タロットカードを見ていて、「8番は力のはずなのに、手元のカードでは正義になっている」「タロット8番と11番は、なぜ本によって違うの?」と戸惑ったことはありませんか。
実は、タロット8番が何のカードを指すかは、使っているデッキの体系によって異なります。ライダー・ウェイト・スミス系では8番が「力(Strength)」、11番が「正義(Justice)」ですが、マルセイユ系では8番が「正義」、11番が「力」です。
そのため、「タロット8の意味」を調べるときは、まず自分のカードに描かれている名称や番号を確認することが大切です。
この記事では、現在広く使われているライダー・ウェイト・スミス系の「力」を中心に、正位置・逆位置の意味、恋愛や相手の気持ちを占った場合の読み方まで、断定しすぎない形で分かりやすく解説します。
- タロット8番が「力」と「正義」に分かれる理由
- 「力」の絵柄と基本的な意味
- 力の正位置・逆位置の具体的な読み方
- 恋愛や相手の気持ちで力が出たときの考え方
タロット8番は力?正義?

タロットの8番目を調べると、資料によって「力」と「正義」という異なる答えが出てきます。これはどちらかが間違っているのではなく、採用しているタロットの体系が違うためです。
代表的な違いを整理すると、次のようになります。
| 体系 | 8番 | 11番 |
|---|---|---|
| ライダー・ウェイト・スミス系 | 力(Strength) | 正義(Justice) |
| マルセイユ系 | 正義(Justice) | 力(La Force) |
現在、市販の初心者向けタロットや解説書ではライダー・ウェイト・スミス系を基準にしているものも多いため、「タロット8番=力」と説明されることがあります。
一方、伝統的なマルセイユ・タロットを使っている場合、VIIIは正義であり、力はXIです。
したがって、「8番は絶対に力」「8番は絶対に正義」と一律に決めるのではなく、使用しているデッキを確認するのが最も確実です。
カード上部や下部に「VIII」と書かれていても、数字だけで判断せず、人物やカード名まで見ると迷いにくくなります。
ライダー・ウェイト系の8番は力
ライダー・ウェイト・スミス版では、VIIIにあたるカードが「STRENGTH」です。
女性とライオンが描かれ、女性が大きな力でライオンを押さえつけているというより、穏やかに扱っているように見えることが特徴です。
日本語では一般に「力」と訳されますが、「剛毅」と表現されることもあります。英語のStrengthには肉体的な強さだけでなく、精神的な強さや忍耐力という意味もあるため、カードを読むときも単純な「パワー」と考えないほうが理解しやすいでしょう。
マルセイユ系の8番は正義
マルセイユ・タロットでは、VIIIは「正義(La Justice)」です。
剣と天秤を持つ人物が描かれ、バランス、公平さ、判断、責任などを考えるカードとして読まれます。
そしてマルセイユ系の「力(La Force)」はXIです。
つまり「タロット8番と11番が入れ替わっている」というより、力と正義の番号について複数の伝統があると理解すると混乱しにくくなります。
力と正義の番号が違う理由
「なぜ同じタロットなのに番号が違うのだろう」と疑問に思う人もいるでしょう。ここでは、番号の違いを理解するために必要な範囲で背景を見ていきます。
ライダー・ウェイト・スミス版の基礎となったA.E.ウェイトの『The Pictorial Key to the Tarot』では、VIIIのStrengthについて、従来8番とされることの多かったJusticeと位置を入れ替えた旨が本人によって説明されています。
つまり、現在見られる番号差は単純な印刷ミスではありません。
整理すると、
- マルセイユ系ではVIII=正義、XI=力
- ライダー・ウェイト・スミス系ではVIII=力、XI=正義
という違いがあります。
タロットを学び始めたばかりなら、「どちらが本当なのか」を決めようとする必要はありません。それぞれの体系の中でカードの位置づけを理解すれば十分です。
むしろ大切なのは、占う途中で体系を無意識に混ぜてしまわないことです。
たとえばライダー・ウェイト・スミス版を使っているなら、そのカードに書かれたVIIIの力として読み進める。マルセイユ版ならVIIIの正義として読む。このように、今使っている一組のデッキを基準にすると安定して学べます。

タロット「力」の基本的な意味
ここからは、ライダー・ウェイト・スミス系でVIIIに置かれている「力(Strength)」を中心に解説します。
力のカードを一言で表すなら、力ずくではなく、自分の感情や衝動とうまく付き合う内面的な強さを考えるカードです。
代表的なキーワードとしては、次のようなものがあります。
- 内面的な強さ
- 勇気
- 忍耐
- 自制
- 落ち着き
- 粘り強さ
- 感情との付き合い方
- 優しさを伴った強さ
- 自分を信じて進む姿勢
「力」という名前から、勝利、支配、圧倒的なエネルギーを連想するかもしれません。
しかし、カードの絵柄を見ると、女性は武器でライオンを攻撃していません。ライオンを乱暴にねじ伏せているようにも見えません。
この構図から、力のカードはしばしば「強いものをさらに強い力で押さえ込む」のではなく、「扱いにくいエネルギーを落ち着いて受け止める」という方向で解釈されます。
ここが、戦車などの「前へ進む力」とは少し違うところです。
女性とライオンが表すもの
タロットの力を理解するうえで重要なのが、女性とライオンの関係です。
ライオンは本能的なエネルギー、欲求、怒り、恐れ、情熱などの象徴として読むことがあります。一方の女性は、それらを消し去るのではなく、落ち着いて扱っているように描かれています。
もちろん、カードの象徴に唯一の正解があるわけではありません。
それでも「自分の中に強い感情があるとして、それをどう扱うか」という視点を持つと、力のカードは日常生活にも結びつけやすくなります。
たとえば、
「腹が立っているから、勢いのまま相手にぶつける」
のではなく、
「腹が立っている自分を認めたうえで、どう伝えるかを選ぶ」
という違いです。
後者には、感情を無理に消すのとは違う意味での自制が必要です。
力のカードが示す「強さ」は、このような感情がある状態でも、自分の行動を選べる強さとして考えることができます。
力が出たときは「もっと頑張らなければ」と考えるだけでなく、「私は今、何を無理に押さえ込もうとしているのだろう」と問いかけてみてください。頑張ることより、自分の感情との付き合い方がテーマになっている場合もあります。
力の正位置の意味
タロットの力が正位置で出た場合は、内面的な強さや落ち着き、粘り強さを中心に考えるのが基本です。
「何でも思い通りになる」という意味ではありません。
むしろ、簡単には解決しない状況に対しても、感情に振り回されすぎず、じっくり向き合える状態として読むほうが力の特徴を捉えやすいでしょう。
代表的な解釈には次のようなものがあります。
| 視点 | 読み方の例 |
|---|---|
| 心理 | 落ち着いて感情と向き合う |
| 行動 | 焦らず粘り強く続ける |
| 人間関係 | 相手を無理に動かそうとしない |
| 課題 | 怖さがあっても一歩ずつ向き合う |
| 自己理解 | 自分の弱さも含めて受け止める |
| 決断 | 衝動より納得感を大切にする |
たとえば仕事で思うような成果が出ていないとき、力の正位置が出たとします。
この場合、「もうすぐ必ず成功する」と未来を断定するのではなく、
「すぐに結果を求めるより、焦らず継続できる方法を考えてみる」
というメッセージとして読むことができます。
対人関係なら、
「相手を説得して従わせる」
というより、
「自分の感情を整えながら対話する」
という方向です。
力は、派手な勝利よりも、長く続けるための精神的な安定を考えさせてくれるカードといえるでしょう。
力の逆位置の意味

力の逆位置は、正位置が表す内面的な強さや自制がうまく働いていない状態として読むことがあります。
代表的なキーワードには、
- 自信を失う
- 感情に振り回される
- 怒りや焦りが強くなる
- 無理に我慢する
- 気力が続かない
- 自分を責める
- 相手をコントロールしようとする
などがあります。
ただし、逆位置だから「悪い未来になる」と考える必要はありません。
力の逆位置は、むしろどこで自分のエネルギーの扱い方が難しくなっているのかを確認するサインとして使えます。
自信を失っている場合
何かに挑戦している途中で、
「私には無理なのではないか」 「もう続けられない」
という気持ちが強くなっているとき、力の逆位置が現状を映すカードとして出ることがあります。
この場合は、精神論で「もっと強くなろう」とするより、疲れていないか、目標が大きすぎないか、周囲の助けを借りられないかを見直すほうが現実的です。
感情を抑え込みすぎている場合
力は「自制」と読まれますが、自制と我慢は同じではありません。
言いたいことをすべて我慢し、不満や怒りを内側にため続けている状態なら、それを「精神的に強い」とは言い切れないでしょう。
逆位置では、
「落ち着いているつもりで、本当は無理をしていないか」
という問いとして読むこともできます。
感情が外に出すぎている場合
反対に、怒りや不安に任せて行動してしまう状態として読む場合もあります。
力のカードに描かれたライオンを強い感情の象徴として見るなら、逆位置では、そのエネルギーとうまく付き合えなくなっているイメージです。
大切なのは感情そのものを悪者にすることではありません。
「怒ってはいけない」ではなく、
「怒っている私は、何を大切にしたいのだろう」
と考えることで、その感情を次の行動を選ぶ材料にできます。

恋愛で力が出たときの意味
恋愛についてタロットを引いたとき、力は「粘り強い関係」「穏やかな愛情」「感情を丁寧に扱うこと」などを考えるカードになります。
ただし、カード1枚から恋愛の未来や相手の本心を断定することはできません。
「このカードから、今の関係をどのような視点で見直せるか」という使い方をすると、自分の気持ちを整理しやすくなります。
恋愛で正位置が出た場合
正位置では、
- 相手を急かさず関係を育てる
- 感情的にならず対話する
- 相手を尊重する
- 一時的な問題に粘り強く向き合う
- 好きという気持ちを大切にしながら自分も保つ
といった読み方ができます。
片思いなら、「すぐに関係を進めなければ」と焦るより、相手との関係を丁寧に築いていく姿勢に目を向けられます。
交際中なら、自分の希望を押し通すことより、二人が安心して話し合える状態を作ることがテーマになるかもしれません。
復縁について占った場合も、「必ず復縁できる」という意味ではありません。
過去の関係で感情的になったところや、自分を無理に抑えていたところがなかったかを振り返る材料として使うことができます。
恋愛で逆位置が出た場合
逆位置では、
- 自信がなく相手に合わせすぎる
- 嫉妬や不安に振り回される
- 相手を束縛したくなる
- 我慢を重ねる
- 関係を続けることに疲れている
などの可能性を考えます。
大切なのは、「この恋愛は失敗する」と結論づけることではありません。
たとえば、相手からの返信が遅いことに不安を感じているなら、「相手は冷めている」と決める前に、
「私はなぜこれほど不安になっているのだろう」 「安心するために相手へ何を求めているのだろう」
と自分側の気持ちも確認できます。
力の逆位置は、相手を変える方法ではなく、自分の中で大きくなっている感情をどう扱うかを考えるきっかけにすると役立ちます。
相手の気持ちで力が出たら
「相手の気持ち」をテーマにタロットを引く人は多いですが、カードから本人しか知り得ない心理を事実として断定することはできません。
その前提で、力が出た場合に考えられる解釈を見てみましょう。
正位置の場合
力の正位置なら、
「関係を大切にしようとしている」 「感情を急いで表に出さず、落ち着いて関係を見ている」 「強い関心や情熱があっても、それをコントロールしている」
といった読み方ができます。
ただし、これは相手の本心を証明するものではありません。
むしろ、
「もし相手が慎重に関係を考えているとしたら、自分はどうしたいか」
と考える材料にするとよいでしょう。
逆位置の場合
逆位置なら、
「自信を失っている」 「感情をどう扱えばよいか迷っている」 「関係に疲れや不安を感じている」 「感情が強くなりすぎている」
といった可能性を読むことがあります。
しかし、「あなたを嫌っている」「浮気している」といった具体的な事実まで力の逆位置だけで判断することはできません。
相手との関係で確認できる事実と、自分の想像を区別することが大切です。
「相手は私をどう思っている?」だけではなく、「私はこの関係で何を望んでいる?」「私は何に不安を感じている?」という質問も一緒に引いてみると、相手の心を推測するだけで終わらず、自分自身の選択につなげやすくなります。
仕事や人間関係での読み方
力は恋愛だけでなく、仕事や日常の人間関係でも読みやすいカードです。共通するテーマは、「強く押すこと」と「本当の強さ」は必ずしも同じではないということです。
仕事では粘り強さを見る
仕事で正位置が出た場合、
- 難しい課題にも落ち着いて取り組む
- 短期的な結果に焦りすぎない
- 人を動かすより信頼関係を築く
- 感情的な対立を避けて交渉する
といった方向で読むことができます。
リーダーとして力を発揮する場合も、「強い指示で人を従わせる」だけがリーダーシップではありません。
相手の話を聞くこと、必要なときに待つこと、難しい場面でも冷静に判断することも一つの強さです。
逆位置なら、無理に頑張り続けていないか、仕事への自信を失っていないか、周囲を自分の思いどおりに動かそうとしていないかを確認してみましょう。
人間関係では境界線も大切
「優しくすること」が力のテーマになる場合がありますが、何でも受け入れればよいわけではありません。
相手のために我慢を重ね、言いたいことを言えなくなっているなら、自分を守るための境界線を持つことも必要です。
力の女性がライオンを恐れて逃げるわけでも、力任せに攻撃するわけでもないことを考えると、
「相手を攻撃せず、それでも自分の立場は大切にする」
という読み方もできます。
力を読むときの3つのポイント
タロットの意味を覚えるだけでは、実際のリーディングで迷うことがあります。力を読むときは、次の3点を意識すると解釈しやすくなります。
質問に合わせて意味を絞る
同じ「力」でも、
「今の仕事を続けるべき?」 「恋人との関係はどうすればいい?」 「今の私に必要なことは?」
では読み方が変わります。
カードの意味を全部当てはめるのではなく、質問に関係する意味を選びましょう。
たとえば「今の私に必要なこと」という質問なら、勇気、自制、粘り強さなどが中心になるかもしれません。
一方、人間関係の質問なら、相手をコントロールしようとしていないか、感情を穏やかに伝えられているかという方向が重要になることがあります。
正位置と逆位置を善悪にしない
初心者のうちは、
「正位置=良い」 「逆位置=悪い」
と覚えたくなるかもしれません。
しかし、正位置の力が出ても、ひたすら耐えることが最善とは限りません。
逆位置が出ても、それによって「私は無理をしていたのかもしれない」と気づけるなら、今後の選択に役立ちます。
正逆は吉凶というより、そのカードのエネルギーがどのように表れているかを見る手がかりとして扱うと、解釈の幅が広がります。
周囲のカードも合わせて見る
複数枚を引くスプレッドでは、力だけで結論を出さず、前後のカードとのつながりを確認します。
たとえば力の隣に休息を連想させるカードがあれば、「頑張り続ける強さ」より「休むことを選ぶ強さ」に焦点が当たるかもしれません。
反対に、行動や決断を促すカードが重なっていれば、慎重に準備したうえで行動するという読み方も考えられます。
タロットは単語帳のようにカード一枚ずつ意味を固定するより、質問とカード同士の関係を見るほうが理解しやすくなります。
意味を覚えるときは「力=勇気」と一語だけで暗記するより、「女性はライオンをどう扱っているように見えるか」と絵柄から考えてみてください。自分の言葉で説明できるようになると、実際のリーディングにも応用しやすくなります。
8番と11番で迷わない方法

タロット8番と11番の違いで混乱したときは、カード番号を暗記し直すより、次の順番で確認すると簡単です。
- 自分が使っているデッキを見る
- VIIIのカード名を確認する
- XIのカード名を確認する
- そのデッキに対応した解説を使う
VIIIがStrength、XIがJusticeなら、ライダー・ウェイト・スミス系の並びとして学べます。
VIIIがJustice、XIがLa Forceなら、マルセイユ系の並びです。
初心者のうちは、複数の体系を同時に覚えようとすると混乱しやすいため、まず一つのデッキを基準にする方法がおすすめです。
慣れてきたら、「なぜ同じカードに異なる番号が与えられているのか」「それぞれの体系ではカード同士をどう関連づけているのか」と比較すると、タロットそのものへの理解も深まります。
カラットセラピーでも、カードを単なる未来予測の道具として扱うのではなく、カードを手がかりに自分の気持ちや考えを見つめることを大切にしています。
タロットを基礎から学びながら、自分自身への問いかけに生かしたい方は、実践レッスン動画付きの無料メール講座で学び始める方法もあります。
カードの意味を暗記するだけでなく、「この絵を見て私は何を感じるだろう」「今の自分に重なる部分はどこだろう」と考える習慣をつけると、タロットを自己理解の道具として活用しやすくなるでしょう。

タロット8番のよくある質問
- タロットの8番目は何ですか?
-
使用するデッキによって異なります。
ライダー・ウェイト・スミス系ではVIIIが「力(Strength)」、XIが「正義(Justice)」です。一方、マルセイユ系ではVIIIが「正義」、XIが「力」です。
そのため、「タロットの8番は何?」と調べるときは、先に自分が使用しているデッキを確認してください。
- タロットの力は8番ですか?11番ですか?
-
どちらの場合もあります。
ライダー・ウェイト・スミス系では力がVIII、マルセイユ系では力がXIです。数字だけを見て正誤を決めるのではなく、そのデッキが採用している体系に合わせて読むのが基本です。
- 力と正義の番号が逆なのは間違いですか?
-
間違いとは限りません。
ライダー・ウェイト・スミス系とマルセイユ系では、力と正義の番号が異なります。A.E.ウェイト自身の解説でも、StrengthをVIIIとし、Justiceとの位置を入れ替えたことが記されています。
購入したカードの番号が解説サイトと違っていても、まずデッキの体系を確認してみましょう。
- タロットの力の正位置は恋愛で何を意味しますか?
-
恋愛では、穏やかな愛情、粘り強さ、感情を丁寧に扱う姿勢などとして読むことがあります。
片思いなら焦らず関係を築くこと、交際中なら感情的に相手を動かそうとするのではなく、落ち着いて話し合うことなどがテーマになる場合があります。
ただし、正位置だから恋愛が必ず成就するという意味ではありません。今の自分がどのように関係と向き合っているかを考える材料として使うとよいでしょう。
- 力の逆位置は悪い意味ですか?
-
必ずしも悪い意味ではありません。
力の逆位置は、自信の低下、感情に振り回される状態、我慢のしすぎ、エネルギー不足などとして読むことがあります。
しかし、それは未来の不幸を示すものではなく、「今どこに無理があるのか」「何を立て直せばよいのか」を考えるきっかけにもなります。
まとめ
タロット8番が何を意味するのか調べるとき、最初に確認したいのは使用しているデッキの体系です。
ライダー・ウェイト・スミス系では、
- VIII=力
- XI=正義
となります。
一方、マルセイユ系では、
- VIII=正義
- XI=力
です。
そのため、タロット8番を調べて「力」と「正義」の両方が出てきても、どちらかが単純に間違っているわけではありません。
ライダー・ウェイト・スミス系の「力」を読む場合、中心になるのは肉体的なパワーよりも、勇気、自制、忍耐、感情を丁寧に扱う内面的な強さです。
正位置では、焦らず向き合うことや粘り強さ。逆位置では、自信の低下、感情への振り回されやすさ、我慢のしすぎなどを確認する視点になります。
そして恋愛や相手の気持ちを占う場合も、カードだけで相手の本心や未来を決めつける必要はありません。
「相手はどう思っているのだろう」と考えるだけでなく、
「私はこの関係をどうしたいのだろう」 「私は今、どんな感情と向き合っているのだろう」
と自分自身にも問いかけてみてください。
力のカードが描いているのは、感情をなくすことでも、誰かを力ずくで動かすことでもありません。
自分の中にあるさまざまな感情を認めながら、それでも自分で次の行動を選んでいくこと。そのような「静かな強さ」を考えるきっかけとして、このカードを活用してみてください。


