「タロットを始めたいけれど、ウェイト版とライダー版は何が違うの?」「ライダーウェイト版という名前も見かけるけれど、別のカードなの?」と迷う方は少なくありません。
結論からいうと、ライダー版・ウェイト版・ライダーウェイト版は、一般には同じ系統のタロットを指して使われることが多い名称です。まったく異なる3種類のタロットがあるわけではありません。
この系統のタロットは、カードに描かれた人物や背景、小物などから物語をイメージしやすく、関連する解説書や学習資料も豊富です。そのため、これからタロットを学び始めたい方にとって有力な選択肢になります。
ただし、「ウェイト版」と書かれていても、商品によって原画に近いもの、色彩を変更したもの、絵柄をアレンジしたものなどがあります。名前だけで判断するのではなく、どの系統をベースにしているかを見ることが大切です。
この記事では、タロットのウェイト版とは何か、ライダー版との違い、カードの特徴、初心者が選ぶときのポイントまで順番に整理します。
- ウェイト版・ライダー版・ライダーウェイト版の違い
- ウェイト版タロットが生まれた背景と基本的な特徴
- マルセイユ版など他系統との違い
- 初心者が最初のデッキを選ぶときの判断基準
タロットのウェイト版とは

ウェイト版とは、アーサー・エドワード・ウェイトの構想をもとに、画家パメラ・コールマン・スミスが絵を描いた78枚組のタロットを基礎とする系統です。「ライダー版」「ライダーウェイト版」と呼ばれるものも、基本的にはこの流れにあります。
一般に知られているウェイト版タロットは、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚から構成されています。
大アルカナには「愚者」「魔術師」「女教皇」「皇帝」「恋人」「運命の輪」「死神」「塔」「星」「世界」などのカードがあり、小アルカナはワンド、カップ、ソード、ペンタクルの4つのスートに分かれています。
こうした78枚という構成そのものはウェイト版だけの特徴ではありません。ウェイト版を理解するときに特に重要なのは、小アルカナの数字札にも具体的な場面が描かれていることです。
たとえば、人物が何かを受け取っている、複数の人が話している、一人で立っている、何かから立ち去っている、といった場面がカードごとに描かれています。
そのため、カードの意味を単語として暗記するだけでなく、「この人物は何をしているのだろう」「どのような雰囲気に見えるだろう」と絵から考えることができます。
ウェイト版が初心者にも学びやすいといわれる大きな理由の一つです。
ライダー版とウェイト版の違い
ライダー版とウェイト版について調べると、別々の種類のように紹介されることがあります。しかし、名称が生まれた背景を知ると関係が分かりやすくなります。
基本的には同じ系統を指す
一般的な使われ方では、次の名称は同じ系統のタロットを指していることが多くあります。
| 名称 | 名前の由来・使われ方 |
|---|---|
| ウェイト版 | 制作を主導したアーサー・エドワード・ウェイトの名に由来 |
| ライダー版 | 初期の出版元であるライダーの名に由来 |
| ライダーウェイト版 | ライダーとウェイトの名前を合わせた呼称 |
| ライダー・ウェイト・スミス版 | 絵を描いたパメラ・コールマン・スミスの名も加えた呼称 |
| RWS | Rider-Waite-Smithなどを略した表記 |
つまり、「ライダー版だからウェイト版とはカードの意味が違う」と考える必要は基本的にありません。
現在販売されている商品には復刻版、着色を変えた版、イラストを描き直した版などがあるため、細かなデザインは異なることがあります。それでも、ウェイト系の図像や構成を基本としていれば、同じ体系を使って学べることが多いでしょう。
U.S. Games Systemsの公式情報でも、現在のRider-Waite Tarotは、ウェイトの指導のもとパメラ・コールマン・スミスが制作した図像を持つ78枚のデッキとして説明されています。また、Rider Tarot、Waite Tarot、Rider-Waite Tarotという複数の名称が用いられていることも確認できます。
「スミス」の名前も知っておきたい
ウェイト版を理解するときには、パメラ・コールマン・スミスの存在も大切です。
カードの構想にウェイトが深く関わった一方、私たちが実際にカードから読み取る人物の表情、姿勢、背景、場面などを視覚化したのはスミスです。
そのため近年では、制作者へのクレジットをより明確にする意味も含めて「Rider-Waite-Smith(ライダー・ウェイト・スミス)」や「RWS」と表現されることがあります。
U.S. Games Systemsでも「Rider-Waite-Smith Tarot Deck」という名称の商品があり、1909年のパメラ・コールマン・スミスによる図像をもとにしたデッキとして紹介されています。
ウェイト版タロットの特徴
ウェイト版が現在まで広く知られている理由は、単に歴史が長いからではありません。カードの絵を手がかりに解釈しやすい構造が、学習との相性をよくしています。
小アルカナにも場面が描かれる
初心者にとって特に大きな特徴が、小アルカナの数字札です。
小アルカナは56枚あり、そのうち数字札は各スートのエースから10まであります。
古いタイプのタロットでは、たとえば「剣が5本」「杯が8個」というように、そのスートの道具が中心に配置されたカードもあります。これに対してウェイト版では、多くの数字札に人物や風景を含む具体的な場面が描かれています。
たとえば「カップの5」では、一人の人物と倒れたカップが描かれています。「ソードの6」では、舟に乗って移動する人物たちが描かれています。
カードの伝統的な意味を知らなくても、「失ったものを見ているように見える」「どこかへ移動している場面に見える」といった第一印象を持ちやすいでしょう。
この視覚的な情報が、カードを読む手がかりになります。
カード同士を物語として見やすい
タロットでは、1枚だけを見る方法もあれば、複数枚を並べて読む方法もあります。
複数枚を使う場合、ウェイト版ではそれぞれのカードに人物や動きがあるため、カード同士のつながりを考えやすい特徴があります。
たとえば、左側のカードでは人物が立ち止まり、中央では誰かと向き合い、右側では移動しているとします。
そこで「停滞→対話→行動」という流れを感じる人もいるでしょう。
もちろん、これが唯一の正解という意味ではありません。カードの位置に設定した役割や相談内容によって解釈は変わります。
大切なのは、カードの意味を単語だけで処理せず、絵と絵の関係から考えられることです。
象徴を学ぶ入口にしやすい
ウェイト版には、色、数字、植物、動物、天体、衣服、建物、人物の向きなど、さまざまな視覚的要素が描かれています。
こうしたものは一般に「象徴」として解釈されます。
ただし、すべての絵柄に一つだけの固定された意味があるわけではありません。
「赤は必ず○○」「右を向いているから必ず○○」というように機械的に当てはめるより、そのカード全体の構図や質問との関係を考えることが大切です。
最初から象徴体系をすべて覚える必要もありません。まず人物の表情や行動、カード全体から受ける印象を見るだけでも十分です。
初めてカードを見るときは、解説書を開く前に10秒ほど絵を眺めてみてください。「明るい・暗い」「動いている・止まっている」「一人・複数人」など、事実として見えるものと自分が感じた印象を分けてメモすると、丸暗記とは違った読み方を身につけやすくなります。
初心者にウェイト版が向く理由
これからタロットを学ぶなら、ウェイト版は有力な選択肢です。特に「独学でも基本から理解したい」という方には扱いやすいでしょう。
解説書や教材が豊富
ウェイト系タロットは広く普及しているため、日本語でも多数の解説書があります。
タロットの本を読むと、特に指定がなくてもウェイト系の図像を前提として説明しているケースがあります。
そのため、手元のカードと本に掲載されているカードが大きく違わず、「本ではこの人物について説明しているのに、自分のカードにはその人物がいない」という混乱が起こりにくくなります。
動画や講座などでもウェイト系が使われることがあるため、複数の教材を比較しながら学びたい方にも便利です。
絵から意味を考えやすい
初心者がタロットで戸惑いやすいことの一つが「78枚の意味を全部覚えなければならないのか」という問題です。
正位置と逆位置を別々に暗記しようとすれば、覚える言葉はさらに増えてしまいます。
しかし、タロットは必ずしもキーワード暗記だけで読むものではありません。
ウェイト版なら、人物の表情、行動、周囲の風景などを見ながら意味を考えることができます。
たとえば、「この人物は何に注目しているか」「何を持っているか」「誰と向き合っているか」と観察するだけでも、解釈の方向性を考えられます。
意味を忘れたときにも絵から考え直しやすいことは、学習を続けるうえで大きな利点です。
別のデッキにも応用しやすい
現在販売されているタロットには、動物、植物、ファンタジー、現代アートなどさまざまなテーマがあります。
その中には、基本構成やカードごとの場面をウェイト版に近づけながら、絵だけを独自の世界観に変更したものも少なくありません。
ウェイト版の基本的な構造を知っていると、新しいデッキを手にしたときにも「このカードはウェイト版のこの場面をアレンジしている」と比較しながら理解できます。
将来的に複数のタロットを使ってみたい方にとっても、最初に学ぶ基準の一つにしやすい体系です。
ウェイト版とマルセイユ版の違い

タロットの種類を調べていると、ウェイト版と並んで「マルセイユ版」という言葉もよく目にします。この二つは、ライダー版とウェイト版のような呼び方の違いではなく、図像や体系に違いがあります。
代表的な違いを簡単に整理すると次のようになります。
| 比較 | ウェイト系 | マルセイユ系 |
|---|---|---|
| 小アルカナ数字札 | 人物や場面を描いたカードが多い | スートの道具を中心に配置するものが多い |
| 初心者の読み方 | 絵から物語を考えやすい | 数やスートの意味を組み合わせる読み方が重要になりやすい |
| 大アルカナの番号 | 力が8、正義が11 | 正義が8、力が11となる体系が一般的 |
| 学習資料 | 日本語の初心者向け資料も多い | 専門的な体系として学べる資料がある |
| 向いている人 | 絵を見ながら直感と基本意味を結びつけたい人 | 数や伝統的な構造も含めて深く学びたい人 |
どちらが優れているということではありません。
「タロットは必ずウェイト版でなければならない」というルールもありません。
ただ、初めて78枚を学ぶ段階では、カードの場面を見ながら意味を考えられるウェイト版のほうが理解しやすいと感じる方は多いでしょう。
一方で、マルセイユ版の伝統的な図柄が好きな方や、数とスートの組み合わせから読む方法に興味がある方なら、最初からマルセイユ版を選ぶこともできます。

ウェイト版の選び方
「ウェイト版を買おう」と決めても、検索すると似た名前の商品が多数表示されます。初心者の場合は、見た目の好みだけでなく学習しやすさも確認しておきましょう。
原典に近い絵柄を選ぶ
最も基本から学びたい場合は、パメラ・コールマン・スミスの図像に近いデッキが分かりやすいでしょう。
原典に近いカードなら、一般的なウェイト版の解説書と比較しやすくなります。
一方、ウェイト版をベースにしながら人物や背景を大幅に描き直したデッキもあります。
美しいカードや好きな世界観のカードを選ぶこと自体に問題はありません。ただ、初心者向け解説書を開いたとき、自分のカードとの違いが大きいと学びにくく感じる可能性があります。
最初の1組では基本に近いものを使い、慣れてから好みのアレンジ版を追加する方法もあります。
カードサイズも確認する
意外と見落としやすいのがカードの大きさです。
タロットは78枚あるため、一般的なトランプより大きなカードではシャッフルしにくいと感じる方もいます。
特に手が小さい方は、カードの縦横サイズを購入前に確認しておくと安心です。
同じウェイト系でも、標準サイズ、ポケットサイズ、ミニサイズなどが販売されています。
ただし、小さければよいとは限りません。
ウェイト版は絵の細部も読み取りの手がかりになるため、小さすぎるカードでは象徴や人物の表情を確認しにくくなることがあります。
最初の1組なら、「絵を十分に確認でき、自分の手でも扱いやすい」というバランスで選ぶのがおすすめです。
日本語解説の有無を見る
輸入版のタロットでは、付属解説書が英語だけの場合があります。
別に日本語の解説書を用意するなら問題ありませんが、「カードを買えばすぐ詳しい日本語解説が読める」とは限りません。
商品説明で、
- 日本語解説書が付属するか
- カード名が英語か日本語か
- 正位置・逆位置の説明があるか
- スプレッドの説明まで含まれるか
などを確認するとよいでしょう。
なお、最初から分厚い解説書が必要とは限りません。
むしろ、カードの基本的な意味を確認できる資料を一つ決め、実際にカードを引きながら少しずつ理解していくほうが続けやすい方もいます。
好きだと感じる絵柄も大切
学習効率だけを考えるなら原典に近いウェイト版が便利ですが、毎日触りたくなるかどうかも無視できません。
タロットは、眺めたり、並べたり、自分なりの印象を言葉にしたりしながら少しずつ親しんでいくものです。
「有名だから」という理由だけで選んだカードに魅力を感じられなければ、使う機会が減ってしまうかもしれません。
基本的なウェイト系の構造を保っている範囲で、色彩や雰囲気が自分の好みに合うものを選ぶのも一つの方法です。
初心者の1組目で迷ったら、「一般的なウェイト系の絵柄」「絵が十分見えるサイズ」「日本語で学べる資料がある」の3点を優先すると選びやすくなります。慣れてから好みのアレンジ版を増やしても遅くありません。

ウェイト版の学び方
デッキを選んだら、78枚の意味を一度に暗記しようとせず、カードを観察しながら段階的に学んでいきましょう。
まず大アルカナから見る
最初は22枚の大アルカナから始める方法があります。
大アルカナはカードごとの図像が特徴的で、ストーリーを想像しやすいためです。
1日1枚を選び、
- 最初に目に入ったもの
- 人物がしていること
- 明るいか暗いか
- 静かな場面か動きのある場面か
- 自分がどのような印象を受けたか
- 解説書ではどう説明されているか
を確認してみましょう。
ここで大切なのは、「自分の印象」と「一般的なカードの意味」をどちらか一方にする必要はないということです。
まず自分で観察し、その後で一般的な解説を確認する。この順番にすると、自分が見落としていた象徴にも気づきやすくなります。
小アルカナはスートごとに学ぶ
小アルカナ56枚をバラバラに覚えようとすると、混乱しやすくなります。
そこで、ワンド、カップ、ソード、ペンタクルという4スートの性質を確認してから、数字ごとの流れを見る方法があります。
たとえば、あるスートについてエースから10まで順番に並べてみます。
人物や状況がどのように変化していくかを見るだけでも、「1枚ずつ暗記する」のとは違った理解ができます。
コートカードについても、ペイジ、ナイト、クイーン、キングを並べて比較すると違いを見つけやすくなります。
最初は1枚引きで十分
タロットを始めると、ケルト十字など多くのカードを使うスプレッドに挑戦したくなるかもしれません。
しかし、最初から10枚を同時に読む必要はありません。
まずは1枚引きで、
「今日意識しておきたいことは?」 「この問題について、自分が見落としている視点は?」 「今の自分に必要な考え方は?」
といった問いを立ててカードを観察するだけでも練習になります。
ここで、カードを「未来を確定させる答え」として扱わないことも大切です。
たとえば「転職したら成功する?」「相手は必ず戻ってくる?」という問いに対して、カード1枚だけから未来や他人の本音を断定するのではなく、「私は何を不安に感じているのだろう」「選択するときに何を大事にしたいのだろう」と考える材料として使う方法があります。
カラットセラピーでも、カードは人の未来を一方的に決めるものではなく、自分の気持ちや本音を見つめるための手がかりとして扱うことを大切にしています。

タロットを読むときの注意点

ウェイト版は絵から意味を考えやすい反面、「絵を見れば相手の気持ちや未来が分かる」と受け取るのは慎重であるべきです。
カードの意味は一つではない
同じカードでも、質問や配置によって注目する部分は変わります。
たとえば「死神」のカードを見て、文字どおりの死を意味すると考える必要はありません。タロットの一般的な解釈では、終わり、区切り、変化、切り替えなどのテーマとして扱われることがあります。
反対に、「太陽が出たから絶対に成功する」と断定することも適切ではありません。
カードは判断材料の一つとして考え、「この絵から自分は何を感じたか」「今の状況に当てはめると、どの部分が気になるか」と整理するほうが、自分自身の気づきにつなげやすくなります。
他人の心理を決めつけない
恋愛占いでは「相手の気持ち」というテーマがよく扱われます。
しかし、実際の他人の気持ちは、本人に確認しなければ分からない部分があります。
タロットカードから「彼はあなたを愛している」「相手は浮気している」などと事実のように決めつけることはできません。
カードを使うなら、「私は相手との関係をどう感じているか」「何が不安なのか」「相手とどのような関係を築きたいのか」と、自分側の気持ちを整理する方向に使うとよいでしょう。
ウェイト版から学びを深めるには
ウェイト版の魅力は、「カードの意味を覚えること」だけではありません。色、構図、人物の姿勢、カード同士のつながりを見ることで、自分自身の感じ方にも気づきやすくなります。
たとえば同じカードを見ても、「寂しそう」と感じる人もいれば、「一人で落ち着いている」と感じる人もいます。
どちらかが正解で、どちらかが間違いとは限りません。
なぜ自分がそのように感じたのかを考えてみることで、自分が今どのようなことを気にしているのか、何を大切にしているのかが見えてくることがあります。
これは、カードに自分の未来を教えてもらうというより、カードをきっかけに自分へ問いかける使い方です。
カラットセラピーでは、カラーやタロットカードなどを手がかりに、自分の気持ちや本音を見つめることを大切にしています。
「タロットをもっと体系的に学んでみたい」「まずはカードを使って自分自身を見つめる方法を知りたい」という方は、実践レッスン動画付きの無料メール講座から学び始める方法もあります。
まずは知識を増やすことだけを目的にするのではなく、カードを見ながら「私はどう感じるのだろう」と問いかける時間を作ってみてください。
ウェイト版のよくある質問
- ライダー版とウェイト版は別物ですか?
-
一般的には、同じ系統のタロットを指して使われることが多い名称です。
「ライダー」は初期の出版元に由来し、「ウェイト」は制作を主導したアーサー・エドワード・ウェイトに由来します。そのため「ライダーウェイト版」と合わせて呼ばれることもあります。
ただし、市販されている商品には復刻版や色彩を変更した版、ウェイト系をベースに絵柄を描き直した版もあります。購入するときは名称だけでなくカード画像も確認しましょう。
- ライダーウェイト版とRWSは同じですか?
-
多くの場合、同じ系統を示しています。
RWSはRider-Waite-Smithなどの頭文字として使われる表記です。「Smith」はカードの図像を制作したパメラ・コールマン・スミスを指します。
そのため、ウェイト版について詳しく調べるときは「RWS Tarot」という言葉も覚えておくと、海外を含めて情報を探しやすくなります。
- 初心者はウェイト版から始めるべきですか?
-
必須ではありませんが、学びやすい選択肢の一つです。
小アルカナにも人物や場面が描かれているため、カードの意味を忘れても絵から考えやすく、対応する解説書や教材も豊富です。
一方、マルセイユ版の絵柄が好きな方や、特定のデッキに強く惹かれる方なら、それを選んでもかまいません。長く使いたいと思えるかどうかも大切です。
- ウェイト版ならどの商品を買っても同じですか?
-
基本構造が同じでも、商品によって違いがあります。
原画に近いもの、色を変更したもの、カードサイズを小さくしたもの、人物や背景を独自に描き直したものなどがあります。
初心者が一般的な解説書と一緒に学ぶなら、パメラ・コールマン・スミスの図像に近いカードを選ぶと比較しやすいでしょう。
- ウェイト版はカードの意味を全部暗記する必要がありますか?
-
最初から78枚すべてを暗記する必要はありません。
まず大アルカナを見たり、1枚引きをしたりしながら、カードに描かれた人物・背景・色・動きを観察してみてください。
一般的な意味を覚えることも役立ちますが、「絵を見る→自分の印象を確認する→解説を読む」という順番を繰り返すことで、単なる丸暗記ではない理解につながります。
まとめ
タロットの「ウェイト版」「ライダー版」「ライダーウェイト版」は、一般には同じ系統を指して使われることが多い名称です。
初期の出版元であるライダー、制作を主導したアーサー・エドワード・ウェイト、絵を描いたパメラ・コールマン・スミスの名前から、「ライダー・ウェイト・スミス版」「RWS」と呼ばれることもあります。
ウェイト版の大きな特徴は、小アルカナを含めて人物や具体的な場面が豊富に描かれていることです。
そのため、
- 絵から意味を考えやすい
- カード同士を物語として見やすい
- 初心者向けの解説書や教材が多い
- ウェイト系をベースにした別デッキにも応用しやすい
といった利点があります。
初めての1組を選ぶなら、原典に近いウェイト系の図像で、カードの絵が見やすく、自分の手で扱いやすいものを選ぶとよいでしょう。
そして、78枚すべての意味を急いで暗記する必要はありません。
カードを眺めながら「何が描かれているか」「自分は何を感じたか」「今の自分にはどの部分が気になるか」を少しずつ考えてみてください。
タロットは未来や他人の気持ちを決めつけるためだけのものではなく、自分自身に問いかけるためのきっかけとしても使えます。
ウェイト版という共通の土台を知ることは、タロットを無理なく、そして自分なりの視点を大切にしながら学んでいく第一歩になるでしょう。


