タロットを勉強し始めると、「カードの意味をノートにまとめたほうがいいのかな」「何を書けば上達につながるのだろう」と迷うことがあります。
78枚それぞれの意味を書き写そうとすると、かなりの量になります。きれいに整理しようとするほど、ノート作りそのものが目的になってしまうこともあるでしょう。
タロットノートで大切なのは、模範解答を完成させることではありません。質問・出たカード・そのときの自分の解釈・後から気づいたことを残し、自分がどのようにカードを読んだのかを振り返れるようにすることです。
私は、タロットを「未来を一方的に決めるもの」ではなく、自分の気持ちや状況を見つめるための手がかりとして扱うことを大切にしています。その視点から見ると、ノートも「正しい意味を暗記するためのもの」ではなく、自分の考え方や読み方を育てるための記録として活用できます。
この記事では、初心者でも無理なく続けられるタロットノートの作り方と書き方を、具体例とともに解説します。
- タロットノートに記録したい基本項目
- 初心者でも続けやすいタロットノートの作り方
- 独学や勉強にノートを生かす方法
- 過去のリーディングを振り返って読み方を深める方法
タロットノートとは

タロットノートは、カードの意味だけでなく、自分が実際にどのようにカードを読み、何を感じたのかを記録するノートです。
タロットを学ぶとき、「愚者=自由」「魔術師=始まり」「塔=崩壊」のように、カードごとのキーワードを書き出す方法を思い浮かべる方も多いでしょう。
もちろん、基本的な意味を整理するノートも役立ちます。ただし、それだけでは実際のリーディング力にはつながりにくいことがあります。
同じカードでも、質問や置かれた位置、周囲のカードによって読み方は変わるからです。
たとえば「皇帝」というカードが出た場合でも、
- 仕事についてなら、責任・管理・リーダーシップ
- 恋愛についてなら、安定した関係・主導権・頑固さ
- 自分自身への助言なら、主体的に決めること
など、状況によって着目するポイントが変わります。
そのため、タロットノートにはカードの一般的な意味だけでなく、「どんな質問をして、どんなカードが出て、自分はなぜそう読んだのか」まで残しておくことがおすすめです。
あとから読み返すと、「私はこのカードが出るといつも慎重に読みすぎる」「この組み合わせでは前にも同じようなテーマが出ていた」など、自分では気づかなかった読み方の傾向が見えてくることがあります。
タロットノートを作るメリット
タロットノートを続ける目的は、ノートをきれいに完成させることではありません。学びやリーディングの過程を振り返れる状態にすることが大きなメリットです。
カードの意味を覚えやすくなる
タロットには大アルカナ22枚、小アルカナ56枚があり、合計78枚あります。
さらに正位置・逆位置や恋愛・仕事・人間関係などの場面まで考えると、「全部覚えなければ」と感じてしまうかもしれません。
しかし、最初から大量のキーワードを暗記する必要はありません。
実際にカードを引いたとき、
「今日は隠者が出た。私は一人で落ち着いて考える必要があると読んだ」
という形で記録しておくと、「隠者=内省・探求」といった意味が具体的な状況と結びつきます。
辞書のように覚えるよりも、「このときにこのカードが出た」という経験と一緒に振り返れるため、理解を深めやすくなります。
自分の読み方の傾向に気づける
同じカードを見ても、何に注目するかは人によって異なります。
たとえば「月」のカードを見て、不安や迷いを強く感じる人もいれば、まだ見えていないものや直感に着目する人もいます。
どちらか一方だけが必ず正しいというわけではありません。
タロットノートに自分の解釈を残しておけば、
「私はネガティブな意味を先に考えやすい」 「人物カードを相手そのものだと考えやすい」 「結果のカードだけを重視している」
といった傾向にも気づきやすくなります。
これはタロットの勉強だけでなく、自分自身の物事の受け取り方を振り返る機会にもなります。
後から検証できる
その場では納得できなかったカードが、数日後や数週間後に振り返ると理解できることもあります。
ただし、「カードが未来を予言していた」と決めつける必要はありません。
大切なのは、
「そのとき私はどう考えていたのか」 「今振り返ると、別の読み方はできるか」
を比較することです。
たとえば、「転職したほうがいいか」という質問で節制が出たとします。
そのときは「急いで動かず調整する」と読んだものの、後から振り返ると「転職する・しないの二択ではなく、今の仕事を続けながら準備する」という読み方もできたと気づくかもしれません。
こうした振り返りが、カードの意味を立体的に理解する助けになります。
タロットノートでは、「当たった・外れた」だけで評価するより、「なぜこのように読んだのか」「別の見方はできなかったか」を振り返ってみてください。カードを正解探しではなく、自分の視点を増やすために使いやすくなります。
タロットノートの作り方
初めてタロットノートを作るなら、最初から複雑なフォーマットを作る必要はありません。まずは一回のリーディングを簡単に記録できる形から始めましょう。
ノートの種類を決める
タロットノートは、紙でもデジタルでも構いません。
紙のノートには、
- カードの絵や配置を書き込みやすい
- 思ったことを自由に追記できる
- ページをめくりながら過去の記録を眺められる
という良さがあります。
一方、スマートフォンやパソコンのメモアプリ、文書作成ツールなどを使えば、
- キーワード検索しやすい
- 修正や追記が簡単
- 外出先でも記録しやすい
というメリットがあります。
どちらが優れているということではありません。自分が最も記録を続けやすい方法を選ぶことが大切です。
「タロット専用の高価なノートを用意しなければ」と考える必要もありません。普通のノートから始めて十分です。
記録する基本項目を決める
初心者なら、次の項目があれば十分です。
| 記録項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 日付 | カードを引いた日 |
| 質問 | 何についてカードを引いたか |
| スプレッド | 1枚引き、3枚引きなど |
| 出たカード | カード名と正位置・逆位置 |
| 第一印象 | カードを見て最初に感じたこと |
| 自分の解釈 | 質問に対してどう読んだか |
| 行動・気づき | 読んだ結果、自分はどうしたいと思ったか |
| 振り返り | 後から気づいたこと |
最初からすべて埋める必要はありません。
特に重要なのは、「質問」「出たカード」「自分の解釈」「後からの振り返り」です。
この4つが残っていれば、そのときのリーディングを後日検討できます。
1ページ1テーマで書く
ノートを見返しやすくするなら、一つの質問や一回のリーディングを一つのまとまりとして記録します。
たとえば、次のような形です。
日付:8月31日
質問:今の仕事について、私が意識したほうがよいことは?
出たカード:節制・正位置
第一印象:焦らない、バランスを取る
自分の解釈:すぐに環境を変えようとするより、今できることと今後やりたいことを整理しながら進めたほうがよさそう
自分への問い:私は何を急いで決めようとしているのだろう?
後日の振り返り:転職するかどうかだけを考えていたが、まず仕事内容や働き方の希望を整理する必要があると感じた
このように記録すると、カードの意味だけでなく、自分がどう考えたのかまで残ります。
タロットノートの書き方

タロットノートでは、カードの意味を正確に書き写すこと以上に、自分の思考の過程を記録することが大切です。
質問をできるだけ具体的に書く
まず記録してほしいのが、カードを引いたときの質問です。
質問が変われば、同じカードでも解釈が変わるためです。
たとえば、
「仕事はどうなる?」
という質問だけでは、何について知りたいのかが曖昧です。
それよりも、
「今の仕事で私が改善できることは何だろう?」 「転職を考える前に整理しておきたいことは?」 「仕事で人間関係に悩んでいる今、私は何を意識するとよい?」
など、自分が考えたいテーマを明確にすると読みやすくなります。
また、「○○さんは私のことを好きですか?」のように相手の気持ちを断定しようとする質問よりも、
「私はこの関係をどう受け止めている?」 「相手との関係で、私が確認したほうがよいことは?」 「私はこの人とどのような関係を築きたい?」
と、自分が考えたり行動したりできる部分に焦点を当てる方法もあります。
第一印象を残す
カードを引いた直後に感じたことも、短く記録してみましょう。
たとえば「太陽」が出たとき、
- 明るい
- 開放感がある
- 自信を持てそう
- 少し眩しすぎる感じがする
など、人によって印象は異なります。
ここでは正解を考える必要はありません。
カード解説を読む前に自分の第一印象を書いておくと、一般的な意味と自分の感覚を分けて振り返れます。
タロットを独学すると、解説書に書いてある意味をそのまま答えにしがちです。しかし、まず自分が何を感じたかを記録してから意味を確認すると、「自分の読み」と「一般的なカード解釈」を比較できます。
なぜそう読んだかを書く
「意味」の隣に、「理由」も書いてみてください。
たとえばソードの6を、
「状況が少しずつ落ち着く」
と読んだとします。
そこで終わらず、
「荒れている場所から静かな場所へ舟が進む構図が、混乱から離れていくように見えたから」
と理由まで記録します。
すると後から見返したとき、自分がカードのどこに注目していたのかが分かります。
タロットでは、一般的なキーワードだけではなく、
- 人物の表情
- 視線
- 色
- 背景
- 持っているもの
- 人物同士の位置関係
- カード全体から受ける印象
なども読み方の手がかりになります。
ただし、絵柄は使用するタロットデッキによって異なります。カードの象徴について学ぶときは、自分が使っているデッキの解説も確認しましょう。
分からないことも記録する
「カードの意味が分からなかった」ときも、そのまま書いて構いません。
たとえば、
「恋愛について聞いたのにペンタクルの8が出て、どう読めばよいか分からなかった」
という記録も立派な学習材料です。
後で勉強して、
「関係を丁寧に育てていくこと、と読むこともできそう」
と追記すれば、以前分からなかったカードが理解できるようになった過程が残ります。
ノートは完成した知識を見せる場所ではありません。
分からなかったことを残せることも、ノートを作る大きな意味です。
カード別ノートの作り方
実践記録とは別に、78枚それぞれのカードについて整理する「カード別ノート」を作る方法もあります。独学で基礎を学びたい人に向いています。
基本情報は簡潔にまとめる
カードごとのページには、最初から大量の意味を書く必要はありません。
たとえば「女教皇」なら、
- 基本テーマ:静けさ、内面、知性、直感
- 印象:落ち着いている、簡単には本音を見せない
- 絵柄で気になる点:左右の柱、巻物、月
- 自分なりの一言:答えを急がず、自分の内側を見る
程度でも十分です。
カードを学ぶたびに情報を追加していけば、少しずつ自分専用の資料になります。
正位置と逆位置を分けすぎない
逆位置を使う場合、「正位置の意味」と「逆位置の意味」を完全に別物として大量に暗記しようとすると、負担が大きくなります。
まず正位置のテーマを理解し、そのエネルギーが、
- 弱くなっている
- 強く出すぎている
- 内側に向いている
- うまく表現できていない
などと考える方法もあります。
たとえば「力」のカードを、自制心や穏やかな強さと捉えた場合、逆位置では「自信を持てない」「感情を抑えにくい」などの方向から検討できます。
ただし、逆位置の考え方にはさまざまな流儀があります。使用している教材や学習方法に合わせながら、自分がどの考え方を採用しているかノートに残しておくと混乱しにくくなります。
実際に出た場面を追記する
カード別ノートを作るなら、一般的な意味だけでなく、実際のリーディングで出た例を追記してみましょう。
たとえば「戦車」のページなら、
「仕事について引いたとき、自分から進める必要があると読んだ」
「対人関係について引いたとき、相手を急かしていないか考えるきっかけになった」
などです。
この積み重ねによって、一つのカードを複数の角度から考えられるようになります。

独学でノートを活用する方法
タロットを独学する場合、ノートは「覚えるための場所」だけでなく、「試して振り返る場所」として使うと学びやすくなります。
毎日1枚だけ引く
初心者に取り組みやすいのが、1日1枚カードを引く方法です。
質問は難しく考えず、
「今日、私が意識したいことは?」
くらいで構いません。
ノートには、
- 日付
- カード名
- 第一印象
- 自分なりの解釈
- 夜の振り返り
を書きます。
朝にカードを引いたなら、夜に「今日の出来事とカードを照らし合わせてどう感じたか」を追記してみるのもよいでしょう。
ただし、一日の出来事を無理にカードと結びつける必要はありません。
「今日は特に関連を感じなかった」と書いても構いません。それも一つの記録です。
同じカードの記録を比較する
ノートがある程度たまったら、同じカードが出たページを見比べます。
たとえば「吊るされた男」が3回出ていたなら、
1回目は「動けない」 2回目は「待つ」 3回目は「見方を変える」
と読んでいるかもしれません。
同じカードなのに読み方が異なるなら、質問や状況によって何が違ったのかを考えてみましょう。
この比較によって、単語として覚えていたカードの意味に幅が出てきます。
解説を読んだ後に追記する
独学では、自分の直感だけに頼る必要も、解説書だけを正解にする必要もありません。
おすすめなのは、
- まず自分でカードを見る
- 自分なりの解釈を書く
- 教材や解説を確認する
- 新しく気づいたことを追記する
という順番です。
たとえば、自分では「寂しいカード」と感じたものの、教材では「内省」が重要なテーマとして説明されていたとします。
その場合、
「私は一人でいることを寂しさとして受け取りやすいが、一人で考える時間という見方もできる」
と追記できます。
この違いを見つけること自体が学びになります。
最初から78枚すべての意味を完璧にまとめようとしなくて大丈夫です。実際に引いたカードから少しずつ記録していくほうが、カードと質問を結びつけながら学びやすくなります。
リーディング記録の具体例

実際のタロットノートがどのような形になるのか、一例を見てみましょう。文章量は毎回同じでなくても構いません。
1枚引きの記録例
日付:8月31日
質問:今週、仕事を進めるうえで意識したいことは?
カード:皇帝・正位置
第一印象:しっかりする、責任を持つ
カードから考えたこと:やることが多く、気分で順番を変えている。皇帝の安定した姿から、まず計画を決めて進めることが必要だと感じた
自分への問い:今、自分で決められることは何か?
行動:今週の優先順位を3つ決める
振り返り:カードそのものが「仕事が成功する」と示していると考えるより、自分が管理できる部分に目を向けたことで行動を決めやすかった
このように、最終的な予言ではなく、自分が次に考えられることや行動できることまで書くと、タロットを日常に生かしやすくなります。
3枚引きの記録例
3枚引きなら、カードの位置も記録します。
質問:新しい勉強を続けるために意識したいことは?
| 位置 | カード | 読み |
|---|---|---|
| 現状 | ペンタクルの8 | コツコツ取り組んでいる途中 |
| 課題 | ワンドの7 | 頑張りすぎて余裕がなくなっているかもしれない |
| 意識したいこと | 節制 | 無理のないペースに調整する |
全体の解釈:努力そのものより、続けられるペースを作ることが大切なのではないか
自分への問い:毎日やらなければと思い込んでいないか?
試してみること:平日は短時間、休日にまとめて復習する
一枚ずつ意味を書くだけではなく、最後に「3枚を合わせると何が見えてくるか」を書いておくのがポイントです。
ノートを続けるコツ
タロットノートは、詳しく書くほどよいわけではありません。学習を続けるためには、記録の負担を増やしすぎないことも大切です。
きれいに作ろうとしない
SNSなどで美しく整理されたタロットノートを見ると、「自分もきれいに作らなければ」と思うことがあるかもしれません。
もちろん、絵を描いたり色を使ったりすることが好きなら、それも楽しみ方の一つです。
ただし、装飾に時間がかかって記録そのものをやめてしまうなら、本来の目的から離れてしまいます。
文字だけでも、箇条書きだけでも問題ありません。
「後から自分が読める」くらいを基準にすると続けやすくなります。
毎日書くことを義務にしない
毎日1枚引きは学習方法の一つですが、毎日必ず続けなければならないわけではありません。
忙しい日に無理にカードを引く必要はないですし、数日空いても問題ありません。
「毎日続けられなかったから失敗」と考えるより、必要なときに再開できる形にしておくほうが長く活用できます。
テンプレートを決めておく
何を書くか毎回考えるのが面倒なら、テンプレートを作っておくと便利です。
たとえば、次の5項目だけでも十分です。
- 質問
- カード
- 第一印象
- 私の読み
- 後からの気づき
時間がある日は詳しく書き、忙しい日は一言ずつでも構いません。
分からないカードをそのままにしない
リーディング中に意味が分からなかったカードには、印をつけておきましょう。
後から教材を確認し、
「こういう読み方もあるのか」
と追記します。
こうした「分からなかったカード」は、自分が次に学ぶべきテーマを教えてくれます。
タロットの勉強ノートとして見れば、できたことだけでなく、迷った部分を記録することにも意味があります。
振り返りで読み方を深める
タロットノートの価値が特に表れやすいのは、書いている瞬間よりも後から読み返したときです。
数日後にもう一度読む
リーディング直後は、そのときの感情や期待の影響を受けていることがあります。
数日後に読み返すと、
「結果を良く考えたくて、都合のよい意味だけ選んでいたかもしれない」 「逆に、不安だったので悪い意味ばかり見ていた」
と気づくことがあります。
これは間違い探しではありません。
そのときの自分にはその読み方が自然だった、と認めたうえで、「今ならどう読むか」を考えてみましょう。
自分の解釈と出来事を分ける
振り返るときに注意したいのが、「後から起きた出来事に合わせてカードの意味を変えすぎないこと」です。
たとえば、恋愛について塔が出た後に喧嘩が起きたとします。
すると、「塔は喧嘩を予言していた」と考えたくなることがあります。
しかし、カードから受け取った意味と、現実に起きた出来事は分けて記録しておくほうが、落ち着いて振り返れます。
たとえば、
当日の読み:今までの前提を見直す必要がある
後日起きたこと:相手と意見の食い違いがあり話し合った
振り返り:当時から関係について不安を感じていたため、塔を強い警告として読んでいた可能性もある
という形です。
こうすると、「カードが未来を言い当てた」という結論だけに寄らず、そのときの自分の心理や状況も確認できます。
定期的にまとめページを作る
ノートが増えてきたら、1か月ごとなど自分に合ったタイミングで振り返りページを作る方法もあります。
たとえば、
- よく出たカード
- 読みに迷ったカード
- 新しく理解できたカード
- よく使ったスプレッド
- 自分の読み方で気づいたこと
- 次に勉強したいテーマ
を書きます。
「今月はカップばかりだった」といった結果だけを見るのではなく、「私は感情や人間関係についてカードを引くことが多かった」など、質問そのものの傾向を振り返るのもおすすめです。
カードの記録は、自分が今どんなことを考えているのかを知る手がかりにもなります。

タロット学習に生かす工夫
基礎的な記録に慣れてきたら、タロットノートを自分専用の学習資料として育てていきましょう。
自分の言葉で一言にする
カードを学んだら、「このカードを今の自分の言葉で表すなら?」と考えてみます。
たとえば、
星:まだ結果は見えていなくても、希望を持って進む
正義:気持ちだけでなく事実も見て判断する
節制:極端に振れず、ちょうどよいところを探す
といった具合です。
これは公式な意味ではなく、自分が理解するための表現です。
後から変わっても構いません。
むしろ、学びが進むにつれて一言の内容が変われば、それも理解が深まった記録になります。
似ているカードを比較する
ある程度カードを覚えたら、似たテーマを持つカード同士を比較してみましょう。
たとえば、
- 隠者と女教皇
- 皇帝と法王
- 塔と死神
- 太陽と星
- 恋人とカップの2
などです。
「どちらも似た意味があるけれど、何が違うのだろう?」
と考えてノートにまとめることで、丸暗記から一歩進んだ理解につながります。
たとえば塔と死神なら、どちらも大きな変化として読む場合がありますが、カードの象徴や変化の質には違いがあります。
こうした違いを自分なりに言語化していくと、実際のリーディングでもカードを区別しやすくなります。
自分への質問を残す
カードの解釈だけではなく、自分への問いを一つ書く方法もおすすめです。
たとえば「恋人」が出たなら、
「私は本当は何を選びたい?」
「隠者」なら、
「周囲の意見ではなく、私はどう考えている?」
「力」なら、
「無理に押し切らずにできることはある?」
といった問いです。
タロットから一つの答えをもらおうとするのではなく、自分自身が考えるための質問へ変換すると、自己理解にもつなげやすくなります。
カラットセラピーでも、カードは本人の答えを決めるためではなく、自分の気持ちや本音に気づくための手がかりとして大切にしています。
「もっとタロットを使いながら、自分の気持ちを整理する方法を学びたい」という方は、実践レッスン動画付きの無料メール講座から学び始める方法もあります。まずは自分のペースで、カードとの向き合い方を深めてみてください。

避けたいタロットノートの作り方
タロットノートには決まった正解はありませんが、学習を続けにくくなるパターンはいくつかあります。
解説書を丸ごと書き写す
カードの意味を学ぶために解説を書き写すこと自体が悪いわけではありません。
ただ、文章を大量に写すだけになると、自分が何を理解したのか分かりにくくなります。
解説を読んだら、
「このカードで一番大事だと思ったことは?」 「自分の言葉ならどう説明する?」
と考えて、一度短くまとめてみてください。
一つの意味だけを正解にする
「死神=別れ」 「塔=不幸」 「悪魔=悪いこと」
というように、一つの単語だけでカードを固定すると、質問に合わせた読み方が難しくなります。
たとえば死神は、状況によっては「終了」「区切り」「古いものを手放して次へ進む」といったテーマから考えられます。
一つのカードについて複数の言葉を集めることよりも、「なぜこの質問ではこの意味を選んだのか」を考えるほうが実践的です。
当たった記録だけ残す
「これは当たった」と感じたリーディングだけを保存すると、自分の解釈を公平に振り返りにくくなります。
意味が分からなかった記録、後から見ても関連を感じなかった記録、読み違えたと感じる記録も残しておきましょう。
むしろ、うまく読めなかったケースから学べることも少なくありません。
ノート作りを目的にしない
タロットの勉強を始めると、ノートのページ構成や色分け、カードごとの分類などを考えることが楽しくなる場合があります。
それ自体はよいのですが、ノート作りに時間をかけすぎてカードを実際に読まなくなってしまうなら、少し簡略化してみましょう。
タロットノートの役割は、学習そのものを助けることです。
完璧なノートを完成させなくても、あなたが後から振り返れる記録になっていれば十分です。
タロットノートのよくある質問
- タロットノートは何冊必要ですか?
-
最初は1冊で十分です。
実際のリーディング記録とカードの意味を一緒に書いても問題ありません。続けるうちに情報量が増え、「カード別の勉強ノートと実践記録を分けたい」と感じた時点で2冊に分ければよいでしょう。
最初から複雑に管理するより、まず記録を続けられる形を作ることをおすすめします。
- 78枚すべての意味を書くべきですか?
-
必ずしも必要ありません。
最初から78枚分のページを作って意味を埋める方法もありますが、負担に感じるなら、実際に引いたカードから記録していけば十分です。
カードの基本的な意味を確認しながら、自分が実際にどう読んだかを追記するほうが、実践と結びつけて覚えやすくなります。
- 正位置と逆位置は別々にまとめるべきですか?
-
逆位置を使う場合でも、必ず別ページにする必要はありません。
同じカードのページに「正位置で感じるテーマ」「逆位置で考えられるテーマ」をまとめてもよいでしょう。
重要なのは形式ではなく、自分が後から見返して理解できることです。
また、逆位置を採用しない読み方もあります。学んでいる方法や使用する教材に合わせて、自分のルールを決めてください。
- タロットノートは毎日書いたほうが上達しますか?
-
毎日書くことだけが上達の条件ではありません。
短時間でも頻繁にカードに触れる方法は学習の一つですが、毎日の記録が負担になって続かなくなるなら、週に数回でも構いません。
回数以上に、「カードを引いたあと、自分がなぜそう読んだのかを考え、後から振り返ること」が大切です。
- 独学でもタロットノートだけで勉強できますか?
-
ノートは独学を助けてくれますが、ノートだけで知識が増えるわけではありません。
カードの基本的な象徴やスプレッドの考え方などは、信頼できる教材や講座などで学びながら、実践した内容をノートに記録すると理解しやすくなります。
自分の読み方だけに偏っていないか確認するためにも、「自分の解釈」と「学んだ一般的な解釈」を分けて記録する方法がおすすめです。
基礎から段階的に学び、将来的にタロットを人へのセッションや仕事にも生かしたい場合は、体系的な講座で学ぶ選択肢もあります。学ぶ目的や使い方に合わせて、自分に合う方法を選んでください。
タロットノートで自分の読み方を育てよう
タロットノートを作るとき、きれいな模範解答集を完成させる必要はありません。
大切なのは、
- 何について質問したか
- どのカードが出たか
- 自分は何を感じ、どう解釈したか
- なぜそのように読んだのか
- 後から見て何に気づいたか
を記録することです。
カードの意味は、一度覚えれば終わりというものではありません。実際の質問や状況と組み合わせながら考えることで、「このカードにはこんな見方もある」と少しずつ理解が広がっていきます。
また、過去のノートを振り返ると、カードの知識だけでなく、「自分はどんなときに不安を感じやすいのか」「どんな選択で迷いやすいのか」といった自分自身の傾向に気づくこともあるでしょう。
タロットは、あなたの未来や答えを一方的に決めるためのものではありません。
カードを手がかりに「私は今どう感じているのだろう」「私は本当はどうしたいのだろう」と考える。その過程を残していくことが、タロットノートの大きな役割です。
まずは今日引いた一枚から、日付、質問、カード、自分の解釈だけを書いてみてください。
数か月後にそのページを読み返したとき、カードの意味だけでなく、そのころの自分から今の自分までの変化も見えてくるかもしれません。


