色彩心理学のおすすめ本|初心者・研究・実用別の選び方を解説

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色彩心理学のおすすめ本|初心者・研究・実用別の選び方を解説

色彩心理学に興味を持って本を探してみると、「色にはこんな心理効果がある」「この色を選ぶ人はこんな性格」といった内容から、色覚や知覚を扱う専門書まで、かなり幅広い本が見つかります。

そのため、どれを選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。

色彩心理学の本は、単純に「一番おすすめの1冊」を決めるよりも、何のために学びたいのかに合わせて選ぶことが大切です。色と心の関係を気軽に知りたい人と、心理学として体系的に勉強したい人、仕事やデザインに応用したい人では、適した本が異なります。

また、色から性格や心理状態を一対一で判断できるわけではありません。本を読むときも、「赤だから情熱的」「青を選んだから冷静」と固定的に考えるのではなく、研究として確認されていることと、著者による解釈や実践上の考え方を分けて読む姿勢が重要です。

この記事では、色彩心理学をこれから学ぶ方に向けて、初心者・理論重視・実用重視という目的別に本の選び方と候補を紹介します。

記事の監修者

株式会社ココロザC代表取締役。カラーセラピスト・心理カウンセラーとして活動。
日本初の「カラットセラピー」を創生。相談実績は延べ20,000人以上。
カラットセラピスト育成実績は800名以上。

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この記事を読むと分かること
  • 色彩心理学の本を選ぶときの基準
  • 初心者・研究・実用別のおすすめ本
  • 色彩心理図鑑や専門書の違い
  • 本で色彩心理学を学ぶおすすめの順番
目次

色彩心理学の本は目的で選ぶ

色彩心理学の本は目的で選ぶ

色彩心理学の本を選ぶときは、最初に「私は何を知りたいのか」を整理しておくと、自分に合った一冊を見つけやすくなります。

「色彩心理学」という言葉で扱われる範囲は、実はとても広いものです。色覚、知覚、感情、色彩嗜好、文化、配色、デザイン、マーケティング、カラーセラピーなど、異なる分野の話が一緒に紹介されることがあります。

大きく分けると、次の3タイプから考えると選びやすいでしょう。

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目的向いている本重視したい内容
初めて学ぶ入門書・図鑑図解、基本用語、身近な例
理論を学ぶ心理学・色彩学の専門書色覚、知覚、研究、参考文献
生活や仕事に生かす実用書配色、デザイン、暮らしでの活用

まだ目的がはっきりしていない場合は、図解の多い入門書から始めても問題ありません。

一方、レポートや研究、専門的な学習のために読むのであれば、読みやすさだけではなく、著者の専門性や参考文献が示されているかも確認しておきたいところです。

ワンポイントアドバイス

最初から難しい専門書を一冊読み切ろうとしなくても大丈夫です。まず全体像をつかめる本を読み、「色覚をもっと知りたい」「色と感情の研究を知りたい」と興味が分かれてきた段階で専門書を追加すると、理解しやすくなります。

色彩心理学のおすすめ本

ここでは、色彩心理学やその周辺領域を学ぶときに候補となる本を、目的別に整理します。

一冊ですべてを学べるというより、それぞれ得意な領域が違います。「おすすめ順位」ではなく、自分の目的との相性を見るためのリストとして参考にしてください。

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書名向いている人特徴
『決定版 色彩心理図鑑』初心者図や具体例から広く学びたい
『色彩心理学入門』初心者〜中級者色彩研究の考え方を知りたい
『色と色彩の心理学』理論重視心理学として体系的に学びたい
『色彩学入門 色と感性の心理』理論・研究色彩学と感性の関係を学びたい
『デザインと色彩の心理学』実務・研究デザインへの応用を考えたい
『四季の色彩心理学 色のちからを日々に活かす本』実用重視暮らしや配色に生かしたい
『色彩の心理学』理論の背景色彩心理学の古典的な議論を知りたい

それぞれを詳しく見ていきましょう。

『決定版 色彩心理図鑑』

ポーポー・ポロダクションによる『決定版 色彩心理図鑑』は、「色彩心理図鑑」というキーワードで本を探している人が候補にしやすい一冊です。

色彩心理だけに限定せず、色の基礎、色と文化、色の由来、単色や配色によるイメージなど、幅広い内容を扱っています。

図・イラスト・写真を使った構成なので、専門用語の多い本から始めることに抵抗がある人にも比較的取り組みやすいでしょう。

向いているのは、

  • 色彩心理を初めて学ぶ
  • まず全体像を知りたい
  • 文章だけでは理解しにくい
  • 色の意味や配色にも興味がある

といった人です。

ただし、図鑑型の本を読んだだけで「色を見れば人の心理が分かる」と考えるのは避けたいところです。

色に対する印象や好みには、個人差だけでなく、そのときの状況、文化、経験、組み合わせる色、明度や彩度なども関係します。

そのため、このタイプの本は興味の入り口として使い、気になったテーマを専門書で掘り下げる読み方が向いています。

『色彩心理学入門』

大山正著『色彩心理学入門』は、色を単なる「意味の一覧」としてではなく、色彩研究がどのように発展してきたのかを考えたい人に適した本です。

色の研究には、光や色表示のような物理的側面だけでなく、色覚の生理、主観的な色の体験、感情や文化との関係など、複数の視点があります。

この本のよさは、「赤にはこの意味」「青にはこの心理」という覚え方に偏らず、そもそも色を研究するとはどういうことなのかを考える土台を作りやすい点にあります。

図鑑より文章量のある本を読みたい人や、色彩心理学を少し真面目に学び始めたい人の次の一冊として考えやすいでしょう。

一方、刊行から時間が経っている本では、その後の研究が反映されていない可能性があります。

基本的な考え方や研究史を学ぶ資料として読みつつ、現在の研究動向を調べたい場合は、新しい専門書や論文も併せて確認することが大切です。

『色と色彩の心理学』

松田隆夫ほか著『色と色彩の心理学』は、色彩心理を心理学のテキストとして体系的に勉強したい人に向いています。

扱われる範囲は、光の性質、色覚の生理学的基礎、色の三属性、表色系、色の知覚、感性・情動、色彩調和、カラーコーディネートなど幅広くなっています。

「色彩心理の本を読んだことはあるけれど、もう少し根拠を含めて理解したい」という人にとって、入門書から専門的な学習へ進む橋渡しになりやすいでしょう。

特に重要なのは、色彩心理学を学ぶうえで、心理的なイメージだけでなく人がどのように色を知覚しているのかを理解できることです。

私たちが感じている「色」は、単に物体そのものに固定された特徴として説明できるものではありません。光、視覚系、周囲の色、観察条件などとの関係も考える必要があります。

この基礎を知っていると、「この色には絶対にこの心理効果がある」という単純化を避けやすくなります。

『色彩学入門 色と感性の心理』

大山正・齋藤美穂編『色彩学入門 色と感性の心理』は、心理だけに限定せず、色彩学全体の中から色と感性の関係を学びたい人に向いています。

色彩心理学を深く理解しようとすると、心理学だけではなく、色の表し方、知覚、配色、文化、デザインなど周辺分野の知識も必要になります。

そのため、大学の授業で扱うような内容を意識して勉強したい人や、色彩に関する資格・研究・実務へ知識を広げたい人には、こうした体系的な本が役立ちます。

入門書に比べると内容は専門的になりますが、

「なぜそのように言えるのか」

「色の印象はどう調べるのか」

「個人の感覚と一般的な傾向をどう区別するのか」

といった視点を持つための材料になります。

色彩心理本の「結果」だけを覚えるのではなく、背景にある仕組みを理解したい人に向いている一冊です。

『デザインと色彩の心理学』

海保博之・日比野治雄・小山慎一編『デザインと色彩の心理学』は、色彩心理の知識をデザインや情報伝達などの実際の場面と結びつけて考えたい人の候補になります。

色彩は、気分や好みの話だけではありません。

商品、サイン、広告、公共空間、パッケージなどでは、「目立つか」「見分けやすいか」「誤解しにくいか」「どのような印象を受けるか」といった視点も重要です。

つまり、実務で色を使う場合には「好きな色だから使う」「この色は心理的に良いらしいから使う」という考え方だけでは足りないことがあります。

誰に向けたものなのか、何を伝えるのか、どんな環境で見るのかまで考える必要があります。

Web、広告、商品企画、空間、資料作成などで色彩心理を活用したい人は、一般的な実用書だけでなく、このような心理学・デザイン研究寄りの本も組み合わせると理解が深まりやすいでしょう。

『四季の色彩心理学』

『四季の色彩心理学 色のちからを日々に活かす本』は、色について学んだことを、服装やインテリア、資料づくりなど日常の中で考えてみたい人の候補です。

理論を一から詳細に学ぶ専門書というより、色を暮らしの中でどう意識するかという実用的な興味を持つ人に向いています。

色彩心理学に興味はあるものの、

「専門書を読むほどではない」

「生活の中で試してみたい」

「配色のヒントも知りたい」

という場合には、こうした実用書から始める方法もあります。

ただし、実用書に書かれている提案は、すべての人に同じ結果をもたらす方法ではありません。

「この色を使えば必ず集中できる」「この色なら必ずリラックスできる」と決めるより、一般的な知識を参考にしながら自分がどう感じるかを観察することをおすすめします。

『色彩の心理学』

金子隆芳著『色彩の心理学』は、色彩心理学の考え方を歴史的な文脈も含めて学びたい人の候補になります。

色の見え方や配色による印象などを通じて、「色を感じる」という現象を心理学から考える本です。

新しい実用テクニックを探している人よりも、色彩心理という分野がどのように考えられてきたのかを知りたい人に向いています。

こうした以前から読み継がれている本には、研究史や基本的な考え方を学べる価値があります。

一方で、心理学や視覚科学の研究はその後も進んでいます。

そのため、古典的な本を「現在分かっていることの最終回答」とするのではなく、基礎や歴史を知る本として位置づけ、新しい研究と組み合わせるとよいでしょう。

初心者は図鑑からでもよい

初めて色彩心理を学ぶ場合、図鑑型の本から始めても問題ありません。

むしろ、まったく知識がない段階で専門書を開き、色覚、生理学、表色系などの用語が続くと、興味を失ってしまうことがあります。

初心者が最初に身につけたいのは、「色彩心理とは色の意味を暗記することではない」という全体像です。

たとえば赤について考える場合も、

  • 赤そのものの物理的特徴
  • 人が赤をどのように知覚するか
  • 赤から受ける印象
  • 赤に対する文化的な意味づけ
  • 周囲の色との組み合わせ
  • その人自身の経験や好み

など、さまざまな要素があります。

図鑑型の色彩心理本は、こうしたテーマの存在を広く知るために使えます。

そして興味を持った項目が見つかったら、その分野を専門書で調べるという進み方が効率的です。

「色彩心理学」と「色彩学」は完全に同じ意味ではありません。色彩学には、光、色覚、測色、表色系、配色など幅広い領域が含まれます。色と心理をしっかり学びたい場合も、色彩学の基礎を知っておくと理解しやすくなります。

研究目的なら専門書を選ぶ

研究目的なら専門書を選ぶ

大学のレポートや研究、自分で色彩心理について詳しく調べたい場合は、一般向けのおすすめ本だけで終わらせないことが重要です。

特に確認したいのは、次のポイントです。

著者の専門分野を見る

「色の専門家」と書かれていても、心理学、デザイン、カラーコーディネート、セラピーなど、専門分野はそれぞれ異なります。

心理学としての根拠を調べたいのであれば、著者や執筆者がどの領域の研究・教育を行っているのかを確認しましょう。

一冊の本だけで判断せず、異なる専門分野の本を読み比べることも役立ちます。

参考文献を確認する

専門的に学びたい場合、巻末の参考文献はとても重要です。

「なぜそのように説明されているのか」をさらに調べたくなったとき、参考文献が示されていれば元の研究へ進みやすくなります。

反対に、

「赤が好きな人は○○な性格」

「この色を見ると必ず○○になる」

といった強い断定が続いているにもかかわらず、その根拠が確認できない場合は、心理学上確立された事実とは分けて受け取ったほうがよいでしょう。

本だけで研究を終えない

研究目的なら、専門書は出発点です。

本は体系的に知識を整理するのに向いていますが、刊行後に発表された研究までは収録できません。

まず専門書で基本用語や代表的な研究テーマを知り、その後、学術論文を調べると理解が進みます。

「色彩心理」という言葉だけでなく、「色彩嗜好」「色彩感情」「色知覚」「配色」「色彩印象」など、テーマを細分化して探すのも一つの方法です。

実用書は断定表現に注意する

色彩心理学の本を探す人の中には、「仕事や生活ですぐに使える知識がほしい」という方もいるでしょう。

実用書には、専門書とは違ったよさがあります。

具体例が多く、服、部屋、広告、プレゼン資料、商品など、「どこで使えばよいのか」をイメージしやすいからです。

ただし、実用性を優先した本ほど、分かりやすさのために説明が単純化されていることがあります。

たとえば、

「青は集中力を高める」

「緑にはリラックス効果がある」

「赤を使うと行動的になる」

という表現を見かけることがあります。

こうした内容を読むときは、「どんな条件でも誰にでも同じ効果が起きる」と解釈しないことが大切です。

色への反応は、色相だけでなく明度や彩度、面積、組み合わせ、見る時間、目的、その人の経験などによっても変わり得ます。

色彩心理に関する本は、医療上の診断や治療の代わりにはなりません。「特定の色を選ぶことだけで心身の不調を判断できる」「色だけで症状を改善できる」といった受け取り方は避けましょう。心身の不調が続く場合は、適切な医療機関や専門機関へ相談してください。

信頼できる本の見分け方

色彩心理学のおすすめ本を選ぶときは、タイトルの魅力だけで判断せず、中身を確認することが大切です。

特に次の5点を見ると判断しやすくなります。

著者の専門性

まず著者プロフィールを確認します。

心理学の研究者なのか、色彩学の専門家なのか、デザインの実務家なのか、カラーセラピーを実践している人なのかによって、本の目的は変わります。

どの立場が正しいということではありません。

大切なのは、自分が知りたい内容と著者の専門性が一致しているかです。

参考文献の有無

理論や研究を学ぶ目的であれば、参考文献が充実している本のほうが次の学習につなげやすくなります。

特に強い因果関係を説明している部分では、その根拠となる研究が確認できるかを見るとよいでしょう。

事実と解釈が分けられているか

良い本は、「研究で示されている傾向」と「著者自身の解釈」を区別して読むことができます。

一方、

「黄色を選ぶ人は必ず○○」

「黒が好きなら心理状態は○○」

のように、個人の性格や心理状態を色だけから決めつける説明には注意が必要です。

人の心は、それほど単純に一つの色へ対応するものではありません。

刊行時期

新しい本だから必ず優れているわけではなく、古い本だから価値がないわけでもありません。

基礎理論や研究史を理解するには以前からある本が役立ちます。

一方、研究の現状や現在の実務環境を知りたい場合は、より新しい資料も確認したいところです。

自分の目的に合っているか

これが最も重要です。

評判のよい専門書でも、暮らしの中で色を楽しみたいだけなら難しすぎることがあります。

反対に、大学のレポートを書く人が実用書だけを参考にすると、研究上の根拠が不足する可能性があります。

本の「評価」ではなく、目的との一致を基準にしてください。

古い本にも読む価値はある

色彩心理 本 おすすめと検索していると、「何年も前の本を読んでも大丈夫なの?」と気になることがあるかもしれません。

古い本にも価値はあります。

色彩心理学の歴史、代表的な理論、研究の流れなどを学ぶ場合は、長く読まれている本が理解を助けてくれることがあります。

ただし、注意したいのは、「古い」という理由ではなくどの情報が更新される可能性があるかです。

たとえば、

  • 研究結果の評価
  • 視覚や脳に関する説明
  • 医療・健康との関連
  • 心理テストの妥当性
  • 実務上のガイドライン

などは、後の研究によって理解が変わることがあります。

そこでおすすめなのが、「基礎は本、新しい情報は論文」という組み合わせです。

古典的な入門書から基本用語を学び、疑問に思った部分について新しい研究を確認する方法なら、本の読みやすさと情報の新しさを両立しやすくなります。

おすすめの学習順序

おすすめの学習順序

何冊も候補があり迷った場合は、読む順番を決めてしまうと進めやすくなります。

私がおすすめしたいのは、次のような流れです。

  1. 図鑑・入門書で全体を見る
    色覚、色彩心理、文化、配色など、どのようなテーマがあるのかを把握します。
  2. 心理学・色彩学の基本書を読む
    色が見える仕組みや知覚、感情との関係などを体系的に学びます。
  3. 興味のあるテーマを一つ選ぶ
    「色と感情」「デザイン」「カラーセラピー」など、自分が深めたい領域を決めます。
  4. 専門書や論文へ進む
    基本書の参考文献などを手がかりに、より具体的な研究を確認します。
  5. 実生活で観察する
    本の説明を答えとして当てはめるのではなく、自分や周囲が色をどう感じているかを観察します。

この順番なら、「赤は○○、青は○○」という暗記だけではなく、色彩心理を立体的に理解しやすくなります。

資格取得やカラーを仕事に生かすことまで考えている場合は、独学だけでなく体系的な講座で学ぶ方法もあります。

一方、「まず自分のペースでカラーや自己理解について知りたい」という段階なら、カラットセラピーの無料メール講座のような無料教材から学習を広げていく方法もあります。

ワンポイントアドバイス

本を読んだら、「著者の説明を覚える」だけでなく、「私はこの色をどう感じるだろう」と自分の感覚も確かめてみてください。理論と自分自身の体験を区別しながら照らし合わせると、色について考える視点が増えていきます。

色彩心理とカラーセラピーの違い

色彩心理学の本を探していると、カラーセラピーの本も一緒に見つかることがあります。この二つは関連する部分がありますが、同じものとして扱う必要はありません。

色彩心理学では、色の知覚、印象、感情、嗜好、行動との関係などについて心理学的な方法で考えます。

一方、カラーセラピーにはさまざまな流派や方法があり、選んだ色を自己理解や対話のきっかけとして使うものもあります。

カラットセラピーでも、色を見て「あなたはこの性格です」と一方的に決めることを目的にはしていません。

色やカードを手がかりにしながら、

「私はなぜこの色が気になるのだろう」

「今どんなことを感じているのだろう」

「本当はどうしたいのだろう」

と、自分の気持ちを見つめるために活用します。

心理学の研究結果と、自己理解のための対話的な方法は役割が異なります。

色彩心理学を学ぶ場合も、この違いを意識しておくと、科学的な説明と実践上の解釈を混同しにくくなるでしょう。

色彩心理学の本のよくある質問

色彩心理学を初めて学ぶならどの本がおすすめですか?

初めてなら、図や具体例が多く全体像をつかめる本がおすすめです。

たとえば『決定版 色彩心理図鑑』のような図鑑型の本で、色彩心理、色の基礎、文化、配色などの全体像を見てから、興味を持ったテーマの専門書へ進むと理解しやすいでしょう。

最初から一冊ですべてを理解しようとする必要はありません。

色彩心理図鑑だけで専門知識は身につきますか?

入門には役立ちますが、研究や専門的な理解まで一冊で完結させるのは難しいでしょう。

色彩心理図鑑で興味のあるテーマを見つけたあと、『色と色彩の心理学』や『色彩学入門 色と感性の心理』などの体系的な本へ進む方法があります。

レポートや研究が目的なら、専門書の参考文献から論文まで確認することをおすすめします。

「色で性格が分かる」という本は信頼できますか?

色の好みだけから、その人の性格や心理状態を確定することは慎重に考える必要があります。

色への反応には個人差があり、文化、経験、状況、周囲の色など、さまざまな条件が関係します。

「この色を選んだからこの性格」と断定するより、「こう感じる人もいる」「こうした傾向が研究されている」という形で説明され、根拠を確認できる本のほうが心理学を学ぶ目的には適しています。

古い色彩心理学の本でも読む価値はありますか?

あります。

基本理論や研究史を知る目的なら、以前から読み継がれてきた本が役立つことがあります。

ただし、その後に研究が進んでいるテーマもあります。古い本だけで現在の研究状況まで判断せず、新しい専門書や論文を組み合わせて確認するとよいでしょう。

色彩心理学は独学できますか?

基礎的な内容であれば、本を使って独学することはできます。

まず入門書で全体像を把握し、次に体系的な色彩学・心理学の本を読み、興味のある分野を専門書や論文で深める流れがおすすめです。

一方、カラーセラピーの実践方法や人との対話、資格取得、仕事への活用まで学びたい場合は、本だけでは分かりにくい部分もあります。その場合は、自分の目的に合った講座や実践的な学習環境を検討するとよいでしょう。

まとめ

色彩心理学のおすすめ本は、「誰にとってもこの一冊が一番」と順位を決めるより、何を学びたいかによって選ぶことが大切です。

初めてなら、図解の多い色彩心理図鑑や入門書から始めると全体像をつかみやすくなります。

心理学として詳しく学びたい場合は、色覚や知覚、感情、測定方法などを体系的に扱う専門書へ進みましょう。デザインや生活での活用が目的なら、実用書を組み合わせる方法があります。

本を選ぶときには、著者の専門性、参考文献、刊行時期、事実と解釈の分け方も確認してみてください。

そして、色彩心理を学ぶうえで大切なのは、「赤だからこう」「青だからこう」と答えを固定することではありません。

本で得た知識を参考にしながら、自分はその色をどう感じるのか、なぜそう感じるのかを考えてみることも、色への理解を深める一つの方法です。

まず一冊の入門書から始め、興味が生まれたテーマを次の本や学習へつなげていくと、無理なく色彩心理の世界を深めていけるでしょう。

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