「タロットで自分を占ってもいいの?」「自分のことだと、都合のいい意味に読んでしまいそう」と感じたことはありませんか。
タロットは、必ず誰かに占ってもらわなければならないものではありません。自分でカードを引き、自分の状況について考えるセルフリーディングもできます。
ただし、自分自身について読むからこその難しさもあります。期待している答えに解釈を寄せたり、不安なときに何度も同じ質問を繰り返したりすると、かえって迷いが大きくなることがあります。
大切なのは、カードに「正解を決めてもらう」ことではありません。質問を具体的にし、出たカードと自分の受け止め方を記録しながら、「私は今どう感じているのだろう」「次にできることは何だろう」と考えることです。
この記事では、初めてセルフリーディングをする方にもわかりやすいように、自分を占う基本的なやり方から質問の作り方、主観に偏りすぎない工夫まで解説します。
- タロットで自分を占ってもよいのか
- セルフリーディングの基本的な手順
- 答えを読み取りやすい質問の作り方
- 主観や願望に偏りすぎないための注意点
タロットで自分を占ってもいい?

タロットで自分自身について占うことに、特別な問題があるわけではありません。むしろ、自分の考えを整理したり、気づいていなかった選択肢に目を向けたりするために活用する方法があります。
「自分を占うと当たらない」「自分のことは占ってはいけない」といった考え方を耳にすることもありますが、これはタロットの使い方についての一つの考え方です。
セルフリーディングで難しいのは、カードを引くことではなく、自分に関係する結果をできるだけ落ち着いて読むことです。
たとえば恋愛について気になっているとき、「きっと相手も私のことを好きなはず」と期待していれば、曖昧なカードを好意的な意味に読みたくなるかもしれません。
反対に、自信をなくしているときには、本来はいくつもの読み方ができるカードでも、悪い意味ばかりが目につくことがあります。
だからこそ、セルフリーディングでは「自分を占ってはいけない」と考えるよりも、自分には主観が入りやすいと理解したうえで読むことが大切です。
セルフリーディングの目的を決める
まず考えておきたいのは、何のためにタロットを使うのかということです。
たとえば、
- 今の気持ちを整理したい
- 選択肢を比較したい
- 行動するときの注意点を考えたい
- 自分では気づいていない視点を探したい
- 明日からできることを考えたい
という使い方であれば、セルフリーディングと相性がよいでしょう。
一方で、「絶対に成功するか」「相手は100%自分を好きか」「いつ何が起きるか」といった確定的な答えだけを求めると、カードの解釈に無理が生じやすくなります。
タロットは、未来や他人の心を客観的に証明する検査ではありません。カードから連想される意味を手がかりに、自分の状況を別の角度から見つめるものとして扱うほうが、セルフリーディングでは活用しやすくなります。
「当たる答えを出そう」とするより、「このカードを見て私は何を感じたのか」「今の自分に当てはまる部分はあるか」と考えてみてください。自分の反応そのものが、気持ちを整理する手がかりになることがあります。
自分を占う基本のやり方
セルフリーディングは、複雑な展開法を使わなくても始められます。最初は1枚、慣れてきたら3枚程度から始めると、カード一枚一枚の意味を落ち着いて考えやすくなります。
基本的な流れは次のとおりです。
- 占いたいテーマを決める
- 質問を一つに絞る
- カードをシャッフルする
- 決めた枚数を引く
- 絵柄から感じたことを確認する
- 一般的なカードの意味を確認する
- 質問とのつながりを考える
- 結果と自分の解釈を記録する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
テーマを一つに絞る
最初に、「何について考えたいのか」を決めます。
たとえば仕事について悩んでいる場合でも、
「仕事について占いたい」
だけでは範囲が広すぎます。
「今の仕事を続けるうえで意識したいこと」 「転職を考える前に整理しておきたいこと」 「今の職場で自分が改善できること」
など、できるだけテーマを絞ったほうがカードを読みやすくなります。
一度のリーディングで恋愛、仕事、人間関係、将来などをすべて解決しようとすると、何を示しているカードなのかわかりにくくなります。
カードをシャッフルする
質問を決めたらカードを混ぜます。
シャッフル方法に絶対的な決まりはありません。テーブルの上で混ぜても、トランプのように切っても構いません。
大切なのは、「正しい混ぜ方をしなければ結果が無効になる」と考えすぎないことです。
質問を頭の中で確認しながら、自分が十分だと思ったところでカードを引きます。
最初に絵を観察する
カードを開いたら、すぐに解説書のキーワードを見るのではなく、まず絵柄を見てみましょう。
たとえば、
- 最初に目に入ったもの
- 人物の表情
- 明るい・暗いなど全体の印象
- 人物がどちらを向いているか
- 自分が心地よいと感じるか
- 不安や違和感を覚える部分はあるか
などを確認します。
ここで感じたことが、必ず「正しい意味」になるわけではありません。しかし、自分がどこに注目したかを知ることは、セルフリーディングでは大切です。
そのあとで、カードの一般的な意味や象徴を確認します。
質問との関係を考える
カードの意味を確認したら、「この意味は、今回の質問に置き換えるとどう考えられるだろう」と検討します。
たとえば「今の仕事で意識したいこと」という質問に、休息や内省を連想するカードが出たとします。
そこで、
「仕事を辞めるべきだ」
とすぐ結論を出す必要はありません。
「忙しさの中で考える時間が不足していないか」 「いったん優先順位を整理したほうがよいのではないか」 「周囲の意見だけでなく、自分の考えを確認する時間が必要ではないか」
など、複数の可能性を考えられます。
一枚のカードから一つの結論だけを決めないことが、自分を占うときの重要なポイントです。
初心者は1枚引きから始める
自分を占うことに慣れていない場合は、ワンオラクルと呼ばれる1枚引きが扱いやすい方法です。
カードが多くなるほど情報量が増えるため、「どのカードが何を意味しているのかわからない」と混乱することがあります。
1枚であれば、そのカードと質問の関係に集中できます。
1枚引きに向いている質問
たとえば次のような質問があります。
- 今日意識したいことは?
- 今の私に必要な視点は?
- この問題を考えるときの注意点は?
- 今できる小さな行動は?
- 今の状況から学べることは?
このような質問であれば、一枚のカードから考えを広げやすくなります。
反対に、
「この恋愛はどうなって、相手は何を思っていて、いつ連絡が来て、最終的に結婚する?」
というように、複数の質問を一度に含めると、一枚のカードでは整理しにくくなります。
質問はできるだけ一つにしましょう。

慣れたら3枚引きを使う
一枚では物足りなくなってきたら、3枚引きに進む方法があります。
3枚のカードにそれぞれ役割を決めて引くことで、一枚だけの場合より状況を立体的に考えられます。
過去・現在・未来
よく知られている形の一つが、
| 位置 | 見る内容 |
|---|---|
| 1枚目 | 過去 |
| 2枚目 | 現在 |
| 3枚目 | 未来 |
という読み方です。
ただし、セルフリーディングで未来のカードを見るときは、「必ずこうなる」と決めつける必要はありません。
「今の状態が続いた場合に考えられる流れ」 「これから意識したいテーマ」
程度に捉える方法もあります。
未来を固定されたものとして扱わなければ、3枚目のカードも行動を考えるための材料として使いやすくなります。
現状・課題・行動
自分を見つめる目的であれば、こちらの組み合わせも使いやすいでしょう。
| 位置 | 見る内容 |
|---|---|
| 1枚目 | 現在の状況 |
| 2枚目 | 意識したい課題 |
| 3枚目 | 今できること |
「どうなるのか」ではなく「どう向き合うか」に焦点を当てられるため、セルフリーディング向きの展開です。
たとえば人間関係で悩んでいるなら、
「この関係について、今の私が整理しておきたいことは?」
と質問して3枚を引きます。
結果を見ながら、相手の本心を断定するのではなく、自分の状態、関係の中で感じていること、自分にできる対応を整理していきます。

質問の作り方が大切

自分を占うときは、カードの知識だけでなく質問の作り方が重要です。
曖昧な質問をすれば結果も曖昧になりやすく、極端な質問をすると極端な解釈へ引っ張られやすくなります。
「どうなる?」だけにしない
たとえば、
「この恋愛はどうなりますか?」
という質問では、どの部分について知りたいのかが明確ではありません。
恋愛の状態を整理したいのであれば、
「この関係について、今の私が見落としていることは?」 「この人との関係を大切にするために、自分が意識できることは?」 「この恋愛について、私は何を不安に感じているのか?」
など、自分が考えたり行動したりできる部分に質問を向けてみましょう。
他人より自分を主語にする
セルフリーディングでは、相手の心を読み当てようとするより、自分を主語にした質問のほうが役立つことがあります。
たとえば、
「相手は私をどう思っていますか?」
だけに焦点を当てると、実際には確認できない相手の気持ちをカードから推測することになります。
代わりに、
「私はこの人との関係に何を期待している?」 「相手との関係で、私が確認したほうがよいことは?」 「この関係について、自分の気持ちを整理するには何が必要?」
と考えることができます。
相手の本音を知る必要がある場面では、最終的には本人とのコミュニケーションが必要です。タロットだけで他人の考えを事実として決めつけないようにしましょう。
行動につながる質問にする
「私は幸せになれますか?」という質問は、とても大きなテーマです。
それより、
「今の生活を少し心地よくするためにできることは?」 「自分を大切にするため、今減らしたほうがよい負担は?」 「やりたいことへ近づくために、今週できることは?」
とすると、現実の行動につなげやすくなります。
質問に迷ったら「私は今、何に気づく必要がある?」「私は今、何を選べる?」のように、自分を主語にしてみてください。未来を当てる質問より、現在の自分が考えられる質問のほうが、カードを具体的に読みやすくなります。
主観に偏らない読み方
自分を占うときに最も気をつけたいのが、望んでいる答えや怖れている答えに解釈を寄せすぎることです。
完全に主観をなくす必要はありません。そもそもセルフリーディングでは、自分がカードから何を感じたかも大切な要素です。
ただし、「最初から結論が決まっていて、その結論を裏づける意味だけを探す」状態になると、自分を整理する道具として使いにくくなります。
最初の印象と意味を分けて書く
カードを引いたら、ノートなどに次の項目を分けて記録してみましょう。
- 質問
- 出たカード
- カードを見た第一印象
- 一般的なカードの意味
- 今回の質問に対する自分の解釈
- 他に考えられる解釈
- 実際にできそうな行動
特に重要なのが、「他に考えられる解釈」です。
たとえば一枚のカードを見て、
「これは転職したほうがいいという意味だ」
と思ったなら、
「転職以外の読み方はないだろうか」
と考えます。
仕事の方法を変える、役割について相談する、休む、学び直す、優先順位を変えるなど、同じカードから別の可能性が見えてくるかもしれません。
良い意味・悪い意味だけで分けない
タロットカードを「良いカード」「悪いカード」と二つに分けると、セルフリーディングでは感情が大きく動きやすくなります。
一般に前向きな意味で紹介されるカードにも注意点がありますし、厳しい印象を受けるカードにも、見直しや切り替えを考えるきっかけになる面があります。
たとえば変化を示すカードを見たときも、
「悪いことが起きる」
と決めるのではなく、
「何を変える必要がありそうか」 「何を続けなくてもよいのか」 「変化に備えるなら何ができるか」
と考えることができます。
カードの意味を吉凶だけで判断しないほうが、自分の状況を幅広く見つめられます。
わからないカードは保留する
カードを引いた瞬間に、意味がわからないこともあります。
そのようなときに、無理に答えを作る必要はありません。
「今の時点ではわからない」と記録しておき、数時間後や翌日に見直す方法もあります。
時間がたつことで感情が落ち着き、
「この部分が今の状況と関係していたのかもしれない」
と気づくこともあります。
反対に、あとから見ても無理に結びつけられないのであれば、「今回は明確には読めなかった」として終えて構いません。
すべてのカードから必ず深い意味を見つけなければならないわけではありません。
同じ質問を繰り返さない
セルフリーディングで起こりやすいのが、気に入った結果が出るまで何度もカードを引いてしまうことです。
「相手から連絡が来る?」 「本当に来る?」 「いつ来る?」 「今日来る?」 「このカードなら来るという意味?」
と繰り返しているうちに、最初に何を知りたかったのかわからなくなることがあります。
不安が強いほど引き直したくなる
欲しかったカードが出なかったとき、人は引き直したくなることがあります。
セルフリーディングでは自分でいつでもカードを引けるため、特にこの状態になりやすいでしょう。
しかし、結果を変えるために引き続けると、
「どの結果を採用すればいいの?」
という新しい迷いが生まれます。
一度質問したら、その結果を記録していったん終了することをおすすめします。
同じテーマを改めて占いたい場合は、何か状況が変わったときや、一定の時間がたって自分の考えが整理されたときにしましょう。
逆位置は使うべき?
タロットでは、カードが上下逆に出たときに「逆位置」として正位置とは異なる意味を読む方法があります。
ただし、逆位置を必ず採用しなければならないわけではありません。
初心者の場合、正位置と逆位置の意味を同時に覚えようとして、かえって読み方がわからなくなることもあります。
その場合は、最初は正位置だけで練習してもよいでしょう。
正位置だけでも読める
正位置だけを使う場合でも、一つのカードには複数の側面があります。
たとえば「行動」を連想するカードだからといって、
「すぐ動くべき」
としか読めないわけではありません。
質問によっては、
「行動力を活かす」 「急ぎすぎていないか確認する」 「行動する方向を明確にする」
など、さまざまに考えられます。
逆位置を使わなければ細かな意味が読めない、というわけではありません。
逆位置を使うならルールを決める
逆位置を採用する場合は、自分なりの読み方を決めておくと混乱しにくくなります。
たとえば、
- 正位置の意味が弱まっている
- エネルギーが過剰になっている
- うまく表現できていない
- 内面で起きている
- 注意点として読む
などです。
毎回、その場の都合に合わせて逆位置の意味を変えると、願望に沿った解釈をしやすくなります。
自分の基本ルールを決め、ノートに残しておくとよいでしょう。

記録すると客観視しやすい
セルフリーディングで特におすすめしたいのが、結果を記録することです。
記録する目的は、「当たった・外れた」を採点することだけではありません。
むしろ、
「そのとき私は何を心配していたのか」 「どんなカードをどう読んだのか」 「時間がたったあと、同じカードをどう感じるのか」
を確認できることに意味があります。
タロットノートに残す項目
シンプルな形であれば、次のように記録できます。
| 項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 日付 | カードを引いた日 |
| 質問 | 実際に尋ねた内容 |
| カード | 出たカード |
| 第一印象 | 最初に感じたこと |
| 解釈 | 質問に対して考えた意味 |
| 行動 | やってみようと思ったこと |
| 振り返り | 後日気づいたこと |
紙のノートでも、スマートフォンのメモでも構いません。
重要なのは、引いた直後の解釈を残すことです。
数日後に読み返す
セルフリーディング直後は感情が強く、カードの一部分しか見えていないことがあります。
数日後に読み返すと、
「このときは不安だったから悪い意味に読みすぎていた」 「カードより、自分が書いた第一印象のほうに本音が表れていた」 「実際には別の選択肢もあった」
などと気づくかもしれません。
この振り返りを繰り返すことで、自分がどのような場面で楽観的に読みやすいのか、逆に悲観的に読みやすいのかも見えやすくなります。
タロットノートでは「カードの意味」だけでなく、「私はこの結果を見てどう感じたか」も残してみてください。うれしい、怖い、納得できない、安心した、といった反応を振り返ることで、自分が大切にしていることに気づく場合があります。

恋愛を自分で占うときの注意点

セルフリーディングの中でも、恋愛は特に主観が入りやすいテーマです。
好きな人との関係では、「うまくいってほしい」という期待もあれば、「嫌われていたらどうしよう」という不安もあります。
そのため、同じカードを見てもその日の気分によって解釈が変わることがあります。
相手の気持ちを断定しない
「相手は私を好きですか?」とカードに聞きたくなることはあるでしょう。
ただ、カードから相手本人の心理状態を事実として確認することはできません。
そのため、
「相手は絶対に私を好き」 「このカードが出たから浮気している」
などと断定してしまうのは避けたいところです。
実際の関係を考える際には、
- 相手が実際に言ったこと
- 実際に取った行動
- 二人のコミュニケーション
- 自分が何を望んでいるか
- 自分がどんなことに不安を感じているか
も合わせて考えましょう。
タロットは、その現実を整理するための一つの視点として使うことができます。
自分の気持ちを聞いてみる
恋愛では相手を占うだけでなく、自分に質問を向けてみると新しい視点が見つかることがあります。
たとえば、
「私はこの関係に何を求めている?」 「相手から連絡がないことを、私はなぜこれほど不安に感じる?」 「この関係で大切にしたい自分の価値観は?」 「私は相手に何を伝えられていない?」
という質問です。
恋愛について考えていたはずなのに、実は「嫌われることへの不安」や「自分の気持ちを言葉にできないこと」が悩みの中心だった、と気づくこともあるかもしれません。

仕事や進路を占うときの注意点
転職、独立、進学などの大きな決断についても、自分でタロットを使うことはできます。
ただし、人生への影響が大きい判断ほど、カードだけで決めないことが大切です。
現実的な情報も確認する
たとえば転職について考えているなら、
- 給与や待遇
- 勤務時間
- 通勤や働く場所
- 仕事内容
- 将来性
- 自分の経験やスキル
- 家族や生活への影響
など、現実的な情報を確認する必要があります。
カードで「挑戦」を連想したからといって、それだけで退職を決める必要はありません。
逆に、慎重さを感じるカードが出たからといって、挑戦を諦める必要もありません。
「このカードを見て、自分は何に期待し、何を怖れているのか」
というように、自分の判断材料を整理するために使うとよいでしょう。
タロットに答えを任せすぎない
セルフリーディングを続けていると、何かを決めるたびにカードを引きたくなることがあります。
しかし、日常のあらゆる判断をタロットに委ねる必要はありません。
「今日は何を食べる?」 「この服を買う?」 「このメールを送る?」 「この人に連絡する?」
と毎回カードに判断を求めていると、自分自身で選ぶことへの不安が強くなる可能性があります。
カラットセラピーでは、タロットを未来を一方的に決めるものではなく、今の気持ちや本音に目を向けるための手がかりとして大切にしています。
カードを見ながら最終的に考えたいのは、
「私はどうしたいのか」
ということです。
カードに人生を選んでもらうのではなく、カードをきっかけに自分の考えを整理し、自分で選択する。その距離感を意識すると、セルフリーディングを続けやすくなります。
カラットセラピーは、保志吏衣子が提唱する自己理解のための方法です。カラーやタロットカード、心理学的な対話を組み合わせ、自分の気持ちや状況を整理していきます。
読めなくなったら一度離れる
自分のことだからこそ、どうしても冷静に読めないテーマもあります。
特に、
- 大きな失恋の直後
- 強い不安を感じているとき
- 怒りが収まらないとき
- どうしても特定の答えが欲しいとき
- 同じ質問を何度も繰り返しているとき
などは、カードの意味より感情のほうが強くなることがあります。
そのようなときは、自分で読むことにこだわらなくても構いません。
いったんカードを置く、時間を空ける、人に話して状況を整理するなど、別の方法もあります。
タロットについて学ぶ目的が「すべて自分で答えを出せるようになること」である必要もありません。
カードの意味や質問の作り方、読み方の基本を少しずつ学びながら、自分がどんなテーマなら落ち着いて読めるのかを知っていくことも大切です。
セルフリーディングをもう少し体系的に練習したい方は、カラットセラピーの無料メール講座で、カードを通じて自分の気持ちを見つめる考え方を学ぶ方法もあります。
カラットセラピーの個人セッションでは、保志吏衣子との対話を通して、仕事や人間関係、生き方、将来の選択などの迷いを整理し、自分の本音と具体的な次の一歩を考えていきます。
自分を占うときのチェックリスト
最後に、カードを引く前後に確認したいポイントをまとめます。
カードを引く前
- 質問は一つに絞れているか
- 自分で考えられる部分を質問しているか
- すでに答えを決めていないか
- 不安から何度も引こうとしていないか
- カードだけで重大な決断をしようとしていないか
カードを引いたあと
- 第一印象と一般的な意味を分けて考えたか
- 一つの意味に決めつけていないか
- 別の読み方も考えたか
- 現実の事実とカードの解釈を混同していないか
- 自分ができる行動まで考えたか
- 結果を記録したか
すべてを完璧にできなくても構いません。
特に初心者のうちは、
質問を書く → 1枚引く → 感じたことを書く → 一般的な意味を確認する → 行動を一つ考える
という流れだけでも十分です。
繰り返すうちに、自分にとって使いやすい読み方が見つかっていくでしょう。
タロットで自分を占うよくある質問
- 毎日自分を占ってもいいですか?
-
毎日カードを引くこと自体に問題はありません。たとえば「今日意識したいことは?」と一日一枚引き、夜に振り返る方法もあります。
ただし、不安な出来事について一日に何度も同じ質問を繰り返す場合は注意が必要です。カードを引くほど安心できなくなっているのであれば、そのテーマについてはいったん時間を置いたほうがよいでしょう。
- 自分を占うと当たらないのですか?
-
「自分を占うと必ず当たらなくなる」とは言い切れません。
ただ、自分に関係するテーマでは期待や不安が解釈に影響しやすいため、「当たる・当たらない」だけに注目すると迷いやすくなります。
質問、カード、自分の解釈を記録し、時間を置いて読み返すと、主観に偏っていなかったか確認しやすくなります。
- 同じ質問は何日空ければいいですか?
-
必ず何日空けなければならない、という共通の決まりがあるわけではありません。
ただし、状況が何も変わっていないのに、気に入った結果が出るまで引き直すのはおすすめできません。
同じテーマを改めて占うなら、状況に変化があったときや、自分の考えが整理されたときなど、「もう一度見る理由」があるかを確認してみましょう。
- 悪いカードが出たらどうすればいいですか?
-
まず、「悪いことが起きる」と断定しないことが大切です。
厳しい印象を受けるカードが出た場合でも、「何に注意すればよいか」「何を見直すタイミングなのか」「今できる備えはあるか」と読み替えることができます。
怖くなったときは、その場で何枚も追加して引くより、一度記録して時間を置いてから見直してみましょう。
- 自分で読むのと人に占ってもらうのはどちらがいいですか?
-
目的によって異なります。
日々の気持ちを整理したり、カードの練習をしたりするのであれば、セルフリーディングは取り組みやすい方法です。
一方、自分の期待や不安が強すぎて冷静に読めないテーマでは、第三者と話すことで違う視点が得られる場合があります。
どちらか一方が正しいのではなく、自分一人で整理しやすいテーマなのか、誰かと対話しながら整理したいテーマなのかで使い分けるとよいでしょう。
まとめ
タロットで自分を占うこと自体に問題はありません。セルフリーディングは、自分の気持ちを整理したり、見落としていた選択肢を考えたりするきっかけとして活用できます。
ただし、自分自身について読むからこそ、期待する答えや不安に解釈を寄せやすいという特徴があります。
そのため、
- 質問を具体的にする
- 自分を主語にする
- 最初は1枚引きから始める
- 一つのカードを複数の角度から考える
- 同じ質問を繰り返さない
- 結果を記録する
- 時間を置いて読み返す
- カードだけで重大な決断をしない
といった工夫が役立ちます。
大切なのは、カードから「絶対の答え」を受け取ることではありません。
カードを見たとき、自分は何を感じたのか。何がうれしく、何が怖かったのか。そして、本当はどうしたいと思っているのか。
タロットをそのような問いかけのきっかけとして使うことで、セルフリーディングは単なる吉凶判断ではなく、自分自身を見つめる時間になります。
一枚のカードから始めて、感じたことを記録し、少し時間を置いて振り返ってみてください。その積み重ねが、自分なりのタロットとの付き合い方を見つける助けになるでしょう。


