マルセイユ版タロットとは?特徴とウェイト版との違いを解説

本記事には広告が含まれる場合があります。
マルセイユ版タロットとは?特徴とウェイト版との違いを解説

「マルセイユ版タロットは、よく見るタロットカードと何が違うの?」「ウェイト版を覚えていれば、同じように読める?」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。

マルセイユ版タロットは、現在広く使われているウェイト版(ライダー・ウェイト・スミス版)と同じ78枚構成を基本としながら、カードの絵柄や名称、番号、小アルカナの表現などに重要な違いがあります。

特に大きいのが、小アルカナの数札です。ウェイト版では人物や場面が描かれているのに対し、伝統的なマルセイユ版では剣や杯などのスートの図柄を中心に構成されています。そのため、ウェイト版で覚えた場面の意味を、そのままマルセイユ版へ当てはめるだけでは読みづらくなることがあります。

この記事では、マルセイユ版タロットの歴史と特徴、ウェイト版との違い、そしてマルセイユ版ならではの絵柄をどのように読んでいけばよいのかを整理して解説します。

記事の監修者

株式会社ココロザC代表取締役。カラーセラピスト・心理カウンセラーとして活動。
日本初の「カラットセラピー」を創生。相談実績は延べ20,000人以上。
カラットセラピスト育成実績は800名以上。

監修者プロフィールを見る →

この記事を読むと分かること
  • マルセイユ版タロットの基本的な特徴と歴史
  • マルセイユ版とウェイト版の具体的な違い
  • 大アルカナと小アルカナを見るときのポイント
  • マルセイユ版を学ぶときに混乱しにくい考え方
目次

マルセイユ版タロットとは

マルセイユ版タロットとは

マルセイユ版タロットとは、フランスを中心に広まった伝統的な図像体系を持つタロットの一群です。「マルセイユ版」という名前から、特定の一つのカードセットを指すように思われるかもしれませんが、実際には複数の制作者や年代によるさまざまなデッキがあります。

78枚を基本とするタロット

一般的なマルセイユ版タロットは、全部で78枚です。

内訳は、

  • 22枚の大アルカナ
  • 56枚の小アルカナ

という構成になっています。

小アルカナはさらに、

  • バトン(棒)
  • クープ(杯)
  • エペ(剣)
  • ドゥニエ(金貨)

という4つのスートに分かれ、それぞれ14枚あります。

英語圏で広く使われるウェイト版では、これらは一般にワンド、カップ、ソード、ペンタクルと呼ばれます。

そのため、カードの基本構造だけを見ると、マルセイユ版とウェイト版はよく似ています。

しかし、同じ78枚だからといって、すべてを同じ方法で読むわけではありません。

とくに小アルカナの数札は、両者の違いがはっきり表れる部分です。

タロットの古い伝統を受け継ぐ体系

タロットそのものは、占い専用の道具として突然作られたものではありません。

フランス国立図書館(BnF)の資料では、タロットは15世紀の北イタリアに現れ、その後さまざまな形式へ発展していったことが紹介されています。また、マルセイユ型のタロットは22枚の切り札を持つ形式として位置づけられています。

つまり、マルセイユ版を見るときには、「古代から占いのためだけに存在していた神秘的なカード」と考えるより、ヨーロッパのカード文化のなかで成立し、後世に占い・象徴解釈にも使われるようになったものと捉えるほうが、歴史的には整理しやすいでしょう。

「マルセイユ版」と呼ばれるカードにも複数の版があります。制作年代や復刻方針によって色、線、人物の表情、細部の図柄などが異なるため、「マルセイユ版ならすべて完全に同じ絵」と考えないことが大切です。

マルセイユ版の主な特徴

マルセイユ版を理解するうえでは、カードの意味を一枚ずつ暗記する前に、その体系がどのように作られているのかを知ることが役立ちます。

素朴で象徴的な絵柄

マルセイユ版の大アルカナには、人物、動物、建物、天体などが比較的シンプルな線と色で描かれています。

現代のタロットカードに見られる写実的なイラストや、幻想的な世界観とはかなり印象が異なるでしょう。

しかし、シンプルだから情報量が少ないとは限りません。

たとえば、

  • 人物がどちらを向いているか
  • 誰と誰が向き合っているか
  • 手に何を持っているか
  • 上下左右に何が配置されているか
  • 同じ色がどこで繰り返されているか
  • 隣のカードと視線がつながっているか

といった要素を見ることができます。

一枚だけで意味を固定するより、カードの構図を観察しながら意味を組み立てていく読み方とも相性があります。

大アルカナの名称に違いがある

ウェイト版に慣れている方は、マルセイユ版のカード名にも少し戸惑うかもしれません。

代表的な違いを挙げると、次のようになります。

スクロールできます
番号マルセイユ版で見られる名称ウェイト版で一般的な名称
I手品師・奇術師(Le Bateleur)魔術師
II女教皇(La Papesse)女教皇・女司祭長
V教皇(Le Pape)法王・教皇
VI恋人(L'Amoureux)恋人
XVI神の家(La Maison Dieu)
0・番号なし愚者(Le Mat)愚者

日本語訳は出版社や解説書によって異なるため、名称そのものを絶対的なものとして覚える必要はありません。

注目したいのは、同じ系統のカードでも、名称や図像の違いによって連想されるニュアンスが変わることがあるという点です。

たとえば、ウェイト版の「塔」とマルセイユ版の「神の家」は、基本的に対応するカードですが、名前から受ける印象はかなり違います。

小アルカナの数札が場面絵ではない

マルセイユ版最大の特徴の一つが、小アルカナです。

ウェイト版の小アルカナでは、たとえば「カップの5」なら杯を前にした人物、「ソードの3」なら剣が刺さった心臓というように、数札にも具体的な場面が描かれています。

一方、伝統的なマルセイユ版では、数札は基本的にスートの図柄を組み合わせて表現します。

「剣の5」なら5本の剣、「杯の6」なら6個の杯というような構成です。

植物模様などの装飾はありますが、ウェイト版のように「人物が何かをしている場面」から意味を連想することはできません。

そのためマルセイユ版では、

数字の性質+スートの性質+カードの構図

などを組み合わせながら読む方法が使われます。

ここが、ウェイト版の意味をそのまま覚えて使うだけでは対応しにくい理由です。

ウェイト版との違い

マルセイユ版とウェイト版の違いを一度整理しておくと、学習中の混乱をかなり減らせます。

比較すると違いが分かりやすい

主な違いをまとめると、次のようになります。

スクロールできます
比較項目マルセイユ版ウェイト版
基本枚数78枚78枚
大アルカナ22枚22枚
小アルカナ56枚56枚
数札スートの図柄中心人物・場面を描く
正義VIIIが基本XI
XIが基本VIII
愚者番号なしの版が一般的0
読みの手がかり数字、スート、構図、視線など場面、象徴、人物、色など
成立古いタロットの伝統を受け継ぐ20世紀初頭に制作

ウェイト版は、A・E・ウェイトの構想とパメラ・コールマン・スミスの図案によって制作されたデッキです。

ウェイト自身の『The Pictorial Key to the Tarot』では、78枚すべてについて図像と解説が掲載されており、大アルカナはVIIIがStrength(力)、XIがJustice(正義)という順番になっています。

マルセイユ版を基準として学んでいる人がウェイト版を見ると、この2枚の番号が入れ替わっていることに気づくでしょう。

「正義」と「力」の番号が違う

特に覚えておきたい違いが、大アルカナVIIIとXIです。

マルセイユ版では一般的に、

  • VIII:正義
  • XI:力

です。

一方、ウェイト版では、

  • VIII:力
  • XI:正義

となっています。

カード自体がなくなったわけでも、意味が交換されたわけでもありません。カードの順番が異なっています。

そのため、数秘的な考え方や大アルカナの順序を重視する場合には、どの体系を使っているのかを確認する必要があります。

マルセイユ版とウェイト版を併用するときは、カード番号だけで意味を判断しないようにしましょう。「VIIIだから力」と覚えていると、マルセイユ版では正義を指すため混乱します。カード名と図柄まで確認することが大切です。

愚者の扱いにも違いがある

ウェイト版では、愚者は一般的に「0」と表示されています。

一方、伝統的なマルセイユ版の「Le Mat(ル・マ)」には番号が付いていないものが一般的です。

この違いも、それぞれの体系でカードの順序をどう捉えるかに関係します。

ただし、占いとして使用するときに「番号がないから意味がない」ということではありません。

むしろ、どこにも固定されていない、枠に収まりきらない存在として解釈する方法もあります。

これは歴史的事実というより、カードを読むうえでの一つの解釈ですので、自分が採用する読み方と区別して考えるとよいでしょう。

小アルカナはどう読む?

小アルカナはどう読む?

「絵がないのに、どうやって意味を判断するの?」という疑問は、マルセイユ版を初めて手にした方が感じやすいところです。

実際には何も描かれていないわけではなく、数、スート、配置、装飾など、別の情報を手がかりにしていきます。

まず4つのスートを理解する

小アルカナを読むときの基本になるのが、4つのスートです。

解釈にはさまざまな流派がありますが、学習の入口では、たとえば次のようなテーマと結びつけて考える方法があります。

スクロールできます
スート考えられるテーマの例
バトン行動、意欲、創造、仕事、エネルギー
クープ感情、人間関係、愛情、受容
エペ思考、判断、言葉、葛藤
ドゥニエお金、身体、仕事の成果、現実的な基盤

ここで注意したいのは、「杯が出たら必ず恋愛」「金貨なら必ずお金」というように、一つの意味へ固定しないことです。

質問の内容によって、同じスートでも読み方は変わります。

たとえば仕事について質問しているときのクープなら、職場の人間関係、仕事への感情、満足感などを表すものとして考えることができます。

次に数字を見る

数札では、1から10までの数字も大きな手がかりになります。

数字の読み方にも複数の体系がありますが、一例として、

  • 1:始まり、種、可能性
  • 2:二つの要素、関係、対立
  • 3:展開、発展
  • 4:安定、形になる
  • 5:変化、揺れ
  • 6:調整、展開
  • 7:次の段階への動き
  • 8:力が形になる、秩序
  • 9:成熟、積み重なり
  • 10:一つの完成、次への転換

といった方向から考える方法があります。

ただし、これは唯一の正解ではありません。

マルセイユ版には流派や研究者ごとの読み方がありますので、最初から複数の体系を混ぜるより、一つの基本体系を決めて学び、その後ほかの考え方と比較するほうが理解しやすいでしょう。

ワンポイントアドバイス

小アルカナを覚えるときは「剣の7=○○」と78枚を個別暗記するより、「剣は何を表すか」「7という数字をどう捉えるか」を先に整理すると、初めて見る組み合わせでも自分で考えやすくなります。

図柄の配置も観察する

マルセイユ版の数札は単なる記号の羅列ではありません。

たとえば、剣が交差している、中心に花や植物がある、上下が対称になっているなど、カードごとに構成があります。

そこで、

「中心に何があるだろう」

「外へ広がっているのか、内側へ集まっているのか」

「整って見えるのか、緊張感を感じるのか」

といったことも観察してみてください。

重要なのは、「この模様には絶対にこの意味がある」と決めつけることではありません。

カードを見たときに何を感じたのかを確認し、それを質問内容やほかのカードとの関係から検討していくことです。

大アルカナの読み方

大アルカナはマルセイユ版にも人物や場面が描かれているため、ウェイト版に慣れている方でも比較的入りやすい部分です。ただし、似たカードであっても絵柄の違いを無視しないことが大切です。

カード名だけで読まない

たとえば「恋人」というカードを見て、「恋愛がうまくいく」と即座に結論づけるのは早すぎます。

マルセイユ版の「恋人」には複数の人物が描かれ、上部には天使のような存在が配置されています。

そこから、

  • 誰と誰が向き合っているのか
  • 主人公と思われる人物はどこを見ているか
  • どちらへ身体を向けているか
  • 複数の選択肢があるように見えるか

などを観察できます。

恋愛の質問であっても、「運命の相手が現れる」と断定する必要はありません。

「自分は何を選びたいのか」「周囲の期待と自分の気持ちは一致しているか」といった自己理解の問いへつなげることもできます。

人物の視線を見る

マルセイユ版では、人物の向きに注目する読み方があります。

複数枚を並べたとき、

  • 2人が向き合っている
  • 互いに背を向けている
  • 一方がもう一方を見ている
  • 誰も相手を見ていない

という関係が生まれることがあります。

たとえば2枚の人物カードが向き合っていたとしても、「この2人は必ず結ばれる」と考える必要はありません。

対話が必要な関係、互いを意識している状態、二つのテーマが関係しているなど、質問に合わせて複数の可能性を考えます。

こうした読み方は、答えをカードに決めてもらうというより、カードを使って状況を別の角度から眺め直す方法として活用できます。

絵の違和感も手がかりになる

カードを見たとき、「なぜここだけ大きいのだろう」「この人物の姿勢が気になる」など、何となく目を引く部分があるかもしれません。

その感覚も、読みを深めるきっかけになります。

ただし、

「最初に感じたことは必ず直感からのメッセージ」

と決めつける必要はありません。

自分の経験、気分、知識によって目につく部分は変化します。

だからこそ、

「私はなぜここが気になったのだろう?」

と自分に問いかけてみることに意味があります。

カラットセラピーでも、タロットを未来を一方的に決めるものとしてではなく、自分の気持ちや本音を見つめるための手がかりとして捉えることを大切にしています。

ウェイト版の意味は使える?

ウェイト版の意味は使える?

すでにウェイト版を学んでいる方にとって、「覚えた意味は全部捨てなければいけないの?」という点も気になるでしょう。

結論からいえば、ウェイト版で得た知識が無駄になるわけではありません。ただし、すべてをそのまま移植するのではなく、共通点と違いを意識する必要があります。

大アルカナには共通点も多い

大アルカナでは、対応するカードが多くあります。

魔術師、女教皇、皇帝、隠者、運命の輪、吊るされた男、節制、悪魔、星、月、太陽、世界など、名称や細かな表現に違いはあっても、歴史的につながりのある図像が使われています。

そのため、ウェイト版で学んだ象徴やテーマが、マルセイユ版を考えるヒントになることはあります。

ただし、ウェイト版に追加・変更された象徴までマルセイユ版に存在するとは限りません。

実際に目の前のカードに描かれているものを確認することが大切です。

小アルカナは特に注意する

違いが大きいのは小アルカナです。

ウェイト版を学んだ人は、「ソードの3=悲しみ」「カップの5=喪失」といったように、場面と意味をセットで覚えていることがあります。

しかし、その場面そのものはマルセイユ版には描かれていません。

もちろん、ウェイト版で学んだ意味を参考情報として使う流派もあります。

一方で、マルセイユ版本来の数字やスート、構図を重視するのであれば、まず目の前にあるカードから情報を受け取ったうえで、必要に応じて既存の意味を参照するほうが混乱しにくくなります。

ワンポイントアドバイス

ウェイト版をすでに学んでいる方は、いったん「知っている意味を当てる」のを止め、マルセイユ版のカードだけを30秒ほど観察してみてください。そのあと既存の知識と照らし合わせると、自分が絵を見ているのか、暗記した意味だけを見ているのかを区別しやすくなります。

マルセイユ版が向いている人

マルセイユ版とウェイト版に優劣があるわけではありません。どちらが使いやすいかは、タロットをどのように学びたいかによって変わります。

絵を観察して考えたい人

マルセイユ版は、一枚ごとに完成した物語が提示されているというより、比較的シンプルな図像から自分で関係を見つけていく余地があります。

そのため、

  • 人物の視線を観察したい
  • 複数枚の関係から読みたい
  • 絵の構造を考えることが好き
  • 一つのキーワードだけに縛られたくない

という人には興味深い体系でしょう。

数字や構造から理解したい人

小アルカナでは、数とスートの組み合わせを考えるため、カードの構造から理解したい方にも向いています。

78枚すべてを独立した意味として暗記するのではなく、

「このスートに、この数字が組み合わさるとどうなるだろう?」

と考えていくからです。

最初は難しく感じる一方、基本構造を理解すると初めて見るカードでも推測しやすくなる可能性があります。

歴史的なタロットに興味がある人

タロットの歴史や図像の変化そのものに興味がある方にとっても、マルセイユ版は面白い存在です。

現代の多くのタロットデッキを見るときにも、

「これは伝統的な図像を残している」

「ここはウェイト版から受け継いでいる」

「このデッキ独自の変更だ」

という違いが見えやすくなります。

一種類だけを正解と考えるのではなく、タロットには複数の系統があることを知るきっかけにもなるでしょう。

初心者はどちらを選ぶ?

初めてタロットカードを購入する段階で、マルセイユ版とウェイト版のどちらにするか迷う方もいるでしょう。

結論としては、初心者だから必ずウェイト版、経験者だからマルセイユ版という決まりはありません。

学び方との相性で選ぶのがおすすめです。

場面から意味をつかみたいならウェイト版

人物の表情や状況を見ながら、直感的に意味をつかみたい方はウェイト版が学びやすいかもしれません。

数札にも場面が描かれているため、「この人はどんな状況なのだろう?」と考えることができます。

また、ウェイト版を基準とした日本語の入門書や解説も多いため、教材を見つけやすいこともメリットです。

構造から読みたいならマルセイユ版

数字、スート、人物の向き、カード同士の関係などから意味を組み立てることに魅力を感じるなら、最初からマルセイユ版を選んでも問題ありません。

ただし、教材を選ぶ際には注意してください。

ウェイト版の解説書を使いながらマルセイユ版を読むと、小アルカナの解説と手元の絵が一致しないことがあります。

使うカードと、学ぶ教材の体系をそろえることが大切です。

マルセイユ版を学ぶコツ

マルセイユ版を学ぶときには、カードの意味を増やし続けるより、自分の中に読み方の基準を作ることが重要です。

最初は体系を混ぜすぎない

タロットには非常に多くの解説があります。

数字、占星術、カバラ、元素、色彩、心理的解釈など、関連づけられる体系を調べ始めると際限がありません。

知識が増えること自体は悪いことではありませんが、最初からすべてを混ぜると、

「結局どの意味を使えばいいの?」

という状態になりやすくなります。

まずは、

  1. 大アルカナの基本的な図像を見る
  2. 4スートのテーマを理解する
  3. 1〜10の数字について自分の基本的な捉え方を決める
  4. 人物の向きや配置を見る
  5. 質問との関係から意味を考える

という順序で練習すると整理しやすいでしょう。

一枚引きで観察する

初心者のうちから大量のカードを並べる必要はありません。

一枚引いて、

  • 最初にどこへ目が行ったか
  • どんな人物・物が描かれているか
  • 動いているように見えるか、止まっているように見えるか
  • 明るい印象か、重い印象か
  • 今の質問とどの部分がつながるか

を書き出してみるだけでも練習になります。

そのあと解説書を確認し、自分の観察と一般的な解釈を比較します。

この順序にすると、「本に書かれた正解を当てる練習」になりにくく、自分でカードを見る力を育てやすくなります。

質問の立て方も大切

タロットを自己理解に役立てたい場合、質問の立て方によって得られる視点は大きく変わります。

たとえば、

「私はこの人と絶対に結婚できますか?」

という問いでは、YES・NOや未来の断定へ意識が向きやすくなります。

一方、

「この関係で私が大切にしたいことは何だろう?」

「今の私が見落としている視点はあるだろうか?」

「より納得できる選択をするために、何を整理するとよいだろう?」

と問いかければ、自分が今できることへ目を向けやすくなります。

タロットが未来を確定するという科学的根拠があるわけではありません。

だからこそ、カードに人生を決めてもらうのではなく、自分の考えや感情を整理するための材料として使うことが大切です。

カラットセラピーでは、色やタロットカードを手がかりとして「私は本当はどう感じているのか」「私はどうしたいのか」を見つめることを大切にしています。

タロットの意味を覚えるだけでなく、自分の気持ちを見つめるための使い方にも興味がある方は、実践レッスン動画付きの無料メール講座から学んでみるのも一つの方法です。

マルセイユ版のよくある質問

マルセイユ版とウェイト版はどちらが古いですか?

系統としてはマルセイユ版のほうが古く、ウェイト版は20世紀初頭にA・E・ウェイトとパメラ・コールマン・スミスによって制作されました。

ただし、「マルセイユ版」という名称で呼ばれるすべてのデッキがウェイト版より古いという意味ではありません。現在販売されているものには、古い図柄をもとに後世に復刻・再構成されたデッキもあります。

カードそのものの発売年代と、図像体系の歴史は分けて考えると分かりやすいでしょう。

ウェイト版の意味でマルセイユ版を読んでもいいですか?

絶対にいけないという決まりはありませんが、両者の違いを理解したうえで使うことをおすすめします。

特に小アルカナでは、ウェイト版に描かれている人物や場面がマルセイユ版には存在しません。

ウェイト版で覚えたキーワードだけを当てはめると、マルセイユ版の数字やスート、構図を見る機会が少なくなってしまいます。

まずマルセイユ版そのものを観察し、そのうえで他体系の知識を参考にすると整理しやすいでしょう。

マルセイユ版に正位置・逆位置はありますか?

逆位置を採用する読み方も、採用しない読み方もあります。

マルセイユ版だから必ず逆位置を使う、あるいは使ってはいけないという一つの決まりがあるわけではありません。

初心者の場合、正位置と逆位置の意味を同時に大量暗記するより、まず正位置の図像や基本構造を理解し、必要になった段階で逆位置の考え方を取り入れる方法もあります。

重要なのは、占うたびにルールを変えるのではなく、自分が採用する方法をある程度決めておくことです。

小アルカナに人物がいなくても読めますか?

読めます。

マルセイユ版では、スート、数字、図柄の配置などから意味を考える方法があります。

たとえば「剣だから思考」「5だから変化」と機械的に決めるのではなく、質問内容や周囲のカードも含めて組み合わせて考えます。

最初は難しく感じるかもしれませんが、基本構造を理解すると一枚ずつ意味を丸暗記しなくても考えやすくなります。

マルセイユ版は占い以外にも使えますか?

カードを未来予測だけに使う必要はありません。

一枚のカードを見ながら、

「この人物を見て私は何を感じるだろう?」

「今の自分と似ている部分はあるだろうか?」

「別の見方をするとしたら何があるだろう?」

と問いかければ、自分の考えや感情を整理するきっかけにもできます。

カードから得た印象を絶対的な答えとして受け取るのではなく、自己理解や対話の材料の一つとして使うことができます。

まとめ

マルセイユ版タロットは、22枚の大アルカナと56枚の小アルカナからなる78枚構成を基本とし、古いタロットの図像伝統を受け継ぐ体系です。

ウェイト版と基本構造は共通していますが、両者には重要な違いがあります。

特に覚えておきたいのは、

  • マルセイユ版の数札はスートの図柄が中心
  • 正義はVIII、力はXIが基本
  • 愚者には番号が付いていない版が多い
  • 大アルカナにも名称や細かな絵柄の違いがある
  • 小アルカナでは数字、スート、構図などが重要な手がかりになる

という点です。

ウェイト版を知っている場合でも、その知識をすべて捨てる必要はありません。ただ、ウェイト版の意味をそのままマルセイユ版へ当てはめるのではなく、今使っているカードがどの体系に基づいているのかを理解して読むことが大切です。

そしてタロットの読み方に唯一の正解があるわけではありません。

カードを見ながら「これは何を意味するのだろう」と考えるだけでなく、「このカードのどこが気になるのだろう」「今の私は何を選びたいのだろう」と自分自身へ問いかけてみてください。

マルセイユ版のシンプルな図柄だからこそ見えてくる、自分なりの気づきがあるかもしれません。

タロットの全体像を見る →

カラットセラピーを学びませんか?

色・タロット・心理学を手がかりに、自分や相手の気持ちを理解し、寄り添う力を身につける講座です。

カラーセラピーやタロットを基礎から学びたい方、講座について詳しく知りたい方は、LINEにご登録ください。

登録特典として、LINE上で1回限定のカラットセラピー体験をご案内しています。

無料体験で、カラットセラピーの雰囲気をご確認ください。

カラットセラピーとは?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次