タロットカードを選ぼうとすると、「大アルカナと小アルカナ」「ライダー版」「マルセイユ版」「ウェイト版」「デッキ」など、さまざまな言葉が出てきます。初めてタロットに触れる方ほど、「結局、どれを選べばいいの?」と迷ってしまうかもしれません。
タロットの「種類」には、大きく分けるとカードそのものの分類、タロットの体系、商品としてのデッキの違いという3つの意味があります。この3つを分けて考えると、複雑に見えるタロットの世界がかなり整理しやすくなります。
大切なのは、「一番優れたデッキ」を探すことではありません。最初は、意味を調べやすく、カードを見たときに自分なりの印象を受け取りやすいものを選ぶことがおすすめです。
- タロットカードの基本となる大アルカナ・小アルカナの違い
- ライダー・ウェイト・スミス版、マルセイユ版、トート版など代表的な体系の特徴
- 同じタロットでもデッキによって絵柄やカード名が異なる理由
- 初心者が自分に合ったタロットデッキを選ぶときの判断基準
タロットの「種類」は3つに分けて考える

「タロットには何種類あるのか」という疑問には、実は一つの数字では答えられません。何を「種類」と呼ぶかによって答えが変わるためです。
まずは、タロットの種類を次の3つに分けて考えてみましょう。
| 分類 | 何が違う? | 主な例 |
|---|---|---|
| カードの種類 | 78枚の中での役割 | 大アルカナ、小アルカナ |
| タロットの体系 | 絵柄・番号・象徴・解釈方法 | ライダー・ウェイト・スミス、マルセイユ、トート |
| デッキの種類 | 商品ごとのデザインやテーマ | 動物、植物、神話、現代風など |
一般的なタロットデッキは78枚で構成され、その内訳が大アルカナ22枚と小アルカナ56枚です。
さらに、同じ78枚でも、どの伝統や解釈をもとに制作されたかによって体系が異なります。そして現在は、その体系をベースにさまざまなイラストやテーマを取り入れたデッキが数多く作られています。
つまり、「犬が描かれたタロット」と「猫が描かれたタロット」が別の種類に見えても、両方ともライダー・ウェイト・スミス系の構成を受け継いでいることがあります。
反対に、見た目は似ていても、マルセイユ系とライダー・ウェイト・スミス系ではカード番号や小アルカナの表現方法に違いがあります。
大アルカナと小アルカナの違い
一般的な78枚のタロットカードは、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚に分かれます。この違いを知ることが、タロットの種類を理解する最初のポイントです。
大アルカナは22枚
大アルカナは、「愚者」「魔術師」「女帝」「運命の輪」など、それぞれに象徴的な人物や場面が描かれた22枚のカードです。
ライダー・ウェイト・スミス系で一般的に使われる名称を並べると、次のようになります。
| 番号 | カード名 |
|---|---|
| 0 | 愚者 |
| I | 魔術師 |
| II | 女教皇 |
| III | 女帝 |
| IV | 皇帝 |
| V | 教皇 |
| VI | 恋人 |
| VII | 戦車 |
| VIII | 力 |
| IX | 隠者 |
| X | 運命の輪 |
| XI | 正義 |
| XII | 吊るされた男 |
| XIII | 死神 |
| XIV | 節制 |
| XV | 悪魔 |
| XVI | 塔 |
| XVII | 星 |
| XVIII | 月 |
| XIX | 太陽 |
| XX | 審判 |
| XXI | 世界 |
日本語名は出版社や翻訳によって、「女教皇」が「高等女司祭」、「教皇」が「法王」、「吊るされた男」が「吊された人」などと表記されることがあります。
名前が違っていても、それだけで別のカードというわけではありません。英語タイトルや番号、絵柄もあわせて確認すると分かりやすいでしょう。
また、体系によって一部のカード名や番号が変わります。たとえばライダー・ウェイト・スミス系では「力」がVIII、「正義」がXIですが、伝統的なマルセイユ系では「正義」がVIII、「力」がXIとなるのが一般的です。
そのため、カード番号だけを見て「こちらが正しく、こちらが間違っている」と考える必要はありません。それぞれが異なる体系を受け継いでいます。
小アルカナは56枚
小アルカナは56枚あり、4つのスートに分かれています。
ライダー・ウェイト・スミス系では、一般的に次の名称が使われます。
| スート | 日本語での呼び方の例 | 枚数 |
|---|---|---|
| Wands | ワンド、棒 | 14枚 |
| Cups | カップ、聖杯 | 14枚 |
| Swords | ソード、剣 | 14枚 |
| Pentacles | ペンタクル、金貨 | 14枚 |
それぞれのスートには、エースから10までの数札10枚と、人物を表すコートカード4枚があります。
ライダー・ウェイト・スミス系のコートカードは、一般的に次の4種類です。
- ペイジ
- ナイト
- クイーン
- キング
したがって、1スート14枚×4スートで56枚となり、大アルカナ22枚と合わせて合計78枚になります。
大アルカナだけのデッキもある
市販されている商品の中には、大アルカナ22枚だけを収録したカードセットもあります。
大アルカナは一枚一枚の絵柄が個性的で、象徴も読み取りやすいため、最初に22枚だけでカードに慣れる学び方もあります。
ただし、一般的なタロット全体を学びたいのであれば、最終的には大アルカナと小アルカナがそろった78枚のデッキを使うほうが理解しやすいでしょう。
大アルカナだけでもカードを引くことはできますが、小アルカナを加えることで、より日常的な状況や細かなテーマを考える材料が増えます。
初めから78枚すべての意味を暗記しようとすると負担になりやすいものです。まず大アルカナに親しみ、その後に4つのスートへ進む方法でも問題ありません。

代表的なタロットの体系
現在使われているタロットには数多くのデッキがありますが、体系として知っておきたい代表例は、ライダー・ウェイト・スミス系、マルセイユ系、トート系です。
それぞれ「未来の当たりやすさ」が違うという意味ではなく、絵柄や象徴、カード構成、解釈するときの手がかりが異なると考えると分かりやすいでしょう。
ライダー・ウェイト・スミス系
初心者が最初に目にする機会が多いのが、ライダー・ウェイト・スミス系です。「ライダー版」「ウェイト版」「RWS」などと呼ばれることもあります。
1909年に刊行されたデッキで、アーサー・エドワード・ウェイトの構想のもと、パメラ・コールマン・スミスが絵を手がけました。現在も多くのタロットデッキに影響を与えている体系です。
大きな特徴は、小アルカナの数札にも具体的な場面が描かれていることです。
たとえば人物の姿勢、表情、背景、持っている物、カードの中で起きている出来事など、数字やスート以外にも多くの視覚的な手がかりがあります。
そのため、「カードの意味を丸暗記する」というより、
- この人物はどのような様子に見えるか
- 明るい印象か、緊張した印象か
- 自分は最初にどこへ目が向いたか
- 質問と照らし合わせると何を連想するか
といった見方がしやすいのが特徴です。
解説書や学習資料も比較的見つけやすいため、初めて本格的に78枚を学ぶ人には選びやすい体系といえます。
なお、近年は絵を担当したパメラ・コールマン・スミスの名前を含め、「ライダー・ウェイト・スミス」と表記することも増えています。
マルセイユ系
マルセイユ・タロットは、ヨーロッパで受け継がれてきた伝統的な図像を持つタロットの代表的な系統です。
18世紀のニコラ・コンヴェル版をもとにした78枚のマルセイユ・タロットの複製は、大英博物館にも収蔵されています。
大アルカナには、現代のタロットにも受け継がれている象徴的な人物や場面が描かれています。
一方、小アルカナの数札はライダー・ウェイト・スミス系とはかなり印象が異なります。
たとえば「剣の5」であれば、5本の剣に対応する装飾的な図柄が描かれるなど、基本的にはスートを象徴する物と数字を中心に構成されています。人物が具体的な出来事を演じているライダー・ウェイト・スミス系とは異なり、絵だけから状況を読み取る手がかりは少なめです。
そのため、マルセイユ系では、
- 数字が持つ意味
- スートの性質
- 図形や配置
- 色
- 隣り合うカードとの関係
などを組み合わせて考える読み方が用いられます。
古典的な図像が好きな人や、数字・配置・象徴の組み合わせから考えていきたい人には魅力的な体系です。
ただし、初めてタロットを学ぶ方の場合、小アルカナを絵から直感的に理解しやすいという点では、ライダー・ウェイト・スミス系のほうが取り組みやすいことがあります。
トート系
トート・タロットは、アレイスター・クロウリーの思想をもとに、フリーダ・ハリスが絵画を手がけた体系です。
幾何学的な構成や色彩、占星術など多くの象徴が取り入れられており、ライダー・ウェイト・スミス系やマルセイユ系とはかなり異なる印象があります。
カード名にも違いがあります。たとえば、大アルカナでは「正義」に相当するカードが「Adjustment(調整)」、「力」に相当するカードが「Lust」、「節制」に相当するカードが「Art」など、独自の名称になっています。
小アルカナにも特徴があり、ペンタクルに近いスートは「Disks」と呼ばれます。コートカードの名称も一般的なライダー・ウェイト・スミス系とは異なります。
象徴が非常に豊富なため、トート・タロットそのものの思想や体系を深く学びたい方には興味深いデッキです。
一方、ライダー・ウェイト・スミス系の解説書をそのまま当てはめると分かりにくい部分があります。初心者が選んではいけないわけではありませんが、トート・タロットに対応した解説書と一緒に学ぶことが重要です。
3つの体系を比較すると
代表的な違いを整理すると、次のようになります。
| 体系 | 小アルカナ | 特徴 | 初心者の学びやすさ |
|---|---|---|---|
| ライダー・ウェイト・スミス系 | 数札にも場面の絵がある | 現代の多くのデッキの基礎 | 比較的学びやすい |
| マルセイユ系 | スートと数字中心 | 古典的な図像と構成 | 数や象徴を学ぶ必要がある |
| トート系 | 独自の象徴表現 | 占星術など多層的な象徴 | 専用資料があると学びやすい |
どれが優れているということではありません。
タロットを始める目的や、どのような絵柄に惹かれるかによって、自分に合う体系は変わります。

タロットデッキによる違い

同じ体系でも、実際に販売されているタロットデッキには非常に多くの種類があります。現在のデッキ選びでは、体系だけでなく絵柄や使いやすさも重要です。
古典的な絵柄を受け継ぐデッキ
元になった体系の図像をできるだけそのまま楽しみたい場合は、古典的なデザインを再現したデッキが候補になります。
ライダー・ウェイト・スミス系であれば、パメラ・コールマン・スミスの図像を受け継ぐデッキがあります。
古典的なデッキを使うメリットは、一般的な解説書との対応関係を確認しやすいことです。
本には「カップの5では人物が倒れたカップを見ている」と書かれているのに、自分のデッキにはまったく違う絵が描かれている、といったズレが起きにくくなります。
まず基礎を学び、その後で個性的なデッキへ広げていきたい方には向いています。
現代風に描き直したデッキ
ライダー・ウェイト・スミスの構図や象徴を残しながら、人物や衣装、背景、色彩などを現代風に変更したデッキも数多くあります。
絵柄が現代的になることで、古典的な絵では距離を感じる人でも、登場人物の感情や場面を受け取りやすくなる場合があります。
ただし、単に「絵がきれい」という理由だけでなく、カードを何枚か確認して、自分がそこから状況を想像できるかを見ることが大切です。
テーマ性のあるデッキ
動物、植物、妖精、神話、宇宙、物語など、特定のテーマを取り入れたタロットもあります。
好きな世界観があるとカードを手に取りたくなり、学習を続けるきっかけになることがあります。
ただし、テーマ性が強いデッキでは、元のカードが持っていた象徴が大胆に変更されていることもあります。
初心者の場合は、
好きな絵柄であること+基本的な78枚の構成を追いやすいこと
の両方を確認すると安心です。
シンプルなデッキ
人物や背景を減らし、図形や象徴を中心にしたシンプルなタロットもあります。
見た目がおしゃれで分かりやすそうに感じる一方、初心者にとっては、かえって読み取れる情報が少なくなる場合があります。
たとえば人物の表情や視線、風景が描かれていれば、そこからさまざまな連想ができます。シンプルなデザインでは、その手がかりが省略されることがあります。
デザインの美しさと、カードを読むときの分かりやすさは必ずしも同じではありません。
デッキによって意味は変わる?
タロットカードを比較していると、「同じカードなのに説明書の意味が違う」と気づくことがあります。これは珍しいことではありません。
タロットには長い歴史の中でさまざまな解釈が生まれており、すべてのデッキで一字一句同じ意味が決められているわけではないためです。
基本的なテーマは共通しやすい
同じ体系をもとにしたデッキであれば、基本となる象徴やテーマには共通点があります。
たとえばライダー・ウェイト・スミス系の「隠者」であれば、一人の人物が灯りを持つ姿から、内省、探求、一人で考える時間などと関連づけられることがあります。
ただし、「このカードが出たら必ず孤独になる」という意味ではありません。
質問の内容、周囲のカード、絵から受け取った印象などによって考え方は変わります。
作者独自の解釈が加わることもある
現代のタロットデッキでは、作者が独自の世界観や考え方を加えているものもあります。
そのため、一般的な意味だけを確認するのではなく、付属するガイドブックを読むことも大切です。
特に原型から大きく絵柄を変更したデッキでは、
「なぜこの人物が描かれているのか」 「なぜこの色になっているのか」 「作者はこのカードをどう考えているのか」
を知ることで、デッキへの理解が深まります。
正位置・逆位置も絶対的なルールではない
カードの上下によって正位置と逆位置を分ける読み方があります。
一方、逆位置を使わず、すべて正位置として読みながら質問やカード同士の関係から意味の強弱を考える方法もあります。
どちらか一方が唯一の正しい方法というわけではありません。
初心者で意味を覚える負担が大きい場合は、まず正位置だけで練習し、慣れてから逆位置を取り入れる方法もあります。
タロットと似たカードとの違い

カードを探していると、タロット以外にもオラクルカードやルノルマンカードなどが表示されることがあります。見た目は似ていますが、基本的には別のカードシステムです。
オラクルカード
オラクルカードには、タロットのような「大アルカナ22枚+小アルカナ56枚」という共通構成はありません。
40枚、44枚、50枚など商品によって枚数が異なり、カード名やテーマも作者が独自に設定できます。
メッセージを短い言葉で受け取りやすい商品も多いため、タロットより自由度の高いカードと考えると分かりやすいでしょう。
「タロットとオラクルのどちらが上」という関係ではなく、構成や使い方が異なります。
ルノルマンカード
ルノルマンカードもタロットとは別の体系です。
一般的なグラン・タブローなどで使われるルノルマンカードは36枚で、騎士、クローバー、船、家、木など、具体的な象徴が割り当てられています。
タロット78枚を簡略化したカードではありません。
カード同士の組み合わせを重視するなど、読み方にも独自の考え方があります。
トランプ
トランプにも4つのスートと人物札があるため、小アルカナと似ている部分があります。
歴史的なつながりを考えることはできますが、現在一般的に使われているタロットとトランプは、カード構成も読み方も同一ではありません。
「カードを使う」という共通点だけで、すべてを同じ占術として扱わないほうが理解しやすいでしょう。

初心者向けデッキの選び方
初めてのタロット選びでは、珍しさや価格だけで決めるより、「これから自分が学び続けやすいか」という視点が役立ちます。
特に確認したいポイントは、次の6つです。
ライダー系か確認する
これから一般的な書籍やWeb上の解説を参考にしながら学ぶのであれば、ライダー・ウェイト・スミス系のデッキが分かりやすいでしょう。
現在販売されているタロットには、商品名に「Rider-Waite-Smith」と書かれていなくても、その構図をもとにしたものが多数あります。
商品説明に「RWS based」「Rider-Waite inspired」などの記載があるか確認する方法もあります。
小アルカナの絵を見る
購入前に確認できる場合は、大アルカナだけでなく、小アルカナの数札を見てみましょう。
「太陽」「月」「悪魔」のような大アルカナは、多くの商品で華やかな絵になっています。そのため、大アルカナだけを見てデッキを選ぶと、小アルカナを開いたときに印象が大きく違うことがあります。
初心者なら、カップの2、ソードの3、ペンタクルの6など、数字だけではなく具体的な場面が描かれているカードを何枚か確認してみるのがおすすめです。
絵柄から何かを感じられるか
「絵が上手かどうか」より大切なのは、あなた自身がその絵を見て何かを感じられるかです。
たとえば一枚のカードを見たとき、
- 楽しそうに見える
- 落ち着かない感じがする
- この人物は迷っているように見える
- この色が印象に残る
- なぜこの人物はこちらを向いていないのだろう
など、何か一つでも気づきがあるなら、そのカードはあなたにとって読み取りやすい可能性があります。
タロットを自己理解の手がかりとして使う場合、こうした「自分が何に反応したのか」を見つめることも大切です。
解説書の内容を確認する
初心者の場合は、付属するガイドブックも重要です。
デッキによっては、カード名と数行のキーワードだけが掲載されているものもあれば、一枚ずつ詳しく説明されているものもあります。
海外製デッキでは日本語解説が付属しない場合もあります。
英語を読むことが負担になる場合は、日本語解説書の有無や、市販の入門書と対応しやすい体系かを確認しておくと学びやすくなります。
カードサイズも確認する
意外と見落としやすいのがカードの大きさです。
一般的なタロットカードはトランプより縦長ですが、商品によってサイズはかなり異なります。
手が小さい方の場合、大きなカードはシャッフルしにくく感じることがあります。反対に、細かな絵をじっくり眺めたい人には、大きめのカードが向いていることがあります。
毎日使う予定なら、デザインだけでなく実際の扱いやすさも大切です。
最初は一つを使い込む
素敵なタロットを見つけると、次々に欲しくなるかもしれません。
複数のデッキを持つこと自体に問題はありませんが、学び始めの段階では、一つのデッキを繰り返し使うメリットがあります。
同じカードを何度も見ることで、
「このカードのこの部分がいつも気になる」 「以前とは違う印象を受ける」 「この質問ではこの部分が気になった」
といった変化が分かりやすくなるからです。
初めての一組なら、「有名だから」だけで選ぶ必要はありません。基本的な体系を学びやすく、なおかつあなたが何度も眺めたくなる絵柄であることを大切にしてみてください。
タロットを学ぶ順番
デッキを手に入れたあとも、78枚を一気に覚える必要はありません。カード同士の共通点を見つけながら学ぶと整理しやすくなります。
まず大アルカナに触れる
最初は大アルカナ22枚を並べて、カード名と絵柄を眺めてみましょう。
解説を読む前に、
「明るく感じるか」 「重く感じるか」 「どんな場面に見えるか」
と自分の印象を確かめ、その後で一般的な意味を確認する方法もあります。
自分の第一印象と解説書の内容の違いを見ることで、絵に対する感覚をつかみやすくなります。
次に4つのスートを理解する
小アルカナ56枚を一枚ずつ暗記する前に、ワンド、カップ、ソード、ペンタクルという4つのまとまりを確認します。
デッキや流派によって細かな説明は異なりますが、各スートには一定のテーマや象徴のまとまりがあります。
そこにエースから10までの数字と、4種類のコートカードが組み合わさっていると考えると、56枚がばらばらのカードに見えにくくなります。
意味より質問との関係を見る
「このカードの正解の意味は何だろう」と考え続けると、タロットが暗記問題のようになってしまうことがあります。
カードを引いたら、
「今の質問とこの絵にはどんな関係がありそうか」 「自分は何に反応したのか」 「別の見方をするとどうだろう」
と考えてみることも大切です。
カラットセラピーでも、カードを未来の答えを決めるものとしてではなく、自分の気持ちや本音を見つめるための手がかりとして扱います。
「当たっているか」だけを見るのではなく、カードを通して「私は本当はどうしたいのだろう」と考えることで、タロットとの向き合い方も変わってくるでしょう。
タロットや自己理解について基礎から少しずつ学びたい方は、カラットセラピーの無料メール講座を活用する方法もあります。カードの意味を暗記することだけではなく、自分の気持ちを見つめるための考え方を身につけていくことが大切です。

タロットの種類のよくある質問
- タロットカードは全部で何種類ありますか?
-
商品としてのタロットデッキは数多く作られているため、「全部で何種類」と一つの数字で表すことはできません。
カード構成としては、一般的なタロットは大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の合計78枚です。
体系ではライダー・ウェイト・スミス系、マルセイユ系、トート系などが代表的です。そのうえで、各体系をもとにさまざまなデザインのデッキが制作されています。
- 初心者はどの種類を選べばいいですか?
-
一般的な書籍や解説を見ながら学びたい場合は、ライダー・ウェイト・スミス系の78枚デッキが取り組みやすいでしょう。
特に小アルカナにも人物や場面が描かれているため、絵から意味を考える手がかりがあります。
ただし、最終的には「自分がその絵を見て何かを感じられるか」も重要です。定番であっても、まったく興味を持てない絵柄を無理に選ぶ必要はありません。
- 大アルカナだけでもタロットはできますか?
-
大アルカナ22枚だけでカードを引く方法もあります。
初心者が大アルカナから練習する方法もありますし、大きなテーマについて考えるために大アルカナだけを使う場合もあります。
ただし、78枚のタロット全体を学ぶのであれば、小アルカナも含まれたデッキを用意することをおすすめします。
- 違う種類のデッキを混ぜてもいいですか?
-
一般的には、一組のデッキをそのまま使うほうがカード構成やデザインに統一感があります。
複数のデッキを組み合わせる独自の使い方も考えられますが、初心者のうちは、一つのデッキの象徴や特徴を理解することを優先すると学びやすいでしょう。
ライダー・ウェイト・スミス系とトート系のように体系そのものが異なるカードを混ぜると、カード名や象徴の考え方が一致しない場合もあります。
- オラクルカードとタロットはどちらが初心者向きですか?
-
どちらが初心者向きかは、何をしたいかによります。
決まった78枚の構成や体系を学びながらカードを深く読みたいなら、タロットが向いています。
一方、カードに書かれた言葉やテーマから自由にメッセージを考えたい場合は、オラクルカードのほうが取り組みやすく感じることもあります。
大切なのは、どちらが「当たるか」ではなく、自分がカードをどのように使いたいかです。
まとめ
タロットカードの「種類」という言葉には、大アルカナ・小アルカナというカード分類、ライダー・ウェイト・スミスやマルセイユ、トートといった体系、そして商品ごとのデッキという複数の意味があります。
一般的なタロットは、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚を合わせた78枚です。
代表的な体系を比べると、ライダー・ウェイト・スミス系は小アルカナにも具体的な場面が描かれているため、初心者が絵から意味を考えやすい特徴があります。マルセイユ系は伝統的な図像と数字・スートの組み合わせ、トート系は独自の名称や多層的な象徴が特徴です。
ただし、どの体系やデッキにもそれぞれの魅力があります。
最初の一組を選ぶなら、意味を学ぶための情報が見つけやすいこと、そして自分自身がその絵柄を見て何かを感じられることを基準にしてみてください。
タロットは、カードに自分の人生を決めてもらうためだけのものではありません。一枚の絵をきっかけに、「私は今、何を感じているのだろう」「本当はどうしたいのだろう」と自分へ問いかける使い方もできます。
種類の違いを知ることは、そのための入り口です。まずは気になる一組をじっくり眺めながら、あなた自身が読み取りやすいタロットとの付き合い方を見つけてみてください。


