「アサーション」と「アサーティブ」は、コミュニケーションや人間関係について学んでいると、よく一緒に出てくる言葉です。
「意味はほとんど同じなの?」「アサーティブコミュニケーションとアサーショントレーニングは別のもの?」と迷う方もいるかもしれません。
結論からいうと、アサーションは、自分も相手も尊重しながら自己表現するという考え方や、その自己表現の行為を指すときに使われることが多く、アサーティブは、そのような姿勢や表現のあり方を示す言葉です。
両者をまったく別の理論として分ける必要はありません。何について説明しているのかに合わせて、「アサーション」「アサーティブ」を使い分けると理解しやすくなります。
この記事では、英語としての品詞の違いも含めながら、日本語のコミュニケーション分野でどのように使われているのかを整理します。
- アサーションとアサーティブの基本的な違い
- それぞれの意味と英語での品詞
- アサーティブコミュニケーションとの関係
- 日常や仕事で迷わない使い分け方
アサーションとアサーティブの違い

アサーションとアサーティブの違いは、まず「何を指す言葉なのか」に注目すると分かりやすくなります。
大まかに整理すると、次のような違いがあります。
| 言葉 | 主な位置づけ | 日本語での使われ方の例 |
|---|---|---|
| アサーション | 考え方、自己表現、行為、コミュニケーションの方法 | アサーションを学ぶ、アサーションを実践する |
| アサーティブ | 姿勢や表現のあり方を表す | アサーティブに伝える、アサーティブな対応 |
| アサーティブネス | アサーティブである性質・能力 | アサーティブネスを高める |
| アサーショントレーニング | アサーションを身につけるための学習・練習 | 研修でアサーショントレーニングを行う |
たとえば、「自分の考えを伝えるコミュニケーションの方法を学ぶ」という内容なら「アサーションを学ぶ」と表現できます。
一方で、「相手を責めず、自分の希望も伝えられる話し方だった」と、その人のコミュニケーションのあり方を表すのであれば、「アサーティブな話し方だった」と表現できます。
つまり、アサーションが考え方や自己表現そのものを指すのに対して、アサーティブは「その自己表現がどのような状態か」を表すと考えると整理しやすいでしょう。
ただし、日本語では関連用語が厳密に統一されているとは限りません。書籍や研修によっては「アサーティブコミュニケーション」「アサーション」「アサーティブネス」などが近い意味で使われることもあります。
そのため、言葉だけを切り離して正誤を決めるより、その文章で何を指しているのかを確認することが大切です。
アサーションの意味
アサーションは、日本では主に対人コミュニケーションや心理教育の文脈で使われる言葉です。
一般的には、自分の気持ち、考え、希望などを大切にしながら、同時に相手の立場や権利も尊重して表現することを表します。
重要なのは、「自分の意見を強く主張すること」だけを意味しているわけではない点です。
たとえば、仕事を頼まれたとき、本当は対応できないのに、
「分かりました。大丈夫です」
と無理に引き受けることがあるかもしれません。
反対に、
「そんなもの無理に決まっているでしょう」
と相手を責めるように断れば、自分の事情は伝えられても、相手への配慮を欠きやすくなります。
アサーションでは、その中間にある表現を考えます。
「今日は予定している業務があるため、今日中の対応は難しいです。明日の午前中までであれば対応できます」
と伝えれば、自分の状況を説明しつつ、相手との調整も試みています。
このように、アサーションでは「言いたいことを我慢しないこと」と「自分の要求を通すこと」を同じものとして考えません。
自分の思いを適切に表現することと、相手を思い通りに動かすことは別だからです。
英語のassertionとの違い
英語の「assertion」は名詞で、一般的な英語では「主張」「断言」といった意味でも使われます。
そのため、英語のassertionという単語を見かけたからといって、必ずしも日本でいう「アサーション」というコミュニケーションの考え方を指しているとは限りません。
日本語で「アサーション」という場合は、対人関係やコミュニケーションの文脈で、自己表現についての考え方を指しているケースが多くあります。
ここは、英単語としての意味と、日本で専門用語として定着している使われ方を分けて考えると混乱しにくくなります。

アサーティブの意味
アサーティブは、英語の「assertive」に由来する言葉です。
英語ではassertiveは形容詞で、自分の考えや希望などを自信を持って表すようなあり方を示します。
日本語のコミュニケーション分野では、自分も相手も尊重しながら、必要なことを率直に表現できる状態や態度という意味合いで使われることが多くあります。
たとえば、次のような表現です。
- アサーティブなコミュニケーション
- アサーティブな話し方
- アサーティブな伝え方
- アサーティブな対応
- アサーティブに断る
- アサーティブに意見を伝える
「アサーションをする」という言い方よりも、「アサーティブに伝える」としたほうが自然な場面もあります。
これは、アサーティブが「どのように伝えるのか」という性質や状態を表す言葉だからです。
強く主張するという意味ではない
「アサーティブ」という言葉から、「自信を持って強く言う」「遠慮しない」といった印象を持つこともあるかもしれません。
しかし、コミュニケーションとしてのアサーティブは、単純な押しの強さとは異なります。
たとえば会議で意見が違うとき、
「私の案のほうが正しいので、こちらにしてください」
と言えば、自分の意見は明確ですが、必ずしも相手を尊重した表現とはいえません。
一方、
「私はA案のほうが納期を守りやすいと考えています。ただ、B案のメリットも確認したうえで決めたいです」
と話せば、自分の意見を示しながら相手の意見を受け取る余地も残しています。
アサーティブであることは、相手に譲ることでも、相手を押し切ることでもありません。
自分の意見を持ちながら、相手にも異なる意見を持つ自由があると考える姿勢が大切になります。
両者は別の理論ではない
「アサーションとアサーティブの違い」を調べていると、二つがまったく別のコミュニケーション理論のように見えることがあります。
しかし、基本的には関連する言葉として理解したほうが自然です。
たとえば、
「アサーションを学び、アサーティブなコミュニケーションを身につける」
という文章は、それぞれの役割がよく分かる表現です。
ここでは、
- アサーション=学ぶ対象となる考え方や自己表現
- アサーティブ=身につけたいコミュニケーションのあり方
という関係になっています。
同じテーマを違う角度から表現しているのであり、「どちらか一方だけが正しい」という関係ではありません。
アサーティブネスも関連する言葉
もう一つ、同じテーマでよく登場するのが「アサーティブネス」です。
英語のassertivenessは名詞で、assertiveであること、その性質などを表します。
日本語でも、
「アサーティブネスを身につける」 「アサーティブネスを高める」
といった使い方があります。
このため、言葉の関係を簡単に整理すると、次のように考えられます。
- アサーション:自己表現の考え方や行為について語るときに使われやすい
- アサーティブ:その人の態度や伝え方の性質を表すときに使われやすい
- アサーティブネス:アサーティブである性質や能力について語るときに使われやすい
日本語では多少重なりながら使われていますが、この基本的な関係を知っておけば、多くの文章を理解しやすくなります。
アサーティブコミュニケーションとの関係

アサーションについて調べると、「アサーティブコミュニケーション」という言葉もよく見かけます。
アサーティブコミュニケーションとは、一般に自分の考えや気持ちを率直に表現しながら、相手の考えや権利も尊重するコミュニケーションを指します。
そのため、
「アサーションとアサーティブコミュニケーションはどちらを学べばいいのだろう」
と別々に考える必要はありません。
アサーションという考え方を、実際の対話でどのように表現するかという文脈で「アサーティブコミュニケーション」という言葉が使われる、と考えると分かりやすいでしょう。
勝ち負けを決める会話ではない
アサーティブコミュニケーションでは、相手を説得して自分の希望を通すことだけを目的にはしません。
たとえば、あなたが予定を変更してほしいと頼んだとしても、相手が変更できないことはあります。
「私はこうしてほしい」と伝えることはできますが、その希望を相手が必ず受け入れるとは限りません。
自分には希望を伝える自由があります。一方で、相手にも断ったり、別の案を出したりする自由があります。
この両方を認めながら話し合うことが、アサーティブな関係を考えるうえで重要です。
アサーティブに伝えるときは、「どう言えば相手を納得させられるか」だけでなく、「私は何を伝えたいのか」「相手にはどのような事情があるか」の両方を整理してみてください。自分と相手のどちらか一方だけを優先しないことが、対話しやすい表現につながります。
3つの自己表現から理解する
アサーションを説明するとき、自己表現をいくつかの傾向に分けて考える方法があります。
代表的なのが、「非主張的」「攻撃的」「アサーティブ」という整理です。
ただし、人を固定的な性格タイプに分類するものではありません。同じ人でも、相手や状況によって表現の仕方は変化します。
非主張的な表現
非主張的な表現では、自分の気持ちや希望を後回しにしやすくなります。
たとえば、本当は難しい依頼でも、
「大丈夫です」 「何とかします」
と引き受けてしまう場合です。
相手への配慮がある一方、自分の負担が積み重なると、不満や疲れにつながることがあります。
また、言葉には出さなくても、
「本当は気づいてほしかった」 「なぜ私ばかり我慢しなければならないのだろう」
と感じることもあるでしょう。
攻撃的な表現
攻撃的な表現では、自分の希望や意見を優先するあまり、相手の事情や考えを軽く扱ってしまうことがあります。
たとえば、
「普通はそれくらいやるでしょう」 「あなたが間違っています」 「絶対にこうしてください」
といった表現です。
内容として正しい部分があったとしても、人格を否定したり、相手に一方的な服従を求めたりすれば、対話は難しくなります。
アサーティブな表現
アサーティブな表現では、自分の事情や希望を言葉にしながら、相手の意見を聞く余地も残します。
たとえば、
「今日はほかの仕事があるので、その作業まで終えるのは難しいです。優先順位を相談してもいいでしょうか」
という伝え方です。
ここでは、自分の限界を隠していません。同時に、「あなたの依頼がおかしい」と相手を責めてもいません。
このような違いを見ると、「アサーティブ=強く言う」という意味ではないことが分かりやすくなります。
アサーションの使い方
言葉の意味を理解したら、実際の文章ではどちらを使えばよいのか確認してみましょう。
基本的には、「何を指しているのか」で判断できます。
考え方や方法ならアサーション
コミュニケーションの考え方や学習内容そのものを指す場合は、「アサーション」が自然です。
たとえば、
- アサーションについて学ぶ
- アサーションを職場に取り入れる
- アサーションの基本を理解する
- アサーションを練習する
- アサーショントレーニングを受ける
といった使い方です。
「アサーションとは何ですか」と聞かれた場合も、自己表現についての考え方や方法を説明することになります。
態度や伝え方ならアサーティブ
「どのような伝え方なのか」を説明するときは、「アサーティブ」が使いやすくなります。
たとえば、
- アサーティブな話し方
- アサーティブな上司
- アサーティブな対応
- アサーティブに要望を伝える
- アサーティブに断る
などです。
「アサーティブな人」と表現することもできますが、その場合も「その人はいつでも同じコミュニケーションをする」と決めつける必要はありません。
職場では意見を伝えられる人でも、家族の前では我慢してしまう場合があります。反対に、身近な人には率直でも、上司には言いにくいこともあるでしょう。
人間のコミュニケーションは、状況や関係によって変わります。
アサーティブな伝え方の具体例
違いをより具体的に理解するために、日常で起こりやすい場面を見てみましょう。
ここで紹介する表現が唯一の正解というわけではありません。相手との関係や状況に合わせて、自分の言葉に置き換えることが大切です。
仕事を断るとき
同僚から急な仕事を頼まれたものの、今日は対応する余裕がない場面を考えてみます。
非主張的な表現では、
「分かりました。やっておきます」
と、自分の状況を伝えずに引き受けるかもしれません。
攻撃的になると、
「急に言われても無理です。自分でやってください」
となることがあります。
アサーティブに伝えるなら、
「今日は締め切りのある仕事があるため、今日中の対応は難しいです。明日の午前中なら対応できますが、それでも大丈夫でしょうか」
というように、自分の事情と可能な選択肢を伝えられます。
意見が違うとき
友人やパートナーとの意見が異なる場面でも同じです。
相手に合わせ続けるのではなく、
「あなたはそう考えているんだね。私は今回は別の方法がいいと思っている」
と伝えることができます。
アサーティブな表現では、相手の意見を理解することと、同意することを分けて考えます。
「そう考える理由は分かった。でも私は違う意見を持っている」という状態もあってよいのです。
不快だったことを伝えるとき
誰かの言葉に傷ついたとき、
「なんでそんなひどいことを言うの?」
と責めたくなることもあるでしょう。
一方で、関係を壊したくないと思い、何も言わずに我慢することもあります。
その中間として、
「その言い方をされたとき、私は少し責められているように感じました。次からは、何を直してほしいのか具体的に伝えてもらえるとうれしいです」
と、自分がどう受け取ったかと希望を分けて伝える方法があります。
ここでも、相手が「そんなつもりではなかった」と答える可能性はあります。
その場合は、どちらかが正しいと決めるのではなく、
「相手にはそのつもりがなかった」 「自分はそのように感じた」
という二つの事実を分けて考えることができます。

誤解しやすいポイント

アサーションやアサーティブという言葉は、「自己主張」という日本語だけで理解すると誤解が生じることがあります。
ここでは、特に混同しやすい点を整理します。
言いたいことを全部言うことではない
アサーションでは、自分の気持ちを表現することを大切にします。
ただし、頭に浮かんだ言葉をすべてそのまま口に出すことが目的ではありません。
「相手を傷つけたい」「言い負かしたい」という感情があるとき、それをそのままぶつければ、対話が難しくなることがあります。
感情を否定する必要はありませんが、
「私は何に困っているのか」 「何を変えてほしいのか」 「相手に何を伝える必要があるのか」
と整理してから言葉にすると、アサーティブな表現に近づきます。
いつでも主張する必要はない
アサーションを学ぶと、「自分の意見は必ず言わなければならない」と考えてしまうことがあります。
しかし、あえて言わない選択をすることもできます。
今は話すタイミングではないと判断したり、重要ではないので譲ったりすることもあるでしょう。
大切なのは、怖くて何も言えない状態と、自分で「今回は言わない」と選んでいる状態を区別することです。
相手の反応までは決められない
丁寧にアサーティブな表現をしても、相手が不機嫌になることはあります。
また、お願いを断られたり、意見が一致しなかったりすることもあります。
アサーションは、相手を必ず納得させる技術ではありません。
自分の考えをできるだけ誠実に伝え、相手の返答も受け取りながら、その後どうするかを考えていくためのコミュニケーションです。
アサーションを身につけるコツ
アサーションは、言葉の意味を覚えただけですぐに完璧にできるものではありません。
特に、これまで人に合わせることが多かった方にとっては、自分の希望を言葉にするだけでも難しく感じることがあります。
まずは小さな場面から練習してみましょう。
自分の気持ちを整理する
相手に伝える前に、「私は本当はどうしたいのか」を確認します。
たとえば仕事を頼まれてモヤモヤした場合でも、
- 仕事そのものを断りたい
- 今日中にやることだけが難しい
- 自分ばかり頼まれる状況を変えたい
- 優先順位を上司に決めてほしい
など、求めていることは異なります。
自分の希望が曖昧なままだと、相手への不満だけが言葉になりやすくなります。
事実と解釈を分ける
「いつも私を軽く扱っている」と感じたとしても、それは自分の解釈が含まれた表現です。
事実としては、
「今週3回、予定の変更を直前に伝えられた」
かもしれません。
事実を整理すると、
「今週は予定変更が3回あって、私はスケジュールを調整するのが難しかった。変更が分かった時点でもう少し早く教えてほしい」
と具体的に伝えやすくなります。
要望を具体的にする
「ちゃんとしてほしい」 「もう少し考えてほしい」
だけでは、相手が何を変えればよいのか分からない場合があります。
「予定を変更するときは、前日までに連絡してほしい」 「資料を送る前に、数字だけもう一度確認してほしい」
など、可能な範囲で具体的にすると話し合いやすくなります。
相手の返事を聞く
伝えたら終わりではありません。
相手には相手の事情があります。
「前日までの連絡は難しいけれど、分かった時点ですぐ伝えることはできる」
という返事が返ってくるかもしれません。
アサーションでは、そこから双方にとって可能な方法を探していきます。
いきなり苦手な相手との難しい会話で実践しようとすると、うまく言葉が出てこないこともあります。まずは「今日は和食が食べたい」「その時間より30分遅いほうが助かる」など、日常の小さな希望を言葉にする練習から始めると取り組みやすくなります。
アサーションを含め、自己理解や対話について少しずつ学びたい方は、カラットセラピーの無料メール講座のように、自分の気持ちを整理しながら学べる方法を活用するのも一つの選択肢です。

言葉より大切なのは考え方
アサーションとアサーティブの違いを正確に理解することは大切ですが、実際のコミュニケーションでは用語そのものにこだわりすぎる必要はありません。
「これはアサーションなのか、アサーティブなのか」と分類することよりも、
自分を尊重できているか 相手も尊重できているか
という二つの視点を持つほうが役立ちます。
自分を尊重するとは、何でも自分の希望どおりにすることではありません。
「私は本当はどう感じているのだろう」 「何ならできて、何は難しいのだろう」
と自分の状態を確認することです。
相手を尊重することも、相手の希望にすべて合わせることではありません。
「相手にも自分とは違う事情や考えがある」と認めることです。
アサーティブなコミュニケーションでは、この二つを同時に大切にします。
どちらか片方を優先するのではなく、自分と相手の違いを前提として、そのうえで何を伝え、どこまで調整できるかを考えていきます。
アサーションとアサーティブのよくある質問
- アサーションとアサーティブは同じ意味ですか?
-
完全に同じではありませんが、密接に関連する言葉です。
一般的には、アサーションは自己表現についての考え方や行為を指すときに使われ、アサーティブはその自己表現のあり方や姿勢を表すときに使われます。
「アサーションを学んで、アサーティブな伝え方を身につける」と考えると違いを整理しやすいでしょう。
日本語では用語が重なって使われることもあるため、文脈を見ることも大切です。
- アサーティブと自己主張は同じですか?
-
「自分の考えを表す」という点では共通していますが、単純に強く自己主張することとは異なります。
アサーティブなコミュニケーションでは、自分の希望や意見を伝えるだけでなく、相手にも異なる意見や希望があることを尊重します。
自分の要求を必ず通すことを目的とするものではありません。
- アサーションとアサーティブコミュニケーションの違いは何ですか?
-
アサーションは自己表現に関する考え方や行為を広く表す言葉として使われます。
アサーティブコミュニケーションは、その考え方を実際の対話に生かし、自分と相手を尊重しながらコミュニケーションすることを表す言葉です。
別々の理論として切り離すというより、同じテーマに関係する用語として理解するとよいでしょう。
- アサーショントレーニングとは何をするものですか?
-
アサーショントレーニングは、自分の気持ちや希望を整理し、それを相手にどのように伝えるかを練習する学習方法です。
具体的な内容は研修やプログラムによって異なりますが、伝え方の例を考えたり、会話を想定した練習をしたりしながら、さまざまな場面での自己表現を考えていきます。
単に「断る練習」だけをするものではなく、依頼する、意見を伝える、異なる意見を受け止めるといった対話も含まれます。
- アサーティブな人になれば人間関係はうまくいきますか?
-
アサーティブな表現は、お互いの考えを確認するための助けにはなりますが、人間関係が必ずうまくいくことを保証するものではありません。
相手との価値観が大きく異なることもあれば、希望が両立しない場合もあります。
そのようなときでも、自分の考えを整理し、相手の考えも確認できれば、「どこまで調整するか」「距離を置くか」など、次の選択を考えやすくなります。
まとめ
アサーションとアサーティブは、別々のコミュニケーション理論ではなく、互いに関連する言葉です。
アサーションは、自分も相手も尊重しながら自己表現するという考え方や、その自己表現の行為を指すときに使われることが多い言葉です。
一方、アサーティブは、そのような自己表現の姿勢や伝え方のあり方を示す言葉として使われます。
そのため、
「アサーションを学ぶ」 「アサーティブな伝え方をする」
という使い分けをすると理解しやすいでしょう。
ただし、日本語では「アサーション」「アサーティブコミュニケーション」「アサーティブネス」などが近い意味で使われることもあります。言葉の違いだけにとらわれず、文章の中で何を指しているのかを見ることが大切です。
そして、アサーションで重要なのは、単に自分の意見を強く主張することではありません。
「私はどう感じているのか」 「私はどうしたいのか」 「相手はどう考えているのか」
を確認しながら、お互いに違いがあることを前提として対話していく考え方です。
まずは日常の小さな希望から、自分の気持ちを言葉にする練習を始めてみるとよいでしょう。


