インナーチャイルドカードについて調べていると、「普通のタロットと何が違うの?」「カードにはどんな意味がある?」「インナーチャイルドタロットとは同じもの?」と疑問に感じることがあるかもしれません。
インナーチャイルドカードという言葉は広い意味で使われることがありますが、よく知られているものの一つが、童話や神話、子どものころになじみやすい物語をモチーフにした78枚の「Inner Child Cards」です。
ただし、カードに描かれた物語から「あなたは幼少期にこう傷ついた」「このカードが出たから心理状態はこうだ」と断定できるわけではありません。カードは、絵柄や物語を手がかりに、自分の感情、考え方、願いなどを見つめるための補助ツールとして使うのが適切です。
この記事では、インナーチャイルドカードの基本的な考え方から、カードの種類と意味、一般的なタロットとの違い、自分を振り返るための使い方まで順番に解説します。
- インナーチャイルドカードとはどのようなカードなのか
- インナーチャイルドタロットと一般的なタロットの違い
- 78枚の構成と代表的なカードの意味
- 自己理解に役立てるための具体的な使い方
インナーチャイルドカードとは
インナーチャイルドカードとは、童話や神話、子どものころに触れた物語などの象徴を通して、自分の内面を振り返るきっかけをつくるカードです。
代表的な「Inner Child Cards: A Fairy-Tale Tarot」は、Isha LernerとMark Lernerによる78枚のカードデッキです。イーシャ・ラーナージャパン公式サイトでも、タロットの知恵とおとぎ話、自然界を組み合わせた78枚のカードとして紹介されています。
基本構成は伝統的なタロットと同じく、22枚の大アルカナに相当するカードと、56枚の小アルカナに相当するカードで構成されています。
大きな特徴は、「愚者」「魔術師」「女教皇」といった通常のタロットの名称をそのまま使うのではなく、「赤ずきん」「アラジンと魔法のランプ」「シンデレラ」など、童話や物語を通して象徴を表現していることです。
そのため、通常のタロットに慣れていない人でも、絵柄や物語を見ながら「私はこの場面をどう感じるだろう」「この登場人物の何が気になるだろう」と考えやすい面があります。
インナーチャイルドとは
「インナーチャイルド」は、文字どおり訳せば「内なる子ども」です。
日常的には、現在の自分の中に残っている子どものころの感情、欲求、記憶、反応のパターンなどを表現する言葉として使われます。
たとえば、大人になってからも、
- 認めてもらえないと強く不安になる
- 失敗すると必要以上に自分を責めてしまう
- 本当は断りたいのに我慢してしまう
- 人に頼ることへ強い抵抗を感じる
- 好きなことをすると罪悪感を覚える
といった場面で、「昔からどのような考え方を身につけてきたのだろう」と振り返ることがあります。
ただし、「インナーチャイルド」という言葉だけで特定の心理状態や医学的な診断を表せるわけではありません。過去のすべての悩みを幼少期に結びつける必要もありません。
インナーチャイルドカードを使う場合も、「原因を当てるもの」ではなく、現在感じていることを整理するための一つの入り口として考えるとよいでしょう。
カードを見たときは、「このカードの正しい意味は何だろう」と急いで答えを探す前に、「私はこの絵のどこが気になっただろう」と自分の反応を観察してみてください。そこから、自分にとって意味のある問いが見つかることがあります。
インナーチャイルドタロットとの違い
「インナーチャイルドタロット」という名称を検索する人も多いですが、必ずしも一つの独立したタロット体系を意味する言葉ではありません。
「Inner Child Cards」がタロットの78枚構成をもとに作られているため、これを指してインナーチャイルドタロットと呼ぶ場合があります。また、一般的なタロットカードを使って幼少期の感情や現在の自分の反応を振り返る読み方を、広い意味でインナーチャイルドタロットと表現している場合もあります。
そのため、商品や講座を探すときは名称だけで判断せず、どのカードデッキを使用するのかを確認することが大切です。
| 比較項目 | インナーチャイルドカード | 一般的なタロット |
|---|---|---|
| 基本構成 | 78枚 | 一般に78枚 |
| 大アルカナ相当 | 22枚 | 22枚 |
| 小アルカナ相当 | 56枚 | 56枚 |
| 主なモチーフ | 童話、神話、物語、自然 | タロット固有の象徴体系 |
| カード名称 | 物語や登場人物を使う | 愚者、魔術師、女教皇など |
| 主な使い方 | 内省、自己理解、カードリーディング | 占い、内省、自己理解など |
| 特徴 | 物語から連想しやすい | 長い歴史の中で蓄積された象徴体系がある |
どちらが優れているというものではありません。
童話や物語から連想するほうが自分の気持ちを言葉にしやすい人もいれば、一般的なタロットの象徴のほうが理解しやすい人もいます。
大切なのは、カードの種類よりも「カードから何を感じ、それをどのように自分の言葉へ置き換えるか」です。
カードの構成
代表的なInner Child Cardsは全部で78枚あり、伝統的なタロットの構造をベースにしています。
大きく分けると、人生の節目や大きなテーマを象徴的に表現する22枚と、日常的な出来事や感情などを考えやすい56枚です。
22枚の大アルカナ相当
Inner Child Cardsでは、一般的な大アルカナが童話や物語に置き換えられています。
代表的な対応関係を一覧にすると、次のようになります。
| 番号 | インナーチャイルドカード | 一般的なタロットとの対応 | 振り返りのテーマ例 |
|---|---|---|---|
| 0 | Little Red Cap | 愚者 | 新しい一歩、好奇心、未知 |
| 1 | Aladdin and the Magic Lamp | 魔術師 | 意志、可能性、行動 |
| 2 | The Fairy Godmother | 女教皇 | 直感、静けさ、内面 |
| 3 | Mother Goose | 女帝 | 育むこと、受け取ること |
| 4 | The Emperor's New Clothes | 皇帝 | 権威、ルール、自分の判断 |
| 5 | The Wizard | 教皇 | 学び、価値観、導き |
| 6 | Hansel and Gretel | 恋人 | 選択、関係性、協力 |
| 7 | Peter Pan | 戦車 | 前進、自立、方向性 |
| 8 | Beauty and the Beast | 力 | 感情との付き合い方、受容 |
| 9 | Snow White | 隠者 | 内省、一人で考える時間 |
| 10 | Alice in Wonderland | 運命の輪 | 変化、予想外の展開 |
| 11 | The Midas Touch | 正義 | バランス、価値判断 |
| 12 | Jack and the Beanstalk | 吊るされた男 | 視点を変える、待つ |
| 13 | Sleeping Beauty | 死神 | 区切り、変化、再出発 |
| 14 | The Guardian Angel | 節制 | 調整、ほどよさ、統合 |
| 15 | The Big Bad Wolf | 悪魔 | 誘惑、恐れ、執着 |
| 16 | Rapunzel | 塔 | 固定観念が揺らぐこと |
| 17 | Wishing Upon a Star | 星 | 希望、願い、方向性 |
| 18 | Cinderella | 月 | 不安、想像、揺れる気持ち |
| 19 | The Yellow Brick Road | 太陽 | 明るさ、活力、自己表現 |
| 20 | The Three Little Pigs | 審判 | 振り返り、再評価、決断 |
| 21 | The Earth Child | 世界 | 完成、統合、一つの区切り |
ここで挙げた「振り返りのテーマ例」は、カードを一つの意味へ固定するものではありません。
たとえばシンデレラのカードを見たとき、「いつか助けてもらえる」という印象を持つ人もいれば、「環境が変わっても自分らしさを失いたくない」と感じる人もいるでしょう。
同じカードを見ても、どの場面や人物が気になるかによって受け取り方は変わります。
カードの一般的な象徴を参考にしながら、最後はあなた自身の反応を大切にしてください。
56枚の小アルカナ相当
56枚のカードは、伝統的なタロットと同じように4つのスートに分けられています。
Inner Child Cardsでは、おおむね次のように対応しています。
| インナーチャイルドカード | 一般的なタロット | 考えやすいテーマ |
|---|---|---|
| Magic Wands | ワンド | 行動、情熱、創造性 |
| Swords of Truth | ソード | 思考、判断、言葉 |
| Winged Hearts | カップ | 感情、愛情、人間関係 |
| Earth Crystals | ペンタクル | 生活、身体、仕事、物質面 |
それぞれに数字のカードと人物を表すカードがあります。
一般的なタロットでは、人物札としてペイジ、ナイト、クイーン、キングが使われますが、Inner Child Cardsでは名称が変更されています。
- Child:一般的なタロットのPageに対応
- Seeker:Knightに対応
- Guide:Queenに対応
- Guardian:Kingに対応
ここにも、上下関係や権威だけではなく、成長や探求という物語を感じやすくする工夫が見られます。
たとえば「Seeker」という言葉からは、「まだ答えを持っていないけれど探している人」というイメージを持つことができます。
自己理解のために使うのであれば、「この人物は私のどんな一面に似ているだろう」と考えてみるのも一つの読み方です。

カードの意味の読み方
インナーチャイルドカードの意味を知りたいときは、キーワードだけを暗記するより、絵柄、物語、現在の状況の3つを組み合わせて考えるほうが理解しやすくなります。
カードの意味は一つに限定されるものではありません。
絵柄を見る
最初に、説明書を読む前にカードそのものを見てみます。
次のような点を観察してみてください。
- 最初に目に入った人物
- 気になった色
- 明るく感じる場所
- 不安を感じる場所
- 人物の表情
- 人物同士の距離
- 描かれている自然や動物
- 自分が入りたいと思う場所
- 逆に近づきたくない場所
「なぜ気になったのか」がすぐに分からなくても問題ありません。
まずは、「私はここを見ている」という事実をそのまま捉えます。
元になった物語を考える
次に、そのカードの童話や物語を思い出してみます。
たとえば「Hansel and Gretel」を見れば、兄妹が森の中で迷いながら危機を乗り越える物語を思い浮かべるかもしれません。
ここから、
「今の私は誰かと協力したいのだろうか」 「一人で何とかしようとしていないだろうか」 「安全だと思って近づいたものに違和感はないだろうか」
といった問いへ発展させることができます。
ただし、物語の教訓をそのまま現在の自分へ当てはめる必要はありません。あくまで連想の材料です。
今の自分と結びつける
最後に、カードの象徴と現在の状況を照らし合わせます。
たとえば「Rapunzel」のカードを見て「閉じ込められている感じがする」と思ったのであれば、
「私は今、どんな制限を感じているだろう」 「実際に変えられないことと、自分で決めつけていることを分けられるだろうか」 「もっと自由に選べるとしたら、何を変えたいだろう」
と考えてみます。
このように、カードから答えを受け取るのではなく、カードをきっかけに自分へ質問することが、自己理解に活用するときの重要なポイントです。
「カードの意味を当てる」ことより、「カードを見て私は何を感じたか」を言葉にすることを意識してみましょう。知識が少なくても、自分を振り返るためのカードワークはできます。
インナーチャイルドカードの使い方
初めて使う場合は、たくさんのカードを一度に並べるより、1枚から始める方法がおすすめです。
複雑な占い方を覚えなくても、自分への問いを一つ決めてカードを引くだけで始められます。
1枚引きで振り返る
もっとも簡単なのが、1枚引きです。
- 今考えたいテーマを一つ決める
「今の私が大切にしたいことは?」「仕事で無理をしている部分は?」など、未来を断定する質問ではなく、自分を振り返れる問いにします。 - カードを混ぜて1枚選ぶ
「正しいカードを引こう」と考えすぎる必要はありません。偶然選ばれた1枚を観察する材料として使います。 - 最初の印象を書き留める
「楽しそう」「少し怖い」「この人物が気になる」など、単語だけでも構いません。 - カードの意味を確認する
ガイドブックなどで一般的な意味を確認し、自分の第一印象との共通点や違いを見ます。 - 自分への問いへ戻す
最後に「このカードを見たことで、私は何に気づいたか」を一文にします。
この方法では、カードから未来の答えをもらうのではなく、自分の中にすでにある考えを整理するために使います。
3枚で時間の流れを見る
慣れてきたら3枚使うこともできます。
たとえば、
- 1枚目:これまで大切にしてきたこと
- 2枚目:今感じていること
- 3枚目:これから意識したいこと
という並べ方です。
「過去・現在・未来」として未来予測をする方法もありますが、自己理解のためなら「未来に何が起こるか」ではなく、「これから私は何を大切にしたいか」と問い直したほうが、自分の選択につなげやすくなります。
また、
- 今困っていること
- 本当は求めていること
- 今日できる小さな行動
という3枚も使いやすいでしょう。
最後のカードを「行動」として使うことで、カードワークが考えるだけで終わりにくくなります。
ノートと組み合わせる
カードを自己理解に使うなら、ノートとの相性もよい方法です。
カードを1枚引いたあと、次の項目を書いてみてください。
- 今日の質問
- 引いたカード
- 最初に感じたこと
- 気になった人物や色
- 思い出した出来事
- 今の自分との共通点
- 本当はどうしたいか
- 今日できそうなこと
数日後に読み返すと、カードの意味よりも、自分がどのようなことに繰り返し反応しているかが見えてくる場合があります。
たとえば何度も「自由になりたい」と書いているなら、カードそのものより、その言葉が現在のあなたにとって重要なのかもしれません。

問いの作り方
インナーチャイルドカードを使いやすくするポイントの一つが、質問の作り方です。
未来や他人の心理を当てようとする質問より、自分が考えたり選んだりできる質問のほうが、自己理解へつながりやすくなります。
振り返りやすい質問
たとえば次のような質問があります。
- 今の私は何を我慢している?
- 本当は何を大切にしたい?
- 最近、心がほっとしたのはどんなとき?
- 私が怖がっていることは何だろう?
- 誰かに分かってほしいと思っていることは?
- 自分に許してあげたいことは?
- もう続けなくてもよいことは?
- 子どものころ好きだったことから、今も大切にしたいものは?
- 今の私に必要な休息は?
- 今日、自分のためにできる小さなことは?
こうした質問なら、カードの象徴を自分の生活へ戻して考えることができます。
避けたい断定的な質問
一方で、次のような問いは注意が必要です。
「私は子どものころ何をされたの?」 「このカードが出たからトラウマがある?」 「親は本当は私を愛していなかった?」 「忘れている出来事は何?」 「相手は私についてどう思っている?」
カードは、過去の出来事や他人の心理状態を客観的に確認する手段ではありません。
特に、自分では明確に覚えていない出来事について、カードの絵柄だけを根拠に「きっとこういうことがあった」と事実として決めてしまわないことが重要です。
カードから浮かんだイメージは、「今の自分がそう感じた」という情報として受け止めましょう。
使うときの注意点
インナーチャイルドというテーマは、過去の家族関係やつらかった経験を思い出すきっかけになることがあります。
だからこそ、「深く向き合えば向き合うほどよい」と考える必要はありません。
つらくなったら中断する
カードを見ているうちに、
- 強い悲しみが続く
- 恐怖感が大きくなる
- 過去のことが頭から離れなくなる
- 日常生活に集中できなくなる
といった状態になった場合は、カードワークをいったんやめましょう。
無理に答えを出す必要はありません。
心身の不調が続いている場合や、過去の経験について一人で抱えることが難しい場合には、医療機関や心理支援の専門家などへ相談する選択肢もあります。
カードの意味を自分へ押しつけない
「このカードは悪魔だから悪い意味」 「死神だから何か悪いことが起きる」
という読み方をする必要はありません。
タロットでは強い印象を持つ名称のカードがありますが、象徴としては「執着に気づく」「終わりと切り替えを考える」など、さまざまな読み方があります。
Inner Child Cardsでは、こうしたカードが童話の世界へ置き換えられているため、一般的なタロットより柔らかく感じる人もいるでしょう。
それでも、特定のカードを「良いカード」「悪いカード」と固定する必要はありません。
誰かの気持ちを決めつけない
人間関係についてカードを使う場合にも注意が必要です。
たとえば「恋人は私を愛している?」とカードへ尋ねて、出たカードを相手の本心だと断定することはできません。
代わりに、
「この関係について、私は何を不安に感じている?」 「私は相手に何を伝えたい?」 「私が大切にしたい境界線は?」
と問い直すと、自分が考えられる範囲へ戻すことができます。
カラットセラピーでも、カードは未来や相手の本音を一方的に決めるものではなく、自分自身の気持ちや本音を見つめる手がかりとして大切にしています。
どんな人に向いている?
インナーチャイルドカードは、カード占いの経験がある人だけのものではありません。
特に、言葉だけで自分の気持ちを整理することが難しいと感じる人にとって、絵柄や物語が考えるきっかけになることがあります。
童話や物語が好きな人
赤ずきん、シンデレラ、ピーター・パンなど、なじみのある物語が登場するため、伝統的なタロットの象徴に馴染みにくい人でも入りやすいでしょう。
物語を知っていれば、
「この登場人物のどこに共感する?」 「自分だったらどうする?」
と考えることもできます。
自分の気持ちを整理したい人
頭の中だけで考えていると、同じことを何度も考えてしまうことがあります。
カードを1枚置くことで、目の前に一つの対象ができ、「私はこの絵をどう感じているのか」という具体的な問いに変えられます。
正解を出すことより、漠然とした気持ちを言葉にするために使いたい人と相性のよい方法です。
一般的なタロットが怖く感じる人
一般的なタロットには、死神、悪魔、塔など、初めて見ると強い印象を受けるカードがあります。
Inner Child Cardsでは童話の登場人物や物語へ置き換えられているため、通常のタロットとは違った印象で象徴と向き合えます。
ただし、童話にも恐れや別れ、困難といったテーマは含まれています。
「かわいいカードだから必ず気軽に使える」と考えるのではなく、自分の感じ方を尊重してください。
カード選びで確認したいこと
「インナーチャイルドカード」という名称の商品は一種類とは限らないため、購入前には内容を確認することが大切です。
特に次の点を確認すると選びやすくなります。
カード枚数
タロットをベースにしたInner Child Cardsは78枚ですが、インナーチャイルドをテーマにしたオラクルカードなどでは枚数が異なる場合があります。
78枚でなければ間違いということではありません。
「一般的なタロットと対応させながら学びたいのか」「自由にメッセージを読みたいのか」で選ぶとよいでしょう。
ガイドブックの内容
初めてカードを使う場合は、カードだけでなく解説書の内容も重要です。
特に、
- カードごとの物語
- タロットとの対応
- 基本的な意味
- 自分への問い
- カードの並べ方
などが説明されていると使いやすくなります。
外国語版の場合は、解説書の言語についても確認してください。
絵柄との相性
カードは何度も眺めるものなので、「この絵を見て考えてみたい」と思えるかどうかも大切です。
有名なカードだから選ぶ必要はありません。
カード画像を確認できる場合は、「正しいデッキか」だけでなく、自分が自然に興味を持てるかという視点でも見てみましょう。
カードを自己理解につなげるコツ
インナーチャイルドカードを自己理解に役立てるには、カードの知識を増やすだけでなく、自分の反応を丁寧に扱うことが重要です。
正解を急がない
カードを引いた瞬間に意味が分からなくても問題ありません。
その日は何も感じなかったカードが、数週間後に見ると違って見えることもあります。
人の気持ちや置かれている状況は変化するため、カードの受け止め方も一定ではありません。
感情と事実を分ける
たとえばカードを見て「誰からも大切にされていない」と感じたとします。
そのとき、
感じたこと 「誰からも大切にされていないような寂しさを感じた」
確認できる事実 「今日、友人から連絡があった」 「家族とはしばらく話していない」
というように分けて考えます。
感情を否定する必要はありませんが、感情をそのまま客観的な事実とする必要もありません。
この区別ができると、カードを不安の増幅ではなく自己理解へ使いやすくなります。
最後に自分の選択へ戻す
カードワークの最後には、
「それでは私はどうしたい?」
という問いへ戻ってみてください。
たとえば、
「もっと自由になりたい」 ↓ 「何を自由にしたい?」 ↓ 「休日まで仕事の連絡を確認する習慣を減らしたい」 ↓ 「まず今週は日曜の午前中だけ通知を切ってみる」
というように、感情から具体的な選択へつなげられます。
カードを引いて終わりにするより、自分で選べる小さな行動まで考えることで、日常に生かしやすくなります。
カードが示したように感じる「答え」よりも、カードを見たあなた自身が口にした言葉を大切にしてみてください。「休みたい」「本当は断りたい」「挑戦してみたい」といった言葉に、自分を理解する手がかりが含まれていることがあります。
インナーチャイルドカードのよくある質問
- インナーチャイルドカードはタロットですか?
-
代表的な「Inner Child Cards: A Fairy-Tale Tarot」は、22枚の大アルカナ相当と56枚の小アルカナ相当からなる78枚構成で、タロットをベースにしたカードです。
ただし、「インナーチャイルドカード」という言葉が、インナーチャイルドをテーマにしたオラクルカードなどを含む広い意味で使われることもあります。
購入するときは、名称だけでなくカード枚数や商品説明を確認してください。
- インナーチャイルドカードの意味は普通のタロットと同じですか?
-
基本的な構造や対応関係には共通点がありますが、まったく同じものとして読む必要はありません。
たとえば一般的なタロットの大アルカナが童話の人物や物語へ置き換えられているため、通常のタロットの意味に加えて、その物語から連想したことも読み取る材料になります。
「通常のタロットではこの意味だから」と固定せず、カードの絵柄や自分の印象も含めて考えるとよいでしょう。
- インナーチャイルドカードで過去のトラウマが分かりますか?
-
カードだけでトラウマの有無や過去の出来事を確認することはできません。
カードを見たことで過去の経験を思い出したり、現在の感情に気づいたりすることはありますが、それと心理学的・医学的な評価は別です。
また、カードから連想した内容を、実際に起きた出来事として断定することも避けましょう。
過去の経験による強い苦痛や心身の不調がある場合には、必要に応じて医療機関や心理支援の専門家へ相談してください。
- カードの意味を覚えなくても使えますか?
-
自己理解を目的とするなら、最初から78枚すべての意味を暗記する必要はありません。
まずカードを見て、「何が気になるか」「どんな気持ちになるか」を言葉にし、そのあとガイドブックで意味を確認する方法でも十分に始められます。
一般的な意味と自分の印象の両方を見ることで、少しずつカードへの理解を深められます。
- 毎日カードを引いても大丈夫ですか?
-
毎日引くこと自体に決まった制限はありません。
ただし、同じ質問について納得できるカードが出るまで何度も引き直したり、カードがないと物事を決められなくなったりする使い方には注意が必要です。
1日1枚を「今日の自分を振り返るきっかけ」として使い、最終的な判断は現実の情報と自分の考えをもとに行うとよいでしょう。
インナーチャイルドカードは自分を見つめるきっかけ
インナーチャイルドカードは、童話や神話などの物語を通して、自分の感情や考えを振り返るきっかけを与えてくれるカードです。
代表的なInner Child Cardsは78枚で構成され、一般的なタロットの象徴を赤ずきん、アラジン、シンデレラ、ピーター・パンなどの物語へ置き換えて表現しています。
一方で、カードから幼少期の出来事、心理状態、未来、他人の本音まで分かるわけではありません。
大切なのは、「このカードは何を予言しているのだろう」と考えることよりも、
「私はこの絵をどう感じた?」 「なぜここが気になった?」 「本当はどうしたい?」 「今の自分にできることは何だろう?」
と自分へ問いかけることです。
カード、色、言葉など、目に見えるものをきっかけにすると、自分だけでは言葉にしにくかった気持ちに気づくことがあります。
カラットセラピーでも、カラーやタロットカードを未来を決めつけるためではなく、自分自身の気持ちや本音を見つめるための手がかりとして活用しています。
カードを使った自己理解や、自分の気持ちと向き合う方法をもう少し学んでみたい方は、カラットセラピーの無料メール講座などを通じて、まず基礎から触れてみるのも一つの方法です。
カードに答えを任せるのではなく、カードを通して「私はどう感じているのか」「私はこれからどうしたいのか」を考える。その距離感を大切にしながら、インナーチャイルドカードを自分を理解するための補助ツールとして取り入れてみてください。
無料メール講座では、保志吏衣子が提唱するカラットセラピーの考え方や、カラーとタロットカードを使った基本的な展開方法を、動画とメールで学べます。


