「あっ」が口癖の人の心理とは?直し方や特徴を解説

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「あっ」が口癖の人の心理とは?直し方や特徴を解説

会話の出だしで、つい「あっ」と言ってしまう。

あなたにもそんな口癖はありませんか?

話し始めに「あっ」と言う心理が気になったり、電話で最初にあって言う癖がなかなか直らなかったり。

時にはコミュ障で「あっあっ」と焦ってしまい、言葉に詰まる自分に落ち込むこともあるかもしれません。

周囲から「あっ」と言うことで怒られる経験があると、なおさら気になりますよね。

中には、「まぁ」を多用する人や「やっぱり」が口癖の人、「なんですけれども」という口癖を持つ人と同じように、つい「あ、やっぱりいいです」と発言を引っ込めてしまう人もいるでしょう。

この癖は病気なのかと不安になるかもしれませんが、多くの場合、そこには特定の心理が隠されています。

「あっ」が口癖の心理を知りたい、そして「あっ」を直す方法を探している方へ。

この記事では、その背景にある深層心理から具体的な改善策まで、あなたの長年の疑問を解消していきます。

  • 「あっ」と話し出す人の心理的背景
  • 「あっ」が口癖の人に見られる共通の特徴
  • 口癖が与える周囲への印象と注意点
  • 今日から実践できる口癖の改善方法
記事の監修者

株式会社ココロザC 代表取締役・カラーセラピスト・心理カウンセラー。
日本初の「カラットセラピー」を創生し、17年で20,000人を超えるカウンセリング実績。
全国で500名以上のセラピストを育成。

目次

「あっ」が口癖の人の心理とは?

「あっ」が口癖の人の心理とは?
  • 話し始めが「あっ」の心理的背景
  • コミュ障の「あっあっ」はなぜ?
  • 「あっ」は病気のサイン?
  • 「あっ」で怒られるのはなぜか
  • 「あ、やっぱりいいです」の口癖

話し始めが「あっ」の心理的背景

話し始めが「あっ」の心理的背景

話し始めに「あっ」と言ってしまう背景には、いくつかの心理が隠されています。

一つは、相手に失礼のないようにしたいという配慮の心理です。

特に目上の人や仕事の場面で、即答する前に「あ」と一拍置くことで、「相手に不快な思いをさせたくない」「適切な言葉を選ばなければ」と考える時間を作っています。

また、自分の考えがうまく伝わるか不安に感じているケースもあります。

自分の意図が誤解されないか、きちんと伝わるかを瞬時に考えようとするため、言葉の前に「あっ」というクッションが入るのです。

他にも、相手の意見に不満や納得がいかない気持ちを抱えている場合も考えられます。

立場上「はい」としか言えなくても、すぐに同意するのではなく「あ」と間を置くことで、わずかな抵抗や不満を示そうとしているのです。

さらに、自分の意見に自信が持てない時にも出やすいです。

会議などで発言を求められた際、周りの反応を気にしてしまい、断定的な返事を避けるために「あっ」と前置きしてしまうこともあります。

これは、対人緊張の表れとも言えるでしょう。

「あ」や「あー」といった言葉は、会話を始める際の調整や相手への配慮を示す談話標識として機能することが報告されています。

張 未未(2022)「日本語の雑談の物語開始における談話標識の使用傾向 「あー,そう,でも,なんか」のしくみ」

コミュ障の「あっあっ」はなぜ?

コミュ障の「あっあっ」はなぜ?

コミュニケーションに苦手意識を持つ、いわゆる「コミュ障」の人が「あっあっ」と連続して言ってしまうのは、強い緊張や焦りが原因であることが多いです。

テンポよく会話をしなければならないというプレッシャーを感じ、言葉がスムーズに出てこないことがあります。

その結果、会話の「間」を埋めようとして無意識に「あっあっ」と声が出てしまうのです。

また、うまく話せない自分に対して劣等感を抱いている場合もあります。

「スラスラ話せる人」と比較してしまい、「自分は話し方が不自然だ」「相手に不信感を与えているかもしれない」という不安が、さらに緊張を呼び、ぎこちない態度やどもりにつながる悪循環を生むこともあります。

会話をすること自体に過度な不安を感じると、その不安から逃れるために、無意識に会話を避けるような行動をとってしまう場合もあります。

会話中の「あっ」という発話は、応答に詰まったり、適切な言葉を探したりする際に出る応答表現の一種であることが指摘されています。

柏野 和佳子(2019)「『日本語日常会話コーパス』モニター公開版に見られる応答表現」

「あっ」は病気のサイン?

「あっ」は病気のサイン?

「あっ」という口癖があること自体が、直接的に特定の病気を示すものではありません

多くの場合、前述のような心理的背景や単なる話し方の癖です。

ただし、この口癖が、社会生活に支障が出るほどの極度の緊張や不安と共に現れる場合は、背景に心理的な要因が隠れている可能性も考えられます。

例えば、人前で話すことに強い恐怖を感じる社交不安障害(SAD)などの場合、症状の一つとして言葉に詰まったり、「あっ」という言葉が出やすくなったりすることが情報として挙げられています。

もし口癖だけでなく、動悸、発汗、震えなどを伴い、日常生活や仕事に深刻な影響が出ていると感じる場合は、一度、心療内科や精神科などの専門機関に相談してみることも選択肢の一つです。

「あっ」で怒られるのはなぜか

「あっ」で怒られるのはなぜか

「あっ」という口癖が、特にビジネスシーンや目上の人との会話で怒られる(指摘される)原因になるのは、その言葉が与える印象にあります。

この口癖は、聞く人によっては以下のように捉えられる可能性があります。

印象具体的な解釈
自信がなさそうオドオドしている、頼りない
消極的やる気がない、積極性がない
考えていない考えなしに発言している、反応が鈍い
小物感堂々としていない、信頼性に欠ける

友人同士の会話では問題にならなくても、職場では「自信のなさ」や「反応の遅れ」が、仕事への信頼性に関わると判断されることがあります。

そのため、上司や先輩から「小物感が出るからやめろ」といった形で、厳しい指摘を受けるケースがあるのです。

ビジネスシーンでは、自信のない印象が信頼関係に影響することもあります。

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「あ、やっぱりいいです」の口癖

「あ、やっぱりいいです」の口癖

「あ、やっぱりいいです」という口癖は、「あっ」という前置きに加えて、発言そのものを撤回してしまう行動です。

これは、自分の意見や要望を口にしかけた瞬間に、「これを言ったら相手にどう思われるだろうか」「迷惑かもしれない」「否定されたらどうしよう」といった不安や恐れが勝ってしまい、発言を引っ込めてしまう心理の表れです。

自分の意見に自信が持てなかったり、相手の反応を過剰に気にしすぎたりする傾向がある人に見られます。

自己主張が苦手で、つい相手を優先してしまう人に多い口癖とも言えるでしょう。

これを繰り返していると、周りからは「何を考えているかわからない人」と思われてしまう可能性もあります。

あっという口癖の心理と直し方

あっという口癖の心理と直し方
  • 「まぁ」を多用する人と「やっぱり」が口癖の人
  • 「なんですけれども」の口癖も注意
  • 電話で「あっ」と最初に言う癖
  • 「あっ」の口癖を直す方法
  • 「あっ」が口癖の心理を理解する

「まぁ」を多用する人と「やっぱり」が口癖の人

「まぁ」を多用する人と「やっぱり」が口癖の人

「あっ」以外にも、つい多用してしまう口癖があります。

「まぁ」を多用する人は、断定を避けたいという心理が働いていることが多いです。

話を和らげたり、結論をぼやかしたりするクッション言葉として使われます。

柔軟性があるとも言えますが、多用すると「無責任」「真剣さがない」といった印象を与えるリスクも伴います。

一方、「やっぱり」が口癖の人は、自分の考えや予測が正しかったことを確認・強調したいという心理が見られます。

共感や納得を求める気持ちの表れですが、あまりに多いと「自己中心的」「後付けのように聞こえる」と受け取られるかもしれません。

「まぁ」のようなフィラー(つなぎ言葉)は、断定を避けたり発言を和らげたりする機能を持つことが明らかにされています。

馮 文彦(2021)「自然会話と大学講義の用例から見るフィラー「マア」の二つの用法」

「なんですけれども」の口癖も注意

「なんですけれども」の口癖も注意

「なんですけれども」という口癖も、ビジネスシーンなどで耳にすることがあります。

これは、話を続けるためのつなぎ言葉として、あるいは逆接の意図を和らげるために無意識に使われることが多いです。

丁寧さを意識するあまり多用してしまうケースもあります。

しかし、この言葉が多すぎると、話の要点が分かりにくくなったり、「回りくどい」「結論が遅い」といった印象を与えたりするデメリットがあります。

特に結論を先に求めるビジネスコミュニケーションにおいては、使いすぎに注意が必要です。

電話で「あっ」と最初に言う癖

電話で「あっ」と最初に言う癖

電話で「あっ」と最初に言ってしまうのは、対面とは異なる緊張感が影響しています。

電話は相手の表情が見えないため、不意の呼びかけに対する驚きや戸惑いが「あっ」という声になりやすいのです。

また、相手が誰であるかを瞬時に認識し、どのようなトーンで話し始めるべきか、適切な対応を考えるための「間」として機能している側面もあります。

緊張しやすい人ほど、この傾向が強まることがあるでしょう。

「あっ」の口癖を直す方法

「あっ」の口癖を直す方法

「あっ」という口癖は、意識することで改善が期待できます。

以下にいくつかの方法を紹介します。

ゆっくりと返事をする

「あっ」と言ってしまうのは、焦って返事をしようとするときに出やすいです。

すぐに返事をせず、意識的に一呼吸置いてから、ゆっくりと話し始めるように心がけてください。

口癖が出るタイミングを把握する

自分がどのような場面(例:急に質問された時、目上の人と話す時)で「あっ」と言いやすいかを客観的に把握することが第一歩です。

タイミングがわかれば、その場面で意識を向けることができます。

別の行動に置き換える

「あっ」と言いたくなるタイミングで、口には出さず心の中で「あ」と呟く、あるいは「黙って一度うなずく」といった別のアクションに置き換えるのも有効です。

物事を気楽に考える

「相手にどう思われるか」を気にしすぎると、緊張して口癖が出やすくなります。

「どんな返事をしても大丈夫」と、ある程度気楽に構えることも大切です。

これらの方法は、すぐに完璧にできるものではありません。

最初は違和感や気まずさを感じるかもしれませんが、繰り返して慣れていくことが改善への近道です。

「あっ」が口癖の心理を理解する

「あっ」が口癖の心理を理解する

「あっ」という口癖について、その心理的背景や改善方法を解説しました。

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 「あっ」は失礼を避けたい心理の表れ
  • 考えが伝わるか不安な時に出やすい
  • 相手の意見に不満がある場合もある
  • 注意を引きたいという無意識のサイン
  • 自分の意見に自信が持てない心理
  • 繊細な性格や緊張しやすい特徴
  • コミュニケーションが苦手な人の場合も
  • 頭の回転が速く考えをまとめる間
  • 対人緊張の表れであることも多い
  • 周りからは自信なさげに見えがち
  • 消極的や何も考えていない印象も
  • 口癖自体が病気とは限らない
  • 直し方にはタイミングの意識化がある
  • ゆっくり返事をすることも有効
  • 口癖を自己受容する視点も大切
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